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午後:債券サマリー 先物は大幅続伸、米早期利下げ観測で長期金利0.675%に急低下
配信日時:2023/11/29 15:22
配信元:MINKABU
29日の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅続伸した。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のハト派的な発言を受け、米国での早期の利下げ観測が広がった。米国市場で債券相場が上昇(金利が低下)したことが支援材料となったほか、日銀が実施した国債買い入れオペの結果が総じて無難と受け止められたことも追い風となり、先物は上げ幅を拡大した。
タカ派として知られるFRBのウォラー理事が講演で、一定の条件下での利下げの可能性について言及した。これを受けて債券に投資資金をシフトする動きが強まり、円債相場を押し上げた。
日銀が実施した国債買い入れオペは「残存期間3年超5年以下」と「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」と物価連動債の4本。市場の一部でオファー額の減額観測があったが、いずれも前回から据え置きとなり、債券需給を巡る懸念が後退した。買い入れ結果は「同5年超10年以下」と「同10年超25年以下」で応札倍率が2倍を下回った。債券を売り急ぐ投資家の姿勢がみられなかったことも、買い安心感をもたらした。
日銀の安達誠司審議委員は29日、愛媛県松山市での金融経済懇談会で、粘り強く金融緩和を続けることが適当との考えを示した。市場の想定に沿った発言内容と受け止められ、これを手掛かりに更に買い上がる姿勢は限られた。
先物12月限は前営業日比77銭高の146円62銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.075%低下の0.675%をつけた。
出所:MINKABU PRESS
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