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株価指数先物 【週間展望】 ―3万3000円へのバイアスが強まる可能性
配信日時:2023/11/05 17:00
配信元:MINKABU
今週の日経225先物は、一段のリバウンドを意識した相場展開が見込まれる。先週は週初こそ中東情勢の緊迫化などを警戒し、リスク回避の売りにより一時3万390円まで下落した。しかし、日本銀行の金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の再修正が行われたが、マイナス金利解除といった過度な政策修正への警戒が後退した。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、2会合連続で利上げが見送られた。重要な金融イベントを無難に通過したことで日米ともにリバウンド基調が強まり、日経225先物は連日の上昇で11月2日には一時3万2000円を回復した。
週末3日の米国市場では、10月の雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場の予想を下回り、インフレ圧力が弱まったとの見方から、追加利上げ観測が後退した。米長期金利が一時4.4%台まで低下したことを受けて、NYダウ 、 S&P500が5日続伸、ナスダックは6営業日続伸とリバウンド基調が強まった。この流れを受けた日経225先物はナイトセッションで一段高となり、一時3万2350円まで上げ幅を広げる場面があった。
週明けの日経225先物は、米国株高を受けてショートカバーが先行しそうだ。2日の上昇で75日移動平均線およびボリンジャーバンドの+1σが位置する3万2000円処を突破。ナイトセッションでの一段高により、+2σが位置する3万2620円および10月12日の戻り高値3万2660円が射程に入ってくる。また、週末にオプションSQを控えていることから、足もとの急ピッチの上昇によってヘッジに絡んだリバランスに伴うショートカバーが入りやすいだろう。10月の戻り高値を捉えてくるようだと、節目の3万3000円に向けたバイアスが強まる可能性がありそうだ。
そのため、オプション権利行使価格の3万2000円から3万2625円のレンジを想定する。3万2000円に接近する局面では押し目狙いのロング対応とし、10月戻り高値を捉えてくる局面では、3万3000円を意識したショートカバー狙いのロング対応に向かわせそうだ。
ただし、主要企業の決算発表が続いており、6日には三菱重工業 <7011> [東証P]、伊藤忠商事 <8001> [東証P]、日本郵船 <9101> [東証P]、NTTデータ <9613> [東証P]、7日にエーザイ <4523> [東証P]、ダイキン工業 <6367> [東証P]、任天堂 <7974> [東証P]、8日に富士フイルムホールディングス <4901> [東証P]、リクルートホールディングス <6098> [東証P]、9日にソニーグループ <6758> [東証P]、日産自動車 <7201> [東証P]、ホンダ <7267> [東証P]、オリンパス <7733> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、10日に資生堂 <4911> [東証P]、ブリヂストン <5108> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]などが予定されている。指数インパクトの大きい値がさ株などの反応次第では慎重姿勢が強まる展開、もしくはアク抜けから指数を押し上げてくる要因になりそうだ。
VIX指数は14.91(前日は15.66)に低下した。10月半ばに付けた直近安値15.44倍を明確に下回ってきており、リスク選好に振れやすい。方向性としては9月15日に付けた12.68辺りが目先的なターゲットとして意識されるため、戻りの鈍さが意識される局面でもショートを仕掛けづらくさせることになろう。
なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で13.73倍に上昇した。前日に一時13.61倍まで低下したものの、決算で失望売りを浴びたアドバンテスト <6857> [東証P]が10%の上昇で日経平均株価を牽引していた。今週も指数インパクトの大きい企業の決算が続くこともあり、コンセンサスを上回る決算内容となれば、25日線が位置する13.79倍辺りが意識されてきそうであり、10月半ば以降のNT低下に対するNTショートを巻き戻す動きに向かわせそうである。
10月第4週(10月23日- 27日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で売り越しており、売り越し額は6004億円(10月第3週は1841億円の売り越し)だった。なお、現物は594億円の買い越し(同766億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しであり、先物は6598億円の売り越し(同1075億円の売り越し)と2週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で2075億円の買い越しで、2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で1676億円の買い越しとなり、4週ぶりの買い越しだった。
経済スケジュールでは、6日に日銀金融政策決定会合議事要旨、7日に9月全世帯家計調査、中国10月貿易収支、米国9月貿易収支、8日に9月景気動向指数、米国9月卸売売上高、9日に日銀金融政策決定会合の主な意見、10月景気ウォッチャー調査、中国10月消費者物価指数(CPI)、中国10月生産者物価指数(PPI)、10日にオプションSQ、英国9月国内総生産(GDP)、米国11月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
11月限 日経225 28225.86 TOPIX 1978.52
12月限 日経225 27576.37 TOPIX 1945.27
01月限 日経225 26325.21 TOPIX 1900.71
02月限 日経225 27779.75 TOPIX 1986.19
03月限 日経225 28377.34 TOPIX 2047.32
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
23/12 11月02日 31650 32090 31450 31880 +280
23/12 11月01日 30910 31640 30880 31600 +750
23/12 10月31日 30730 30980 30390 30850 +150
23/12 10月30日 30950 30990 30530 30700 -340
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
23/12 11月02日 2316.5 2339.0 2304.0 2321.0 +8.5
23/12 11月01日 2258.0 2316.5 2256.0 2312.5 +58.5
23/12 10月31日 2236.0 2261.0 2221.0 2254.0 +19.5
23/12 10月30日 2250.5 2255.5 2221.5 2234.5 -21.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
11月03日(12月限) 32735 +855
11月02日(12月限) 32310 +430
11月01日(12月限) 31855 +255
10月31日(12月限) 31355 +505
10月30日(12月限) 30600 -100
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
10月27日 356億円 +2億円 3984億円 -1836億円
10月20日 353億円 -123億円 5821億円 -896億円
10月13日 476億円 -346億円 6717億円 -877億円
10月06日 823億円 +548億円 7594億円 -4435億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
10月31日 1008万株 -35万株 1億7786万株 -1006万株
10月30日 1043万株 +53万株 1億8793万株 +296万株
10月27日 990万株 +71万株 1億8497万株 +588万株
10月26日 919万株 -48万株 1億7909万株 -109万株
10月25日 967万株 -251万株 1億8018万株 -209万株
10月24日 1218万株 +250万株 1億8228万株 -477万株
10月23日 968万株 +75万株 1億8705万株 -7992万株
10月20日 893万株 +129万株 2億6697万株 -645万株
10月19日 763万株 -116万株 2億7343万株 -1040万株
10月18日 880万株 -303万株 2億8383万株 +99万株
10月17日 1184万株 0万株 2億8284万株 -1234万株
10月16日 1184万株 -66万株 2億9518万株 -484万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
12月2日 701億円
【2023年】
3月13日 701億円
3月14日 701億円
10月4日 701億円
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株価指数先物 【週間展望】 ―週初の急落で需給整理が一気に進展しロング対応へ
今週の日経225先物は、波乱の展開から始まることになりそうだ。先週の米国市場は年内の追加利下げへの期待からNYダウ、 S&P500指数が連日で史上最高値を更新。中国の景気刺激策発表も材料視されたほか、マイクロン・テクノロジーの決算評価で他の半導体株に買いが広がる場面もみられ、主要な株価指数が週間ベースで上昇した。国内では良好な外部環境に加えて、9月期末の配当志向の物色や配当再投資に伴う需給が指数を押し上げる形となった。
また、自民総裁選を巡る思惑が相場の大きな変動要因となった。1回目の投票では、高市早苗氏が1位、石破茂氏が2位となった。日銀の利上げに批判的な高市氏がトップで決選投票に進んだことで、為替市場では1ドル=146円台に円安が進行し、これを受けて日経225先物は終盤にかけて急伸し、一時3万9900円まで買われた。
