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イード Research Memo(5):ネット広告売上の回復により2025年6月期中間期は2ケタ増益に転じる(2)
配信日時:2025/03/17 15:05
配信元:FISCO
*15:05JST イード Research Memo(5):ネット広告売上の回復により2025年6月期中間期は2ケタ増益に転じる(2)
■イード<6038>の業績動向
(1) CP事業
CP事業の売上高は前年同期比5.9%増の2,861百万円、営業利益は同67.4%増の347百万円となり、中間期として過去最高業績を更新した。売上高の内訳を見ると、ネット広告は自動車業界の需要が低迷したものの、教育分野などその他業界の広告需要が活発で、同12.9%増の811百万円と増収に転じた。運用型広告の単価が下げ止まったほか、提案型広告などの売上が伸張した。データ・コンテンツ提供は同9.3%増の1,255百万円と増収基調が続いた。EC物販は伸び悩んだものの、エンファクトリーによる越境型研修サービス※が好調に推移したほか、「Response」や情報セキュリティ専門サイト「ScanNetSecurity」などの法人向け有料会員サービスも同6割強の伸張を見せるなど順調に成長したことが増収要因となった。特に、「Response」において提供したEVリスキリング講座の「eラーニングオプション」が好評だった。メディア・システムについては、FITPのデータセンター向けファシリティソリューションや介護ソリューション(見守りセンサ)が増加したものの、他社オウンドメディア運営やSAVAWAYの複数ネットショップ一元管理システム「TEMPOSTAR(テンポスター)」が低調で、同4.5%減の584百万円となった。出版ビジネスはアニメ雑誌が回復傾向となったがパズル雑誌の低迷が続き同3.7%減の234百万円となった。
※ 越境型研修サービスのうち、「越境サーキット」が大手企業のキャリア支援施策として導入が進んでいる。「越境サーキット」とは、他社のメンバーとチームアップし、ベンチャー企業のリアルな課題に対して、ヒアリング・仮説・提案の3ヶ月間を1タームにして行う越境・対話型オンライン研修を指す。2024年度の参加企業は累計40社、参加課題提示企業は19社だった。
営業利益率は前年同期の7.7%から12.1%と大きく上昇した。ネット広告売上の回復が主因だが、その他にもサブスク型有料会員サービスの伸張やネット広告とリアルイベントを組み合わせたプロモーション施策の提案、子会社の事業成長など「360度ビジネス」の取り組みの成果も出始めていると考えられる。
(2) CS事業
CS事業の売上高は前年同期比33.8%減の215百万円と大きく落ち込み、営業損失7百万円(前年同期は64百万円の利益)を計上した。売上高の内訳は、リサーチソリューションが同42.7%減の134百万円、ECソリューションが同11.1%減の80百万円となり、特にリサーチソリューションが大きく減少した。主要顧客となる自動車メーカーからの発注が減少したことが主因だ。業界の先行き不透明感が強まっていることから、発注も慎重になっているものと見られる。一方、ECソリューションもEC業界全体の成長が鈍化している影響もあって、踊り場となっているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(1) CP事業
CP事業の売上高は前年同期比5.9%増の2,861百万円、営業利益は同67.4%増の347百万円となり、中間期として過去最高業績を更新した。売上高の内訳を見ると、ネット広告は自動車業界の需要が低迷したものの、教育分野などその他業界の広告需要が活発で、同12.9%増の811百万円と増収に転じた。運用型広告の単価が下げ止まったほか、提案型広告などの売上が伸張した。データ・コンテンツ提供は同9.3%増の1,255百万円と増収基調が続いた。EC物販は伸び悩んだものの、エンファクトリーによる越境型研修サービス※が好調に推移したほか、「Response」や情報セキュリティ専門サイト「ScanNetSecurity」などの法人向け有料会員サービスも同6割強の伸張を見せるなど順調に成長したことが増収要因となった。特に、「Response」において提供したEVリスキリング講座の「eラーニングオプション」が好評だった。メディア・システムについては、FITPのデータセンター向けファシリティソリューションや介護ソリューション(見守りセンサ)が増加したものの、他社オウンドメディア運営やSAVAWAYの複数ネットショップ一元管理システム「TEMPOSTAR(テンポスター)」が低調で、同4.5%減の584百万円となった。出版ビジネスはアニメ雑誌が回復傾向となったがパズル雑誌の低迷が続き同3.7%減の234百万円となった。
※ 越境型研修サービスのうち、「越境サーキット」が大手企業のキャリア支援施策として導入が進んでいる。「越境サーキット」とは、他社のメンバーとチームアップし、ベンチャー企業のリアルな課題に対して、ヒアリング・仮説・提案の3ヶ月間を1タームにして行う越境・対話型オンライン研修を指す。2024年度の参加企業は累計40社、参加課題提示企業は19社だった。
営業利益率は前年同期の7.7%から12.1%と大きく上昇した。ネット広告売上の回復が主因だが、その他にもサブスク型有料会員サービスの伸張やネット広告とリアルイベントを組み合わせたプロモーション施策の提案、子会社の事業成長など「360度ビジネス」の取り組みの成果も出始めていると考えられる。
(2) CS事業
CS事業の売上高は前年同期比33.8%減の215百万円と大きく落ち込み、営業損失7百万円(前年同期は64百万円の利益)を計上した。売上高の内訳は、リサーチソリューションが同42.7%減の134百万円、ECソリューションが同11.1%減の80百万円となり、特にリサーチソリューションが大きく減少した。主要顧客となる自動車メーカーからの発注が減少したことが主因だ。業界の先行き不透明感が強まっていることから、発注も慎重になっているものと見られる。一方、ECソリューションもEC業界全体の成長が鈍化している影響もあって、踊り場となっているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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