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KaizenPF Research Memo(1):クラウド収益拡大で収益性の高い事業構造への転換を目指す
配信日時:2025/03/17 13:01
配信元:FISCO
*13:01JST KaizenPF Research Memo(1):クラウド収益拡大で収益性の高い事業構造への転換を目指す
■要約
Kaizen Platform<4170>はミッションに「KAIZEN the World なめらかな働き方で世界をカイゼンする」を掲げ、DXを通じて世界をカイゼンし、社会課題を解決することを目指している。SaaSとコンサルティングとプロフェッショナルサービスを組み合わせることで顧客体験DXを支援するDXアクセラレーションパートナーである。
1. 顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービス
同社グループは顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービスを提供し、事業セグメントをグロース、及びトランスフォーメーションとしている。グロースはデジタルマーケティングのBPO(Business Process Outsourcing=ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスで顧客の売上成長を支援するソリューション、トランスフォーメーションはDXコンサルティングとIT開発で顧客のDX投資対効果の改善を支援するソリューションである。子会社の(株)ディーゼロはWebサイト制作・改善ソリューションを、子会社の(株)ハイウェルはSES(System Engineering Service=技術者派遣)事業を展開している。同社のビジネスモデルは、プラットフォーム上でグロースハッカーと呼ぶデジタル専門人材のネットワーク活用を特徴・強みとしている。
2. 2024年12月期は一時的要因で減益着地だが、ARPUは順調に向上
2024年12月期の連結業績は、売上高が前期比4.2%増の4,523百万円、営業損失が28百万円(前期は25百万円の損失)、経常利益が前期比44.4%減の6百万円、親会社株主に帰属する当期純損失が171百万円(前期は21百万円の損失)、EBITDA(=営業利益+減価償却費+のれん償却額+株式報酬費用)は前期比4.0%減の229百万円となった。トランスフォーメーションのコンサルティングが好調に推移し、ARPUは既存顧客へのクロスセル・アップセル戦略の成果でグロース、トランスフォーメーションとも向上(グロース(国内)は9.7%増、トランスフォーメーションは17.5%増)したが、グロースにおけるインシデント発生に伴う契約更新遅延といった一時的要因などで売上高が伸び悩んだ。利益面は人件費や外注費の増加などで減益だった。なお特別損失に減損損失を計上した。
3. 2025年12月期は体制強化の1年と位置付けて横ばい予想
2025年12月期の連結業績は、売上高が前期比0.6%増の4,550百万円、営業利益が10百万円(前期は28百万円の損失)、経常利益が0百万円(同6百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益が30百万円の損失(同171百万円の損失)、EBITDAは前期比0.2%増の230百万円を見込んでいる。DXコンサルティングの好調やARPUの向上に加え、グロースで前期に発生したインシデントによる契約更新遅延の影響も解消に向かう見込みだが、コンサルティング案件の要件定義が長期化していることや、ハイウェルにおける事業再構築の影響などの不透明感を考慮している。また2025年12月期は再成長に向けてサービス品質強化やAIサービス提供の体制強化を推進する1年と位置付けており、売上高とEBITDAは横ばいを予想している。
4. 生成AI活用とクラウド収益拡大を推進
成長戦略としては、DX市場の中でも特に非対面ニーズが高く成長性も高いマーケティング・カスタマーサービス分野をコアターゲットとして、グループシナジーやクロスセル・アップセル戦略により、大企業向けを中心にリカーリング売上の拡大とARPU向上を加速する方針だ。また今後は成長する市場におけるポジションをより強固なものにするため生成AIの活用を推進する。生成AIを活用した機能開発を従量課金で提供することによりクラウド収益の成長を目指し、さらにクラウド収益の売上構成比を高めることでより収益性の高い事業構造へ転換する方針だ。
■Key Points
・顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービス
・2024年12月期は一時的要因も影響して減益着地だが、ARPUは順調に向上
・2025年12月期は体制強化の1年と位置付けて横ばい予想
・生成AI活用とクラウド収益拡大を推進。ARPU向上とクラウド収益拡大の進捗に注目