だが、決選投票では石破氏が逆転し、新総裁に選出。直後に円相場は一気に円高に振れ、日経225先物はナイトセッションで直近2日間の上昇分を帳消しにし、一時3万7290円まで急落し、日中比2410円安の3万7440円で終えている。
週初はこの下落に対する裁定解消売りが入るほか、ヘッジ対応のショートが強まりやすい。先週は9月2日の戻り高値3万8950円を突破し、13週移動平均線(3万7750円)、26週線(3万8120円)を大きく上放れて終えたが、ナイトセッションでこれらを割り込んでいる。75日線(3万8050円)を割り込んで始まり、200日線(3万7390円)、25日線(3万7350円)水準まで下げており、両線が支持線として機能するかを見極めることになりそうだ。
もっとも、高市氏の勝利を織り込んだ短期的な急伸後の急落であり、週初の波乱展開により需給整理は一気に進むとみられる。相場の落ち着きどころを探りつつ、改めて新政権への政策期待が高まる可能性があり、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。石破氏勝利で利上げ観測の高まりも警戒されそうだが、石破氏は日曜日の報道番組に出演し、政策金利の引き上げに慎重な姿勢を示している。貯蓄から投資の流れは止めてはいけないとも述べており、イレギュラー的な下落はロングの好機になりそうだ。
一方で、今週の米国では、10月1日に9月ISM製造業景気指数、2日に米国9月ADP雇用統計、4日には9月雇用統計などの発表が予定されている。改めて経済指標の結果を受けた米国の金融政策の行方に関心が向かうことになろう。年内の大幅利下げ観測が高まるようだと、NYダウ、S&P500指数の高値更新が意識されやすく、支援材料になる可能性がある。
そのため、ボトムは見極めづらいものの、まずはオプション権利行使価格の3万7000円から3万8000円のレンジを想定しておきたい。先週末の急伸でボリンジャーバンドの+2σを突破し、+3σ(4万0070円)に接近していた。過熱感が警戒されるなか、ナイトセッションで一気に中心値(25日)まで下げている。3万7000円を割り込んでくると-1σが位置する3万6260円が意識される局面もありそうだが、25日線水準で底堅さがみられれば、75日線辺りを意識したリバウンドに向かわせよう。75日線突破後はさらにショートカバーを交えた値動きによって、3万8000円から3万9000円のレンジに移行するだろう。
なお、27日の米VIX指数は16.96(前日は15.37)に上昇した。ボトム圏での推移が続くなか、先週は週初に75日線を割り込み、その後も低下傾向をみせ200日線に接近していた。これまでも200日線が支持線として機能していたこともあり、反転しやすいところでもあったとみられる。週末には75日線(16.49)を上回り、25日線(17.34)に接近してきた。同線を上回ってくると慎重姿勢につながる可能性はあるが、基本的には20.00を明確に上回ってくるまでは、リスク選好の動きに向かいやすい。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.51倍に上昇した。指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]などが後場一段高となった影響が大きかった。一方で、東証プライムの騰落銘柄では値下がり数が過半数を占めるなど日経平均型に買いが集中していたため、ナイトセッションの動きから、NTロングのリバランスの動きが入りそうだ。ただし、一気に需給整理は進展するとみられ、リバランス一巡後はNTロングを意識しておきたいところである。
9月第3週(9月17日-20日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では5週連続の売り越しであり、売り越し額は7622億円(9月第2週は1兆0981億円の売り越し)だった。なお、現物は5122億円の売り越し(同1兆5425億円の売り越し)と5週連続の売り越しであり、先物は2500億円の売り越し(同4444億円の買い越し)と5週ぶりの買い越し。個人は現物と先物の合算で3421億円の売り越しで3週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で734億円の買い越しとなり、3週ぶりの買い越しだった。
主要スケジュールでは、9月30日に8月鉱工業生産、中国9月製造業PMI、米国9月シカゴ購買部協会景気指数、パウエルFRB議長講演、10月1日に8月完全失業率、日銀金融政策決定会合の主な意見、日銀短観、米国9月ISM製造業景気指数、米国8月JOLTS求人件数、米大統選副大統領候補テレビ討論会、2日に米国9月ADP雇用統計、3日に米国9月ISM非製造業景気指数、4日に米国9月雇用統計などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
04月限 日経225 39820.59 TOPIX 2766.89
05月限 日経225 38509.47 TOPIX 2728.75
06月限 日経225 38535.35 TOPIX 2714.56
07月限 日経225 41531.26 TOPIX 2893.54
08月限 日経225 35661.68 TOPIX 2510.68
09月限 日経225 36906.92 TOPIX 2585.41
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/12 09月27日 38820 39900 38750 39850 +1190
24/12 09月26日 37760 38740 37760 38660 +1000
24/12 09月25日 37920 38090 37480 37660 -160
24/12 09月24日 37790 38420 37690 37820 +290
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/12 09月27日 2706.5 2757.0 2690.0 2746.0 +48.0
24/12 09月26日 2633.5 2701.0 2633.5 2698.0 +69.5
24/12 09月25日 2644.0 2655.5 2620.0 2628.5 -8.5
24/12 09月24日 2631.5 2675.5 2630.5 2637.0 +21.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
09月27日(12月限) 37450 -2400
09月26日(12月限) 39280 +620
09月25日(12月限) 37980 +320
09月24日(12月限) 37670 -150
09月23日(12月限) 38115 +585
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
09月20日 1573億円 -116億円 1兆8166億円 +3909億円
09月13日 1690億円 -2543億円 1兆4256億円 +3072億円
09月06日 4233億円 -706億円 1兆1184億円 -4548億円
08月30日 4940億円 -428億円 1兆5733億円 -313億円
08月23日 5368億円 -25億円 1兆6046億円 +374億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
09月25日 4315万株 +559万株 6億2695万株 -5558万株
09月24日 3756万株 -187万株 6億8253万株 -1057万株
09月20日 3943万株 +435万株 6億9310万株 +1910万株
09月19日 3508万株 +344万株 6億7400万株 +1187万株
09月18日 3164万株 -25万株 6億6212万株 +4143万株
09月17日 3189万株 -2161万株 6億2069万株 -6026万株
09月13日 5350万株 -1億1836万株 5億6042万株 -4643万株
09月12日 1億7186万株 -4137万株 6億0686万株 +1億5176万株
09月11日 2億1324万株 +3705万株 4億5510万株 +3553万株
09月10日 1億7618万株 +694万株 4億1956万株 +1241万株
09月09日 1億6923万株 +3502万株 4億0715万株 -1126万株
09月06日 1億3421万株 -3199万株 4億1841万株 +252万株
09月05日 1億6621万株 -196万株 4億1589万株 +369万株
09月04日 1億6818万株 +850万株 4億1220万株 -1億0997万株
09月03日 1億5968万株 +323万株 5億2217万株 -2307万株
09月02日 1億5645万株 +8万株 5億4525万株 -1386万株
株探ニュース
2024/09/29 17:00
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株価指数先物 【週間展望】 ―抵抗線クリアでショートカバーが強まりやすい
今週の日経225先物は、ロング優勢の相場展開が見込まれる。注目された日米金融会合では、米連邦準備理事会(FRB)の大幅な利下げによってソフトランディングへの期待が強まり、NYダウ、 S&P500指数は最高値を更新。一方、日銀の金融政策決定会合では予想通り政策金利が据え置かれた。日米金融イベント通過後はショートカバーが強まり、19日に710円高で3万7000円を回復した日経225先物は、20日には3万7770円まで買われる場面もみられた。これにより9月4日の急落以降、上値抵抗線として機能していた25日・200日移動平均線を抜いてきた。
さらに、日銀会合後に植田和男総裁は、円高の修正によって物価上振れリスクは相応に減少していると説明。追加利上げに慎重と受け止められ、20日の取引終了後のナイトセッションでは3万8000円を回復した。75日線も突破し、4日の急落局面で残した大陰線(3万6620-3万8630円)を埋めに行く動きが意識されてきそうだ。
