みんかぶニュース コラム
来週の株式相場に向けて=FOMCとトランプ株高相場を睨む展開に
配信日時:2025/01/24 17:41
配信元:MINKABU
24日の東京市場は、後場にかけ荒れた展開となった。前場は前日の米株高が好感され、日経平均株価は4万円に乗せて推移したが、昼休み時間中に日銀が0.25%の追加利上げを発表すると、後場に入り急速に値を消す展開となった。一時1ドル=154円台後半まで円高が進行したことも警戒された。
市場が注目したのは、同時に発表された「展望レポート」で25年度の消費者物価指数(CPI、除く生鮮食品)の中央値が2.4%上昇と10月見通しから0.5ポイント上方修正されたことだ。一方、同年度の実質GDP見通しの中央値は1.1%成長と10月から据え置かれた。この内容に対して「経済成長を伴わない物価上昇が想定されており質は良くない」(アナリスト)と受け止める見方が浮上した。市場には次回の日銀の利上げは7月頃を有力視する声が少なくないが、「半年後の7月を待たずに利上げに踏み切る可能性も」(市場関係者)と利上げ警戒感が継続することも予想されている。
タカ派的だったと評価される日銀会合となったが、今後の焦点は来週28~29日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に移る。市場では「年内1~2回程度の利下げがあるかどうか」(アナリスト)と、一時に比べ利下げ期待は後退しており、市場では1月は99%の可能性で現状維持が予想されている。ただ、新政権が発足したばかりのトランプ米大統領は、ダボス会議で「早急に利下げを要求する」と発言している。足もとでは、米国ではS&P500指数が最高値を更新するなど、世界的な株高基調にあるが、FOMCを経て、その基調は継続するかがポイントとなる。
また、来週はFOMCに加え29日にテスラ<TSLA>、メタ・プラットフォームズ<META>、マイクロソフト<MSFT>、30日にアップル<AAPL>といった米テック大手の決算も予定されている。29日のASMLホールディング<ASML>の決算も注目される。果たして、トランプ政権のスタート後の株高が続くのか、その行方を見極めることになりそうだ。
上記以外のスケジュールでは、海外では27日に中国1月製造業PMI、米12月新築住宅販売件数、28日に米1月消費者信頼感指数、30日に欧州中央銀行(ECB)理事会、米10~12月期GDP、31日に米個人消費支出(PCE)物価指数が発表される。中国は28日から2月4日が春節(旧正月)で休場となる。28日にボーイング<BA>、30日にインテル<INTC>、31日にエクソン・モービル<XOM>などの決算も予定されている。
国内では、29日に12月開催分の日銀金融政策決定会合議事要旨、31日に1月東京都区部消費者物価指数(CPI)、12月鉱工業生産が発表される。27日にファナック<6954.T>、日東電工<6988.T>、29日にアドバンテスト<6857.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、30日にオリエンタルランド<4661.T>、野村総合研究所<4307.T>、31日に日立製作所<6501.T>、コマツ<6301.T>、TDK<6762.T>などが決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは3万9500~4万500円前後。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS
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