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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Kaizen Platform<4170>はミッションに「KAIZEN the World なめらかな働き方で世界をカイゼンする」を掲げ、DXを通じて世界をカイゼンし、社会課題を解決することを目指している。SaaSとコンサルティングとプロフェッショナルサービスを組み合わせることで顧客体験DXを支援するDXアクセラレーションパートナーである。
1. 顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービス
同社グループは顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービスを提供し、事業セグメントをグロース、及びトランスフォーメーションとしている。グロースはデジタルマーケティングのBPO(Business Process Outsourcing=ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスで顧客の売上成長を支援するソリューション、トランスフォーメーションはDXコンサルティングとIT開発で顧客のDX投資対効果の改善を支援するソリューションである。子会社の(株)ディーゼロはWebサイト制作・改善ソリューションを、子会社の(株)ハイウェルはSES(System Engineering Service=技術者派遣)事業を展開している。同社のビジネスモデルは、プラットフォーム上でグロースハッカーと呼ぶデジタル専門人材のネットワーク活用を特徴・強みとしている。
2. 2024年12月期は一時的要因で減益着地だが、ARPUは順調に向上
2024年12月期の連結業績は、売上高が前期比4.2%増の4,523百万円、営業損失が28百万円(前期は25百万円の損失)、経常利益が前期比44.4%減の6百万円、親会社株主に帰属する当期純損失が171百万円(前期は21百万円の損失)、EBITDA(=営業利益+減価償却費+のれん償却額+株式報酬費用)は前期比4.0%減の229百万円となった。トランスフォーメーションのコンサルティングが好調に推移し、ARPUは既存顧客へのクロスセル・アップセル戦略の成果でグロース、トランスフォーメーションとも向上(グロース(国内)は9.7%増、トランスフォーメーションは17.5%増)したが、グロースにおけるインシデント発生に伴う契約更新遅延といった一時的要因などで売上高が伸び悩んだ。利益面は人件費や外注費の増加などで減益だった。なお特別損失に減損損失を計上した。
3. 2025年12月期は体制強化の1年と位置付けて横ばい予想
2025年12月期の連結業績は、売上高が前期比0.6%増の4,550百万円、営業利益が10百万円(前期は28百万円の損失)、経常利益が0百万円(同6百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益が30百万円の損失(同171百万円の損失)、EBITDAは前期比0.2%増の230百万円を見込んでいる。DXコンサルティングの好調やARPUの向上に加え、グロースで前期に発生したインシデントによる契約更新遅延の影響も解消に向かう見込みだが、コンサルティング案件の要件定義が長期化していることや、ハイウェルにおける事業再構築の影響などの不透明感を考慮している。また2025年12月期は再成長に向けてサービス品質強化やAIサービス提供の体制強化を推進する1年と位置付けており、売上高とEBITDAは横ばいを予想している。
4. 生成AI活用とクラウド収益拡大を推進
成長戦略としては、DX市場の中でも特に非対面ニーズが高く成長性も高いマーケティング・カスタマーサービス分野をコアターゲットとして、グループシナジーやクロスセル・アップセル戦略により、大企業向けを中心にリカーリング売上の拡大とARPU向上を加速する方針だ。また今後は成長する市場におけるポジションをより強固なものにするため生成AIの活用を推進する。生成AIを活用した機能開発を従量課金で提供することによりクラウド収益の成長を目指し、さらにクラウド収益の売上構成比を高めることでより収益性の高い事業構造へ転換する方針だ。
■Key Points
・顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービス
・2024年12月期は一時的要因も影響して減益着地だが、ARPUは順調に向上
・2025年12月期は体制強化の1年と位置付けて横ばい予想
・生成AI活用とクラウド収益拡大を推進。ARPU向上とクラウド収益拡大の進捗に注目
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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