20日の取引終了後のナイトセッションでは、概ね3万7900円~3万8180円での推移だったが、23日の祝日取引では3万8400円を上回る場面もみられている。為替市場では円相場が1ドル=144円台前半と円安に振れて推移しており、連休明けの東京市場は一段の上昇が期待される。7月下旬に75日線を割り込み、8月の急落以降のリバウンド局面でも同線が抵抗線として機能していた。この抵抗線を明確に上放れてくると、ショートカバーが強まることになろう。
日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σ(3万8220円)を捉えてきた。バンドは足もとで収斂をみせていたが、先週半ば以降の上昇局面で拡大をみせつつあり、バンドの拡大に沿ったリバウンドが意識されてくる。+1σ水準で底堅さがみられるようだと、9月2日の戻り高値(3万8950円)を目先的なターゲットとしつつ、+2σ(3万9180円)とのレンジに移行することになろう。まずは+1σおよび75日線水準での押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。
また、週足形状では13週線(3万7880円)、26週線(3万8110円)を突破しており、パラボリックは陰転シグナルが継続しているが、SAR値は3万8810円辺りまで低下してきたため、シグナル好転が近づいてきた。9月の戻り高値を捉えてくる局面ではシグナル好転による先高期待なども高まってくると考えられる。
8月の急落局面でヘッジファンドなどは持ち高を解消したとみられるが、すぐさま方針を変更しているとも考えづらく、足もとのリバウンド局面でロングはさほど積み上がっていないと考えられる。反対にショートに傾いているとみられるため、オプション権利行使価格の3万8000円から3万9000円のレンジを想定する。
また、今週は3・9月期決算企業の配当落ちとなる。企業の配当政策によって配当金は高水準であり、27日の配当落ち分は日経平均株価で約280円程度とみられている。パッシブ連動資産はこの配当分を先物買いでヘッジを行う。金額ベースでは日経225先物に2000億円、TOPIX先物に1兆1000億円ほど買い需要が発生するとみられている。この需給要因が下支えとして意識されやすいためショートが仕掛けづらい一方で、押し目待ち狙いのロングは入りやすいとみられる。
なお、20日の米VIX指数は16.15(前日は16.33)に低下した。VIX指数は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果判明時には19.39まで上昇し、25日線(18日時点17.29)を上回る場面もみられたが20.00を上回ることはなかった。その後の低下で20日には75日線(16.27)を下回り、200日線(14.77)に接近してきた。7月以降、支持線として機能していた75日、200日線を明確に下放れてくると、リスク選好が強まりやすい。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.34倍に上昇した。14.30倍を回復して始まり、一時14.24倍まで軟化する場面もみられたが、200日線(14.22倍)が支持線として意識される形で切り返していた。8月22日に付けた戻り高値の14.35倍に接近しており、この水準を突破してくると、NTロングによるスプレッド狙いの動きに向かわせよう。また、25日にマイクロン・テクノロジーの決算発表が予定されており、決算内容次第でNTスプレッドに影響を与えそうだ。
9月第2週(9月9日-13日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週連続の売り越しであり、売り越し額は1兆0981億円(9月第1週は7553億円の売り越し)だった。なお、現物は1兆5425億円の売り越し(同8235億円の売り越し)と4週連続の売り越しであり、先物は4444億円の買い越し(同物は682億円の買い越し)と4週連続の買い越し。個人は現物と先物の合算で2284億円の買い越しで2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で268億円の売り越しとなり、2週連続の売り越しだった。
主要スケジュールでは、23日に米国9月製造業PMI、24日に米国7月S&Pケースシラー住宅価格、米国9月コンファレンスボード消費者信頼感指数、25日に8月企業向けサービス価格指数、米国8月新築住宅販売件数、26日に日銀金融政策決定会合議事要旨(7月30・31日開催分)、米国4-6月期GDP(確報値)、米国8月耐久財受注、パウエルFRB議長がNY連銀主催のカンファレンスで挨拶、27日に9月東京都区部消費者物価指数、7月景気動向指数(確報値)、自民党総裁選挙投開票、中国1-8月工業企業利益、米国8月個人所得、米国8月個人消費支出などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
04月限 日経225 39820.59 TOPIX 2766.89
05月限 日経225 38509.47 TOPIX 2728.75
06月限 日経225 38535.35 TOPIX 2714.56
07月限 日経225 41531.26 TOPIX 2893.54
08月限 日経225 35661.68 TOPIX 2510.68
09月限 日経225 36906.92 TOPIX 2585.41
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/12 09月20日 36860 37770 36800 37530 +640
24/12 09月19日 36220 37170 36050 36890 +710
24/12 09月18日 36020 36550 35890 36180 +170
24/12 09月17日 36450 36480 35570 36010 -280
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/12 09月20日 2588.0 2644.0 2584.5 2615.5 +25.5
24/12 09月19日 2547.0 2609.5 2538.0 2590.0 +46
24/12 09月18日 2536.0 2572.5 2520.5 2544.0 +9.5
24/12 09月17日 2555.0 2566.5 2496.5 2534.5 -10.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
09月20日(12月限) 37975 +445
09月19日(12月限) 37530 +640
09月18日(12月限) 36370 +190
09月17日(12月限) 36410 +400
09月16日(12月限) 36435 +145
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
09月13日 1690億円 -2543億円 1兆4256億円 +3072億円
09月06日 4233億円 -706億円 1兆1184億円 -4548億円
08月30日 4940億円 -428億円 1兆5733億円 -313億円
08月23日 5368億円 -25億円 1兆6046億円 +374億円
08月16日 5393億円 -748億円 1兆5671億円 +2230億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
09月18日 3164万株 -25万株 6億6212万株 +4143万株
09月17日 3189万株 -2161万株 6億2069万株 -6026万株
09月13日 5350万株 -1億1836万株 5億6042万株 -4643万株
09月12日 1億7186万株 -4137万株 6億0686万株 +1億5176万株
09月11日 2億1324万株 +3705万株 4億5510万株 +3553万株
09月10日 1億7618万株 +694万株 4億1956万株 +1241万株
09月09日 1億6923万株 +3502万株 4億0715万株 -1126万株
09月06日 1億3421万株 -3199万株 4億1841万株 +252万株
09月05日 1億6621万株 -196万株 4億1589万株 +369万株
09月04日 1億6818万株 +850万株 4億1220万株 -1億0997万株
09月03日 1億5968万株 +323万株 5億2217万株 -2307万株
09月02日 1億5645万株 +8万株 5億4525万株 -1386万株
08月30日 1億5636万株 -836万株 5億5911万株 -279万株
08月29日 1億6473万株 +46万株 5億6190万株 -70万株
08月28日 1億6426万株 +34万株 5億6260万株 +1520万株
08月27日 1億6391万株 -325万株 5億4740万株 +99万株
08月26日 1億6716万株 +22万株 5億4641万株 -1309万株
株探ニュース
2024/09/23 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―FOMC通過後のリバランスの動きを想定
今週の日経225先物は、日米の金融政策睨みの展開となる。9月17~18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げ開始が確実視されている。前週発表された8月の米消費者物価指数の結果を受けて通常の倍となる0.50%の大幅な利下げ観測は後退したが、それでも通常の0.25%と0.50%で市場の見方は割れている。米長期金利は直近で3.64%台と昨年5月以来の水準に低下するなど、金利市場では0.50%利下げの観測が強まっているとみられる。
一方、日本銀行は19~20日に金融政策決定会合を開く。前回会合で利上げを決めたばかりで、市場では今回は金利を据え置くとの見方が強く、12月の利上げ確率が約50%で、来年1までに利上げを行うとの見方が9割近くを占めているようである。そのため、FOMCの結果およびパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見に市場は大きく反応することになるだろう。
今回のFOMCでは3カ月に1回示す参加者の政策金利見通し「ドットチャート」が発表されるため、より注目度が高まる。足もとで米長期金利と為替市場は0.50%の利下げを織り込む動きとみられることから、通常の0.25%の利下げとなれば、いったんはリバランスが強まる可能性がある。
