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KaizenPF Research Memo(5):2024年12月期は減益だが、ARPUは順調に向上
配信日時:2025/03/17 13:05
配信元:FISCO
*13:05JST KaizenPF Research Memo(5):2024年12月期は減益だが、ARPUは順調に向上
■Kaizen Platform<4170>の業績動向
1. 2024年12月期業績の概要
2024年12月期の連結業績は、売上高が前期比4.2%増の4,523百万円、営業利益が28百万円の損失(前期は25百万円の損失)、経常利益が前期比44.4%減の6百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が171百万円の損失(前期は21百万円の損失)、EBITDAは前期比4.0%減の229百万円となった。セグメント別では、グロースの売上高が同0.6%減の2,368百万円で営業損失が87百万円(前期は111百万円の損失)、トランスフォーメーションの売上高が同10.0%増の2,155百万円で営業利益が同31.7%減の58百万円となった。
トランスフォーメーションのコンサルティングが好調に推移し、ARPUは既存顧客へのクロスセル・アップセル戦略の成果でグロース、トランスフォーメーションとも向上したが、グロースにおけるインシデント発生に伴う契約更新遅延といった一時的要因などで売上高が伸び悩んだ。利益面は人件費や外注費の増加、子会社ハイウェルの事業再構築の影響などで減益だった。売上総利益は前期比2.9%増加したが、売上総利益率は同0.4ポイント低下して30.3%となった。販管費は同3.0%増加したが、販管費比率は同0.3ポイント低下して31.0%となった。なお特別損失にソフトウェア及びソフトウェア仮勘定に係る減損損失121百万円を計上した。
2024年12月期の主要KPIを見ると、グロース(国内)の取引アカウント数は前期比9.3%減の369、ARPUは同9.7%増の5,973千円、売上高は同0.5%減の2,204百万円、トランスフォーメーションの取引アカウント数は同6.4%減の291件、ARPUは同17.5%増の7,408千円、売上高は同9.9%増の2,155百万円となった。クライアントポートフォリオ戦略やグロースにおけるインシデント発生の影響で取引アカウント数は減少したが、クロスセル・アップセル戦略の進展などによりARPUが順調に向上した。
財務は高い健全性を維持
2. 財務の状況
財務面を見ると、2024年12月期末の資産合計は前期末比49百万円増加して4,418百万円となった。ソフトウェアが204百万円減少、のれんが70百万円減少した一方で、現金及び預金が366百万円増加した。負債合計は同282百万円増加して1,461百万円となった。長短借入金合計が315百万円増加して914百万円となった。純資産合計は同233百万円減少して2,957百万円となった。為替換算調整勘定が124百万円増加した一方で、資本剰余金が153百万円減少した。この結果、自己資本比率は同5.2ポイント低下して66.9%となった。自己資本比率は低下したものの依然として高水準であり、キャッシュ・フローの状況にも特に懸念材料は見当たらない。弊社では財務の高い健全性は維持されていると評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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1. 2024年12月期業績の概要
2024年12月期の連結業績は、売上高が前期比4.2%増の4,523百万円、営業利益が28百万円の損失(前期は25百万円の損失)、経常利益が前期比44.4%減の6百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が171百万円の損失(前期は21百万円の損失)、EBITDAは前期比4.0%減の229百万円となった。セグメント別では、グロースの売上高が同0.6%減の2,368百万円で営業損失が87百万円(前期は111百万円の損失)、トランスフォーメーションの売上高が同10.0%増の2,155百万円で営業利益が同31.7%減の58百万円となった。
トランスフォーメーションのコンサルティングが好調に推移し、ARPUは既存顧客へのクロスセル・アップセル戦略の成果でグロース、トランスフォーメーションとも向上したが、グロースにおけるインシデント発生に伴う契約更新遅延といった一時的要因などで売上高が伸び悩んだ。利益面は人件費や外注費の増加、子会社ハイウェルの事業再構築の影響などで減益だった。売上総利益は前期比2.9%増加したが、売上総利益率は同0.4ポイント低下して30.3%となった。販管費は同3.0%増加したが、販管費比率は同0.3ポイント低下して31.0%となった。なお特別損失にソフトウェア及びソフトウェア仮勘定に係る減損損失121百万円を計上した。
2024年12月期の主要KPIを見ると、グロース(国内)の取引アカウント数は前期比9.3%減の369、ARPUは同9.7%増の5,973千円、売上高は同0.5%減の2,204百万円、トランスフォーメーションの取引アカウント数は同6.4%減の291件、ARPUは同17.5%増の7,408千円、売上高は同9.9%増の2,155百万円となった。クライアントポートフォリオ戦略やグロースにおけるインシデント発生の影響で取引アカウント数は減少したが、クロスセル・アップセル戦略の進展などによりARPUが順調に向上した。
財務は高い健全性を維持
2. 財務の状況
財務面を見ると、2024年12月期末の資産合計は前期末比49百万円増加して4,418百万円となった。ソフトウェアが204百万円減少、のれんが70百万円減少した一方で、現金及び預金が366百万円増加した。負債合計は同282百万円増加して1,461百万円となった。長短借入金合計が315百万円増加して914百万円となった。純資産合計は同233百万円減少して2,957百万円となった。為替換算調整勘定が124百万円増加した一方で、資本剰余金が153百万円減少した。この結果、自己資本比率は同5.2ポイント低下して66.9%となった。自己資本比率は低下したものの依然として高水準であり、キャッシュ・フローの状況にも特に懸念材料は見当たらない。弊社では財務の高い健全性は維持されていると評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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