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天昇電 Research Memo(5):2024年3月期は大幅増益。自動車向けが回復し、米国子会社が回収期入り
配信日時:2024/06/26 12:45
配信元:FISCO
*12:45JST 天昇電 Research Memo(5):2024年3月期は大幅増益。自動車向けが回復し、米国子会社が回収期入り
■天昇電気工業<6776>の業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
(1) 損益状況
2024年3月期の連結業績は、売上高26,905百万円(前期比12.6%増)、営業利益1,062百万円(同75.7%増)、経常利益1,322百万円(同75.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益948百万円(同55.0%増)となった。
主たる向け先である自動車メーカーの生産・販売が回復したことに加え、過去数年に積極的に設備投資を行ってきた米国子会社が好調であったことにより、連結売上高は大幅増収となった。
売上総利益率は16.1%(前期は15.7%)と0.4ポイント改善したのは、主力の自動車向け製品の稼働率が上がったことが主要因だ。この結果、売上総利益は前期比15.3%増となったが、一方で販管費は同3.7%増に留まったことから、営業利益は前期比で大幅増益となった。金型を中心に積極的な投資を行ってきたことから減価償却費は2,233百万円(前期比340百万円増)となったが、これを吸収して営業利益は増益を確保した。この結果、償却前営業利益は3,295百万円(同32.0%増)となった。経常利益は、営業外収益で受取利息の増加や為替差益を計上したことなどもあり、同75.8%増となった。前期に特別利益として補助金収入を計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は同55.0%増と経常利益の増益率よりは低くなった。
(2) セグメント別状況
日本成形関連事業では、主要顧客である自動車メーカーの生産が回復したことなどから、売上高は20,247百万円(前期比5.0%増)、セグメント利益568百万円(同34.1%増)となった。
中国成形関連事業では、前期まで比較的堅調であったICトレーの受注が失速したことなどから売上高は445百万円(同38.9%減)、セグメント利益は9百万円(同86.2%減)となった。
アメリカ成形関連事業は、過去数年間に行ってきた設備投資により生産能力が大幅にアップしたことに加えて、需要サイドでも物流向けの需要が回復してきたことから売上高は5,927百万円(同65.0%増)と大きく改善した。設備投資による減価償却費負担があったものの、これを吸収してセグメント利益240百万円(前期は132百万円の損失)となり、収益性は大きく改善した。
(3) 設備投資額と減価償却費
2024年3月期の設備投資額(有形固定資産取得額)はメキシコ第二工場への投資が一巡したことから、キャッシュ・フローベースで2,733百万円(前期は4,122百万円)と大幅減となった。一方で減価償却費は2,233百万円(同1,893百万円)と大きく増加した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2024年3月期の業績概要
(1) 損益状況
2024年3月期の連結業績は、売上高26,905百万円(前期比12.6%増)、営業利益1,062百万円(同75.7%増)、経常利益1,322百万円(同75.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益948百万円(同55.0%増)となった。
主たる向け先である自動車メーカーの生産・販売が回復したことに加え、過去数年に積極的に設備投資を行ってきた米国子会社が好調であったことにより、連結売上高は大幅増収となった。
売上総利益率は16.1%(前期は15.7%)と0.4ポイント改善したのは、主力の自動車向け製品の稼働率が上がったことが主要因だ。この結果、売上総利益は前期比15.3%増となったが、一方で販管費は同3.7%増に留まったことから、営業利益は前期比で大幅増益となった。金型を中心に積極的な投資を行ってきたことから減価償却費は2,233百万円(前期比340百万円増)となったが、これを吸収して営業利益は増益を確保した。この結果、償却前営業利益は3,295百万円(同32.0%増)となった。経常利益は、営業外収益で受取利息の増加や為替差益を計上したことなどもあり、同75.8%増となった。前期に特別利益として補助金収入を計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は同55.0%増と経常利益の増益率よりは低くなった。
(2) セグメント別状況
日本成形関連事業では、主要顧客である自動車メーカーの生産が回復したことなどから、売上高は20,247百万円(前期比5.0%増)、セグメント利益568百万円(同34.1%増)となった。
中国成形関連事業では、前期まで比較的堅調であったICトレーの受注が失速したことなどから売上高は445百万円(同38.9%減)、セグメント利益は9百万円(同86.2%減)となった。
アメリカ成形関連事業は、過去数年間に行ってきた設備投資により生産能力が大幅にアップしたことに加えて、需要サイドでも物流向けの需要が回復してきたことから売上高は5,927百万円(同65.0%増)と大きく改善した。設備投資による減価償却費負担があったものの、これを吸収してセグメント利益240百万円(前期は132百万円の損失)となり、収益性は大きく改善した。
(3) 設備投資額と減価償却費
2024年3月期の設備投資額(有形固定資産取得額)はメキシコ第二工場への投資が一巡したことから、キャッシュ・フローベースで2,733百万円(前期は4,122百万円)と大幅減となった。一方で減価償却費は2,233百万円(同1,893百万円)と大きく増加した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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