日経225先物は9月4日に1790円安と急落し、6営業日続落で11日には一時3万5250円まで売られた。その後、11日発表の米CPIを受けて12日には1100円高で3万6800円台を回復し、週末13日は反落ながら3万6000円台をキープした。13日の取引終了後のナイトセッションでは3万6060円まで下げたが3万6000円を維持しており、同水準が支持線として意識されそうだ。
また、日経225先物はボリンジャーバンドの-1σ(3万6180円)が支持線として機能するようだと、中心値(25日)が位置する3万7160円とのレンジでの推移となろう。ただし、FOMCを受けて円相場が1ドル=139円台に突入する局面では、-2σの3万5200円へのバイアスが強まる可能性があろう。週足では52週移動平均線が3万6150円、-1σは3万5950円に位置していることで、3万6000円処が転換点となる。
もっとも、日銀会合ではサプライズはないとみられることから、FOMC後に波乱の展開になるようだと、押し目狙いのロングに向かわせる可能性がある。来週も3連休となるため積極的にポジションは傾けづらく、短期的な売買の影響を受けやすいが、FOMC通過後にリバランスの動きが強まる展開を想定しておきたい。
そのため、オプション権利行使価格の3万6000円を中心に権利行使価格の3万5000円から3万7000円のレンジを想定する。なお、9月限のSQ値は3万6906.92円だった。SQ値接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすいが、この水準を上放れてくるようだと、25日線の3万7160円、200日線の3万7180円を捉えてくる展開も意識しておきたい。
なお、13日の米VIX指数は16.56(前日は17.07)に低下した。VIX指数は足もとで低下傾向を継続しており、12.81辺りの25日線を割り込み、200日線(14.44)、75日線(13.90)に接近してきた。8月5日の65.73をピークに低下傾向を継続し、足もとではボトム圏での推移をみせている。FOMCでアク抜けになるとみられ、リスク選好に向かわせやすい。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.26倍に上昇した。足もとで抵抗だった75日線を突破し、週末には200日線を上回ってきた。東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角がリバランスとみられる動きで買われた一方、円高の影響で相対的にTOPIX型の弱さが目立つなか、NTロングに振れやすい状況だった。FOMCでの利下げ幅次第ではあるが、リバランスが強まる相場展開からNTロングに振れやすいだろう。
9月第1週(9月2日-6日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続の売り越しであり、売り越し額は7553億円(8月第4週は2294億円の売り越し)だった。なお、現物は8235億円の売り越し(同2370億円の売り越し)と3週連続の売り越しであり、先物は682億円の買い越し(同物は75億円の買い越し)と3週連続の買い越し。個人は現物と先物の合算で5522億円の買い越しで5週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で499億円の売り越しとなり、2週ぶりの売り越しだった。
主要スケジュールでは、16日に米国9月ニューヨーク連銀製造業景気指数、17日に米国8月小売売上高、米国8月鉱工業生産、18日に7月機械受注、8月貿易収支、米国8月住宅着工件数、FOMC政策金利、FRB議長記者会見、19日にイングランド銀行(BOE)政策金利、米国4-6月期経常収支、米国8月コンファレンス・ボード景気先行指数、20日に日銀金融政策決定会合終了後に政策金利、植田和男日銀総裁記者会見、8月全国消費者物価指数、などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
04月限 日経225 39820.59 TOPIX 2766.89
05月限 日経225 38509.47 TOPIX 2728.75
06月限 日経225 38535.35 TOPIX 2714.56
07月限 日経225 41531.26 TOPIX 2893.54
08月限 日経225 35661.68 TOPIX 2510.68
09月限 日経225 36906.92 TOPIX 2585.41
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/12 09月13日 36680 36840 36150 36290 -340
24/09 09月12日 35900 36910 35410 36870 +1100
24/09 09月11日 36250 36450 35250 35770 -380
24/09 09月10日 36350 36540 35960 36150 -90
24/09 09月09日 36140 36670 35120 36240 -120
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/12 09月13日 2570.5 2579.0 2539.0 2544.5 -21.0
24/09 09月12日 2550.0 2604.5 2513.0 2590.0 +48.5
24/09 09月11日 2580.5 2597.5 2507.5 2541.5 -33.0
24/09 09月10日 2593.0 2604.0 2572.0 2574.5 -10.5
24/09 09月09日 2576.5 2605.5 2510.5 2585.0 -5.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
09月13日(12月限) 36220 -70
09月12日(12月限) 36740 +110
09月11日(09月限) 36595 +825
09月10日(09月限) 36140 -10
09月09日(09月限) 36215 -25
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
09月06日 4233億円 -706億円 1兆1184億円 -4548億円
08月30日 4940億円 -428億円 1兆5733億円 -313億円
08月23日 5368億円 -25億円 1兆6046億円 +374億円
08月16日 5393億円 -748億円 1兆5671億円 +2230億円
08月09日 6142億円 +504億円 1兆3441億円 -7664億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
09月11日 2億1324万株 +3705万株 4億5510万株 +3553万株
09月10日 1億7618万株 +694万株 4億1956万株 +1241万株
09月09日 1億6923万株 +3502万株 4億0715万株 -1126万株
09月06日 1億3421万株 -3199万株 4億1841万株 +252万株
09月05日 1億6621万株 -196万株 4億1589万株 +369万株
09月04日 1億6818万株 +850万株 4億1220万株 -1億0997万株
09月03日 1億5968万株 +323万株 5億2217万株 -2307万株
09月02日 1億5645万株 +8万株 5億4525万株 -1386万株
08月30日 1億5636万株 -836万株 5億5911万株 -279万株
08月29日 1億6473万株 +46万株 5億6190万株 -70万株
08月28日 1億6426万株 +34万株 5億6260万株 +1520万株
08月27日 1億6391万株 -325万株 5億4740万株 +99万株
08月26日 1億6716万株 +22万株 5億4641万株 -1309万株
08月23日 1億6694万株 -291万株 5億5950万株 +0.2万株
08月22日 1億6985万株 +141万株 5億5950万株 +1618万株
08月21日 1億6843万株 +58万株 5億4332万株 +58万株
08月20日 1億6785万株 -707万株 5億4273万株 +2940万株
08月19日 1億7492万株 +614万株 5億1332万株 -2568万株
株探ニュース
2024/09/16 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―アク抜けを期待も、メジャーSQ控えて需給変動を警戒
今週の日経225先物は、波乱を警戒した相場展開が見込まれる。先週は2日に付けた3万9140円を高値に調整が強まった。祝日明け3日の米国市場は8月のISM製造業景況指数が市場予想を下回り、米景気の先行き懸念が高まったほか、米司法省が反トラスト法違反を視野に召喚状を送付したと伝わったエヌビディアが急落。東京エレクトロン <8035> [東証P]など国内の半導体株へも売りが広がり、4日の日経225先物は1790円安と大幅な下落によって一時3万7000円を割り込んだ。
その後も7月の米雇用動態調査(JOLTS)、8月のADP雇用統計、新規失業保険申請件数などが米労働市場の減速を示す内容と受け止められ、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げに踏み切るとの見方が高まった。これに伴い米長期金利が約1カ月ぶりの低水準を付けたほか、為替市場ではドルが売られ円高傾向が強まった。5日には3万6200円まで売られ、8月の米雇用統計に対する警戒感から6日も安値圏での推移となり、3万6360円で終えていた。
注目された米雇用統計は、農業部門雇用者数が前月比14万2000人増と、市場予想を下回った。6月と7月もこれまでの発表よりも下方修正しており、雇用拡大のペースが鈍化していることを示した。米連邦準備制度理事会(FRBの)ウォラー理事は雇用統計の結果を受け、9月の利下げが適切との見解を示している。ただし、失業率は4.2%(前月は4.3%)に低下し予想と一致したことで、6日の米国市場は下落したとはいえ、前月の急落による波乱展開は回避できた形である。
ウォラー理事は今後のデータが大幅な利下げを示唆する場合には、これを支持すると述べている。そのため、今週11日に発表される8月の米消費者物価指数(CPI)や12日の米生産者物価指数(PPI)の結果を受けた、米国市場の反応を見極めながらの相場展開になりそうだ。
