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プロHD Research Memo(10):ステークホルダーには企業価値の向上によるリターンで報いる

配信日時:2025/03/31 11:10 配信元:FISCO
*11:10JST プロHD Research Memo(10):ステークホルダーには企業価値の向上によるリターンで報いる ■株主還元策

プロジェクトホールディングス<9246>は株主還元策としての配当を実施していない。現在は成長戦略推進のための人材投資や事業開発投資に資金配分をしており、配当については将来成長に必要な投資に十分な内部留保を確保できたと判断した後、資本効率等を踏まえて検討する予定である。

株主・顧客・従業員・ビジネスパートナー等のステークホルダーに対しては、企業価値の向上によるリターンという結果を出せるよう、成長戦略を推進している。また、コーポレート・ガバナンスの強化(監査等委員会設置会社への移行、社外取締役比率の向上、業績連動型報酬の導入など)、社内制度への企業理念の落とし込み(従業員の評価と企業理念の連動化を図るなど)、成長戦略に基づく新たな人材の登用など、企業価値向上のための施策にも既に着手している。

一方、株主への還元及び株主との対話の強化、株主管理のDX促進を目的に、2024年12月期には株主優待制度を新設した。毎年3月末、9月末の株主名簿に基づき300株以上保有する株主を対象に、保有株数に応じてポイントを付与するもので、貯まったポイントは5,000種類以上の魅力的な優待商品と交換できる仕組みであり、株主還元にも配慮していると評価できる。株主優待制度により、同社株式の投資魅力をより一層高めるとともに、株主のデータベースを活用したPR情報・決算情報等の配信など、より効果的な株主との対話を実現し、企業価値の向上・事業拡大に資する取り組みを検討している。将来的には十分な利益水準や内部留保を確保できたと判断した段階で、株主優待・配当・自社株買いを組み合わせて株主還元を強化する計画である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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