日経225先物は先週の下落で13週移動平均線(3万8410円)、26週線(3万8580円)水準から、52週線(3万6250円)まで売られた。さらに6日取引終了後のナイトセッションでは一時3万5120円まで下落する場面もみられており、52週線を明確に下放れてきた。日足のボリンジャーバンドでは、-1σ(3万5110円)まで売られている。-1σを明確に下放れてくると、-2σが位置する3万3340円辺りが射程に入ってくるだろう。
また、今週は週末に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えており、需給面の影響を大きく受けることになる。通常は限月交代に伴うロールオーバーなどSQに絡んだ商いが中心となり、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られる。3連休前ということで商いは膨らみづらく、SQに絡んだ売買が中心になるが、レンジを大きく放れてくるようだと、ヘッジ対応の動きが強まりやすい。ヘッジが新たなヘッジ対応につながることから、トレンドが出やすくなる。そのため、オプション権利行使の3万3500円から3万7500円と広めのレンジを想定する。
米雇用統計については前回発表時の波乱が警戒されていたこともあり、-1σ水準で下げ渋る動きとなれば、アク抜けから先週の大幅な下げに対する自律反発が期待されやすい。ただし、足もとで指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが目立っており、下げ止まりの動きを見極める必要があるだろう。値がさハイテク株に底打ち感が出てこないと、戻り待ち狙いのショートが入りやすくなり、SQに絡んだ商いの影響も重なって下へのバイアスが強まることが見込まれる。
なお、6日の米VIX指数は22.38(前日は19.90)に上昇した。先週は3日に75日線(15.32)が支持線として意識されるなか、25日線(25.19)を上回り、4日には一時23.31まで上げた。その後は20.00を挟んだ値動きで推移しており、25日線が支持線として機能している。そのなかで6日は一時23.76まで上昇する場面もみられた。ただし、7月の雇用統計発表後の波乱展開では65.73まで急伸していたこともあって、今回は落ち着きをみせた形である。そのため、ややリスク選好に向かいやすい。
なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.03倍に上昇した。値がさハイテク株が日経平均型の重荷となっていたが、米雇用統計を警戒した持ち高調整とみられる断続的なインデックス売りにより、東証プライムの値下がり数が7割を占めていたためTOPIX型も弱く、小幅に上昇した形である。14.11倍辺りで推移する75日線が抵抗線として機能するようだと、NTショートに振れやすいだろう。
8月第4週(8月26日-30日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続の売り越しであり、売り越し額は2294億円(8月第3週は27億円の売り越し)だった。なお、現物は2370億円の売り越し(同3988億円の売り越し)と2週連続の売り越しであり、先物は75億円の買い越し(同物は3961億円の買い越し)と2週連続の買い越し。個人は現物と先物の合算で1043億円の売り越しで4週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2341億円の買い越しとなり、2週ぶりの買い越しだった。
主要スケジュールでは、9月9日に4-6月期GDP確報値、8月景気ウォッチャー調査、中国8月消費者物価指数、中国8月生産者物価指数、米アップル製品発表イベント、10日に中国8月貿易収支、11日に米国8月消費者物価指数、12日に7-9月期法人企業景気予測調査、8月国内企業物価、自民党総裁選挙告示、ECB(欧州中央銀行)政策金利、ラガルドECB総裁記者会見、米国8月生産者物価指数、13日にメジャーSQ、7月鉱工業生産確報値、米国8月輸出入物価指数、米国9月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。また、米大統領選候補者によるテレビ討論会が10日に予定されており、選挙戦の行方を占ううえでマーケットへも影響がありそうだ。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
04月限 日経225 39820.59 TOPIX 2766.89
05月限 日経225 38509.47 TOPIX 2728.75
06月限 日経225 38535.35 TOPIX 2714.56
07月限 日経225 41531.26 TOPIX 2893.54
08月限 日経225 35661.68 TOPIX 2510.68
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 09月06日 36700 37120 36240 36360 -250
24/09 09月05日 36950 37240 36200 36610 -390
24/09 09月04日 38810 38860 36870 37000 -1790
24/09 09月03日 38630 38970 38570 38790 +100
24/09 09月02日 38730 39140 38480 38690 -20
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 09月06日 2619.0 2647.5 2584.0 2590.0 -25.0
24/09 09月05日 2628.5 2654.0 2591.52615.0 -17.5
24/09 09月04日 2734.0 2738.0 2624.0 2632.5 -99.0
24/09 09月03日 2710.5 2741.5 2706.5 2731.5 +17.0
24/09 09月02日 2718.0 2738.0 2700.0 2714.5 -1.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
09月06日(09月限) 35255 -1105
09月05日(09月限) 37010 +400
09月04日(09月限) 36725 -275
09月03日(09月限) 37595 -1195
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
08月30日 4940億円 -428億円 1兆5733億円 -313億円
08月23日 5368億円 -25億円 1兆6046億円 +374億円
08月16日 5393億円 -748億円 1兆5671億円 +2230億円
08月09日 6142億円 +504億円 1兆3441億円 -7664億円
08月02日 5638億円 +74億円 2兆1105億円 -2029億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
09月04日 1億6818万株 +850万株 4億1220万株 -1億0997万株
09月03日 1億5968万株 +323万株 5億2217万株 -2307万株
09月02日 1億5645万株 +8万株 5億4525万株 -1386万株
08月30日 1億5636万株 -836万株 5億5911万株 -279万株
08月29日 1億6473万株 +46万株 5億6190万株 -70万株
08月28日 1億6426万株 +34万株 5億6260万株 +1520万株
08月27日 1億6391万株 -325万株 5億4740万株 +99万株
08月26日 1億6716万株 +22万株 5億4641万株 -1309万株
08月23日 1億6694万株 -291万株 5億5950万株 +0.2万株
08月22日 1億6985万株 +141万株 5億5950万株 +1618万株
08月21日 1億6843万株 +58万株 5億4332万株 +58万株
08月20日 1億6785万株 -707万株 5億4273万株 +2940万株
08月19日 1億7492万株 +614万株 5億1332万株 -2568万株
08月16日 1億6878万株 -1876万株 5億3900万株 +4226万株
08月15日 1億8754万株 -662万株 4億9674万株 +57万株
08月14日 1億9420万株 +207万株 4億9617万株 -552万株
08月13日 1億9213万株 -815万株 5億0170万株 +1968万株
株探ニュース
2024/09/08 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―需給改善でヘッジ対応のロングが強まる可能性も
今週の日経225先物は、日米金融政策の行方に市場の関心が集まりやすいなか、米雇用関連指標を睨んでの相場展開になりそうだ。8月30日の米国市場では、NYダウが連日で史上最高値を更新した。朝方発表された7月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.2%上昇し、市場予想と一致した。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数も0.2%上昇だった。前年同月比では2.6%上昇と予想を下回っており、9月の米利下げ観測を後押しする形だった。
米国は9月2日がレイバーデーで休場となる。週末8月30日は3連休を前に持ち高調整の売りでNYダウは下げに転じる場面もみられたが、利下げ観測が支えとなってアマゾン・ドット・コムやインテルなどが買われ、終盤にかけて指数を押し上げていた。
23日の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)ではパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演し、次回9月FOMC(連邦公開市場委員会)での利下げを強く示唆した。これを受け米長期金利が低下する一方、為替市場では円買い・ドル売りが強まり、週明け26日の日経225先物は一時3万7790円まで売られた。ただし、円相場の落ち着きを背景に、翌27日には前日の下落分を吸収。その後は、エヌビディアの決算を控えて膠着感が強まった。
28日に発表されたエヌビディアの決算は売上高見通しが予想を上回ったものの、同社株が時間外取引で一時8%ほど下落したことで、29日の日経225先物は3万7900円まで売られる場面もあった。だが、下へのバイアスは強まらず、29日の米国市場で波乱の展開が避けられたこともあり、30日の日経225先物は一時3万8830円まで買われた。
週末の上昇は、月末のドレッシング買いに伴う断続的なインデックス買いの影響があったとみられるが、心理的な抵抗線として意識されていた75日移動平均線(3万8630円)、13週線(3万8590円)、26週線(3万8700円)を上回る形となった。今回の急落局面で割り込んでいた水準を1カ月ぶりに上回ってきたことにより、需給状況が改善しよう。
また、東証プライムの売買高は連日で13億株台が続いていたが、29日に16億株、30日には13日以来の20億株に膨らんだ。需給状況が改善するなか、30日の取引終了後のナイトセッションではこれら抵抗線を上回って推移し、3万9000円を回復した。ボリンジャーバンド+1σ(3万8980円)を上回ってきたことで、+2σ(4万0810円)とのレンジに移行する可能性がある。また、急落局面で低下していたバンドは、足もとでは上向きで推移しており、バンドに沿ったリバウンドが意識されやすい。
今週の米国では3日に8月ISM製造業景気指数、4日に7月JOLTS求人件数、地区連銀経済報告(ベージュブック)、5日に8月ADP雇用統計、8月ISM非製造業景気指数、6日には8月雇用統計の発表などが予定されている。米経済のソフトランディング期待を支える内容となるかが注目される。ADP雇用統計の結果を受け、週末の雇用統計への警戒感が強まる可能性もありそうだ。
日経225先物は+1σ水準の攻防から、オプション権利行使価格の3万8625円から3万9625円のレンジを想定する。75日線が支持線として意識されやすく、同水準に接近する局面では押し目狙いのロング対応となろう。一方、同線を明確に下回って推移するケースでは、3万8500円~3万8600円辺りでの底固めになりそうだが、ショートは避けておきたい。
また、来週末には先物・オプション特別指数算出(メジャーSQ)が控えている。3万9000円を上回っての推移となれば、ヘッジ対応のロングが強まる可能性がある。
なお、30日の米VIX指数は15.00(前日は15.65)に低下した。支持線として意識される75日線(15.15)を下回ってきており、200日線(14.35)を割り込んでくると、リスク選好に向かいやすい。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.25倍に低下した。一時14.21倍辺りで推移する200日線を下回る場面もみられたが、その後は前日の終値水準での推移となった。30日の米国市場ではエヌビディアが反発をみせており、東京市場でも指数インパクトの大きい値がさハイテク株への見直しが強まる可能性があり、ややNTロングを意識しておきたい。
8月第2週(8月19日-23日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの売り越しであり、売り越し額は27億円(8月第2週は681億円の買い越し)だった。なお、現物は3988億円の売り越し(同1872億円の買い越し)と3週ぶりの売りい越しであり、先物は3961億円の買い越し(同1190億円の売り越し)と6週ぶりの買い越し。個人は現物と先物の合算で725億円の売り越しで3週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で252億円の売り越しとなり、3週ぶりの売り越しだった。
経済スケジュールでは、9月2日に4-6月期法人企業統計調査、中国8月財新製造業PMI、3日に米国8月ISM製造業景気指数、4日に米国7月貿易収支、米国7月製造業新規受注、米国7月JOLTS求人件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、5日に7月毎月勤労統計、米国8月ADP雇用統計、米国8月ISM非製造業景気指数、6日に7月全世帯家計調査、7月景気動向指数、米国8月雇用統計などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
04月限 日経225 39820.59 TOPIX 2766.89
05月限 日経225 38509.47 TOPIX 2728.75
06月限 日経225 38535.35 TOPIX 2714.56
07月限 日経225 41531.26 TOPIX 2893.54
08月限 日経225 35661.68 TOPIX 2510.68
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 08月30日 38430 38830 38180 38710 +360
24/09 08月29日 38410 38570 37900 38350 -20
24/09 08月28日 38370 38530 38130 38370 +70
24/09 08月27日 38060 38340 37890 38300 +260
24/09 08月26日 38380 38670 37790 38040 -370
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 08月30日 2696.0 2719.0 2675.5 2715.5 +26.5
24/09 08月29日 2694.5 2706.0 2663.0 2689.0 -3.5
24/09 08月28日 2685.0 2699.5 2668.0 2692.5 +12.0
24/09 08月27日 2660.5 2685.5 2652.5 2680.5 +22.0
24/09 08月26日 2684.5 2705.0 2646.0 2658.5 -29.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
08月30日(09月限) 38990 +280
08月29日(09月限) 38285 -65
08月28日(09月限) 38140 -230
08月27日(09月限) 38270 -30
08月26日(09月限) 38035 -5
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
08月23日 5368億円 -25億円 1兆6046億円 +374億円
08月16日 5393億円 -748億円 1兆5671億円 +2230億円
08月09日 6142億円 +504億円 1兆3441億円 -7664億円
08月02日 5638億円 +74億円 2兆1105億円 -2029億円
07月26日 5564億円 +13億円 2兆3134億円 -3289億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
08月28日 1億6426万株 +34万株 5億6260万株 +1520万株
08月27日 1億6391万株 -325万株 5億4740万株 +99万株
08月26日 1億6716万株 +22万株 5億4641万株 -1309万株
08月23日 1億6694万株 -291万株 5億5950万株 +0.2万株
08月22日 1億6985万株 +141万株 5億5950万株 +1618万株
08月21日 1億6843万株 +58万株 5億4332万株 +58万株
08月20日 1億6785万株 -707万株 5億4273万株 +2940万株
08月19日 1億7492万株 +614万株 5億1332万株 -2568万株
08月16日 1億6878万株 -1876万株 5億3900万株 +4226万株
08月15日 1億8754万株 -662万株 4億9674万株 +57万株
08月14日 1億9420万株 +207万株 4億9617万株 -552万株
08月13日 1億9213万株 -815万株 5億0170万株 +1968万株
08月09日 2億0028万株 -367万株 4億8202万株 -6203万株
08月08日 2億0395万株 +189万株 5億4405万株 -7351万株
08月07日 2億0206万株 -1459万株 6億1757万株 -3977万株
08月06日 2億1666万株 +213万株 6億5734万株 -7438万株
08月05日 2億1453万株 +2781万株 7億3172万株 -4297万株
株探ニュース
2024/09/01 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―エヌビディア決算で抵抗線突破に期待
今週の日経225先物は、28日に予定されるエヌビディアの決算に市場の関心が集まりやすく、日経平均型優位の展開からトレンドを強めてくるかが注目される。23日の米国市場は、主要な株価指数が上昇した。ジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演し、次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)における利下げを強く示唆した。
予想通りの内容ではあったが、発言を受けてNYダウは一時4万1200ドル台を付け、7月18日に付けた取引時間中の高値(4万1376ドル)が射程に入ってきた。また、米長期金利が低下し、為替市場では円買い・ドル売りが強まり、23日の円相場は2円近く変動し、1ドル=146円台から144円台前半へと円高に振れている。この影響によりナイトセッションの日経225先物は日中比130円安の3万8280円と下落して終えた。
週明けの日経225先物は売りが先行しそうだが、積極的なショートの動きは手控えられそうだ。ドル・円は円高に振れたものの、8月5日に付けた1ドル=141.70円までは円高に振れておらず、一段の円高を想定した動きは限られよう。また、8月の急落局面でヘッジファンドは持ち高をいったん解消しているとみられる。すぐに以前のポジションに戻す戦略変更は考えにくいが、調整局面でロングを入れてくる可能性はあろう。
日経225先物はナイトセッションで3万8140円まで売られる場面もみられたが、週末の日中安値(3万8040円)を上回っている。上値は75日移動平均線(3万8620円)が抵抗線として意識されているが、足もとのリバウンドでは下値切り上げのトレンドを継続している。3万8000円を下回ってくると、短期的にロングの解消が強まる可能性はあるものの、25日線(3万7180円)と200日線(3万7060円)処での押し目買い意欲は強いだろう。
一方で、75日線を明確に上放れてくると、短期のショートカバーを誘う流れが強まりやすく、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9080円)のほか、4万円の大台が射程に入ってくる。13週線(3万8550円)、26週線(3万8680円)なども75日線近辺に位置しているため、これら抵抗線を捉えた場合、上へのバイアスが強まろう。
そのきっかけとして期待されるのが、エヌビディアの決算である。AI(人工知能)向け次世代製品「ブラックウェル」の生産遅延が警戒されているが、足もとでの指数インパクトの大きい値がさハイテク株の値動きをみると、既に織り込まれていると考えられる。生産遅延が発生したとしても、AIの成長が続くなかでは旧型製品の売上増につながる。決算後のアク抜けも意識される可能性があろう。
そのため、日経225先物は3万8000円処での底堅さが意識されるなか、75日線突破を狙ったスタンスになりそうだ。オプション権利行使価格の3万8000円から3万9000円のレンジを想定する。エヌビディアの決算がネガティブ視される局面では、その後のカバーを狙った押し目狙いのロングでの対応に向かわせよう。
米国では9月FOMCでの利下げがほぼ確実となったが、利下げ幅に対する思惑が金利や為替動向に大きく影響する可能性がある。そのため、26日の米7月耐久財受注や27日の6月ケース・シラー米住宅価格指数、米8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米8月リッチモンド連銀製造業指数、29日の米4-6月期GDP改定値などが注目されそうだ。
なお、23日のVIX指数は15.86(前日は17.55)に低下した。先週はジャクソンホール会議でのFRB議長の講演を控え、22日には18.06まで上昇する場面もみられた。ただし、足もとで低下傾向を続けて支持線として意識される75日、200日線辺りまで下げてきたことで、いったんは反発が意識されやすいタイミングでもあった。不安心理が高まるとされる20.00を下回って推移するなかでは、ショートは仕掛けづらい。
なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.29倍に上昇した。前週は14.20倍辺りで推移する200日線での攻防をみせていたが、20日に同線を上放れ、その後は支持線として機能していた。エヌビディアの決算で指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買い戻される可能性もあり、NTロングに振れやすいとみておきたい。
8月第2週(8月13日-16日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では5週ぶりの買い越しであり、買い越し額は681億円(8月第1週は7823億円の売り越し)だった。なお、現物は1872億円の買い越し(同4953億円の買い越し)と2週連続の買い越しであり、先物は1190億円の売り越し(同1兆2777億円の売り越し)と5週連続の売り越し。個人は現物と先物の合算で5000億円の売り越しで2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2801億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、26日に米国7月耐久財受注、27日に7月企業向けサービス価格指数、米国8月コンファレンスボード消費者信頼感指数、米国8月リッチモンド連銀製造業指数、29日に8月消費動向調査、米国4-6月期GDP確報値、30日に8月東京都区部消費者物価指数、7月完全失業率、7月鉱工業生産、米国7月個人所得、米国7月個人支出、米国8月シカゴ購買部協会景気指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
04月限 日経225 39820.59 TOPIX 2766.89
05月限 日経225 38509.47 TOPIX 2728.75
06月限 日経225 38535.35 TOPIX 2714.56
07月限 日経225 41531.26 TOPIX 2893.54
08月限 日経225 35661.68 TOPIX 2510.68
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 08月23日 38170 38650 37980 38410 +180
24/09 08月22日 37950 38390 37660 38230 +260
24/09 08月21日 38030 38090 37470 37970 -110
24/09 08月20日 37300 38270 37230 38080 +910
24/09 08月19日 38050 38110 37170 37170 -920
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 08月23日 2672.5 2700.0 2658.5 2687.5 +12.0
24/09 08月22日 2668.0 2686.5 2649.0 2675.5 +5.5
24/09 08月21日 2668.0 2672.0 2633.0 2670.0 -2.0
24/09 08月20日 2634.0 2685.0 2630.5 2672.0 +44.0
24/09 08月19日 2680.0 2681.0 2628.0 2628.0 -55.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
08月23日(09月限) 38330 -80
08月22日(09月限) 38050 -180
08月21日(09月限) 37885 -85
08月20日(09月限) 37535 -545
08月19日(09月限) 37820 +650
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
08月16日 5393億円 -748億円 1兆5671億円 +2230億円
08月09日 6142億円 +504億円 1兆3441億円 -7664億円
08月02日 5638億円 +74億円 2兆1105億円 -2029億円
07月26日 5564億円 +13億円 2兆3134億円 -3289億円
07月19日 5550億円 +24億円 2兆6424億円 -393億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
08月21日 1億6843万株 +58万株 5億4332万株 +58万株
08月20日 1億6785万株 -707万株 5億4273万株 +2940万株
08月19日 1億7492万株 +614万株 5億1332万株 -2568万株
08月16日 1億6878万株 -1876万株 5億3900万株 +4226万株
08月15日 1億8754万株 -662万株 4億9674万株 +57万株
08月14日 1億9420万株 +207万株 4億9617万株 -552万株
08月13日 1億9213万株 -815万株 5億0170万株 +1968万株
08月09日 2億0028万株 -367万株 4億8202万株 -6203万株
08月08日 2億0395万株 +189万株 5億4405万株 -7351万株
08月07日 2億0206万株 -1459万株 6億1757万株 -3977万株
08月06日 2億1666万株 +213万株 6億5734万株 -7438万株
08月05日 2億1453万株 +2781万株 7億3172万株 -4297万株
08月02日 1億8672万株 +2123万株 7億7469万株 -3799万株
08月01日 1億6548万株 +225万株 8億1269万株 -4810万株
07月31日 1億6323万株 -408万株 8億6079万株 +5389万株
07月30日 1億6732万株 +370万株 8億0689万株 +186万株
07月29日 1億6361万株 -580万株 8億0503万株 +422万株
株探ニュース
2024/08/25 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―ジャクソンホール会議で様子見も、ショートは避けたい
今週の日経225先物は、引き続き米国市場の影響を受けやすいと考えられる。16日の米国市場は主要な株価指数が上昇し、NYダウは4日続伸し8月初旬の急落前の水準を回復した。8月の米ミシガン大学消費者態度指数が67.8と、前回(66.4)から上昇。1年先の期待インフレは2.9%と前回と同じ、5年先の期待インフレが3.0%と横ばいだった。インフレが落ち着きをみせるなか、家計への楽観的な見通しが増えた形である。
市場関係者の関心が米国の経済指標に集まるなか、先週は7月の卸売物価指数(PPI)、米消費者物価指数(CPI)ともに市場の予想を下回ったことで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が高まった。さらに、7月の小売売上高が予想を上回ったほか、米小売り大手ウォルマートが通期計画を上方修正したことで、個人消費の減速懸念が後退し、ソフトランディング(軟着陸)への期待が高まった。
先週の日経225先物は、米国市場の強いリバウンド基調が支援材料となり、週間の上げ幅は3040円に達した。16日には心理的な抵抗線として意識されていた200日移動平均線を上放れ、3万7900円処に位置していた25日線を突破。一時3万8140円まで買われ、2日、5日のチャート上の大陰線を完全に埋めた。
ボリンジャーバンドの-1σから中心値(25日)までのリバウンドにより、いったんは達成感が意識されやすい。16日取引終了後のナイトセッションでは日中終値比450円安の3万7640円で終えており、一時3万7290円まで下げる場面もみられた。このため、週初は利益確定に伴うロングの解消が先行しそうだ。下向きで推移する25日線は、ナイトセッションでは3万7710円辺りに下がってきており、同水準が支持線として機能するかを見極めたいところであろう。
米国では22日~24日にワイオミング州ジャクソンホールで年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催される。23日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演を行う予定であり、その内容を見極めたいとするムードが強まる可能性がある。日米ともに急ピッチの上昇によって過熱が警戒されることから、ジャクソンホール会議を前に持ち高調整の動きも入りやすいと考えられる。
ただし、いったん調整をみせたとしても、ショートポジションの積み上げは避けておきたい。日経平均ボラティリティ・インデックスは、15~20辺りでの推移から、8月5日には85.38まで急伸したが、先週末には26.54に低下している。米VIX指数も65.73をピークに、16日には14.80まで低下している。VIX指数は不安心理が高まるとされる20.00を明確に下回ってきた。現時点ではジャクソンホール会議に対する過度な警戒感の高まりはみられない。
そのため、調整が入る局面では、押し目狙いのロング対応に向かいそうだ。足もとではレバレッジ型ETFの調整に伴う買いも観測されており、25日線水準から75日線(3万8640円)が射程に入ってくると、ショートカバーのほか、ヘッジ対応のロングが強まることも考えられる。また、週足ではボリンジャーバンドの-1σ(3万6830円)と13週線(3万8510円)でのレンジが意識されやすい。
そのため、オプション権利行使価格の3万6875円から3万8875円のレンジを想定する。75日線を捉えてくる局面では、+1σ水準の4万円処へのバイアスが強まる可能性がある。
なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.19倍に上昇した。25日、75日線が位置する14.09倍を上回って始まり、14.19倍辺りで推移している200日線を捉える場面もみられた。引き続き、14.00倍~14.20倍の直近のレンジ内での推移である。明確なトレンドは出ていない状況だが、日経225先物が3万8000円水準から一段高をみせてくるようだと、相対的に日経平均型優位の展開となりそうだ。翌週の8月28日にはエヌビディアの決算発表が予定されている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引し200日線を上放れてくると、7月半ばに付けた14.47倍が意識されてこよう。
8月第1週(8月5日-9日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週連続の売り越しであり、売り越し額は7823億円(7月第5週は1兆0669億円の売り越し)だった。なお、現物は4953億円の買い越し(同5524億円の売り越し)と4週ぶりの買い越しであり、先物は1兆2777億円の売り越し(同5144億円の売り越し)と4週連続の売り越し。個人は現物と先物の合算で1850億円の売り越しで、5週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で4216億円の買い越しとなり、2週ぶりの買い越しだった。
経済スケジュールでは、19日に6月機械受注、米国7月コンファレンス・ボード景気先行指数、20日に中国8月最優遇貸出金利、21日に7月貿易収支、7月訪日外客数、FOMC(7月30日~7月31日開催分)議事要旨、22日に「ジャクソンホール会議」開催(~24日)、米国8月製造業PMI、米国8月サービス業PMI、米国7月中古住宅販売件数、23日に7月全国消費者物価指数、植田日銀総裁が衆議院財務金融委員会に出席、米国7月新築住宅販売件数、パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
04月限 日経225 39820.59 TOPIX 2766.89
05月限 日経225 38509.47 TOPIX 2728.75
06月限 日経225 38535.35 TOPIX 2714.56
07月限 日経225 41531.26 TOPIX 2893.54
08月限 日経225 35661.68 TOPIX 2510.68
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 08月16日 36690 38140 36530 38090 +1440
24/09 08月15日 36370 36880 35830 36650 +270
24/09 08月14日 36260 36670 35850 36380 +160
24/09 08月13日 35100 36220 34800 36220 +1170
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 08月16日 2601.5 2683.0 2594.0 2683.0 +83.5
24/09 08月15日 2579.5 2618.0 2551.0 2599.5 +19.0
24/09 08月14日 2556.0 2599.0 2534.5 2580.5 +26.5
24/09 08月13日 2483.0 2556.5 2456.0 2554.0 +78.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
08月16日(09月限) 37650 -440
08月15日(09月限) 37625 +975
08月14日(09月限) 36275 -105
08月13日(09月限) 36415 +195
08月12日(09月限) 35545 +495
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
08月09日 6142億円 +504億円 1兆3441億円 -7664億円
08月02日 5638億円 +74億円 2兆1105億円 -2029億円
07月26日 5564億円 +13億円 2兆3134億円 -3289億円
07月19日 5550億円 +24億円 2兆6424億円 -393億円
07月12日 5525億円 +490億円 2兆6817億円 +1688億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
08月14日 1億9420万株 +207万株 4億9617万株 -552万株
08月13日 1億9213万株 -815万株 5億0170万株 +1968万株
08月09日 2億0028万株 -367万株 4億8202万株 -6203万株
08月08日 2億0395万株 +189万株 5億4405万株 -7351万株
08月07日 2億0206万株 -1459万株 6億1757万株 -3977万株
08月06日 2億1666万株 +213万株 6億5734万株 -7438万株
08月05日 2億1453万株 +2781万株 7億3172万株 -4297万株
08月02日 1億8672万株 +2123万株 7億7469万株 -3799万株
08月01日 1億6548万株 +225万株 8億1269万株 -4810万株
07月31日 1億6323万株 -408万株 8億6079万株 +5389万株
07月30日 1億6732万株 +370万株 8億0689万株 +186万株
07月29日 1億6361万株 -580万株 8億0503万株 +422万株
07月26日 1億6942万株 +361万株 8億0081万株 -2794万株
07月25日 1億6580万株 +1098万株 8億2875万株 -3140万株
07月24日 1億5482万株 +73万株 8億6016万株 -963万株
07月23日 1億5409万株 +102万株 8億6979万株 -975万株
07月22日 1億5307万株 +65万株 8億7955万株 -62万株
株探ニュース
2024/08/18 17:21
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株価指数先物 【週間展望】 ―米PPI・CPIを警戒しつつも、押し目狙いのロング対応に
今週の日経225先物は、前週の記録的な波乱からの落ち着きを見極める展開になりそうだ。5日の日経225先物は4540円安となり、一時3万0370円まで急落。売買を一時停止するサーキットブレーカーが発動した。6日には一転して2860円高と急反発し、3万4000円台を回復。その後は緩やかなリバウンド基調から、9日には3万5900円台を回復する場面もみられた。
7日の日経225先物は830円高だったが、日中の変動幅は3000円を超えた。8日は290円安で日中の変動は1940円、9日は270円高で1560円の変動幅だった。依然としてボラティリティーの大きい状況ではあるが、5日の5420円の変動幅をピークに落ち着きをみせてきた。
足もとで15.0~25.0処のレンジで推移していた日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は、5日に一時85.38まで急伸した。日経平均VIは、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの「パンデミック(世界的大流行)」を宣言した2020年3月に付けた60.67を突破し、2008年のリーマン・ショック時に付けた92.03に迫る上昇であった。9日には45.39に低下しており、これまでのレンジ内に戻してくるかが注目される。
日経225先物のボラティリティーの高まりを受けてポジションを積み上げる動きは限られた。また、米国市場の方向感が定まらない状況では、オーバーナイトのポジションも取りづらかった。そのなか、日経平均ダブルインバースなどのヘッジ対応の需給が大きな変動要因になった。日中はスキャルピング中心の売買となり、短期的な需給により一方向にトレンドが出やすい状況であった。
今週はお盆休みで市場参加者が限られるため、引き続きスキャルピング中心の売買になりそうだ。ただし、相場に落ち着きがみられてきたほか、決算発表がピークを通過したことで、押し目狙いのロングによるエントリーが増えてくるだろう。米国では景気減速や金融政策の先行きに対する警戒は根強く、今週は13日に7月の米国生産者物価指数(PPI)、14日には米国消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、模様眺めムードが強まる可能性がある。ただし、円キャリー取引の急激な巻き戻しが一服したとの見方から、大きく調整していたハイテク株を見直す動きもみられている。
また、5日に一時65.73まで急伸した米VIX指数は、9日には20.37まで低下してきた。CPIの結果などで再び急伸する可能性はあるものの、今回の世界株安によってヘッジファンドはロングポジションを一気に解消したとみられており、需給状況の落ち着きを背景にリスク選好に向かいやすいだろう。
先週の日経225先物は週足のチャート上では、安値3万0370円から終値3万5050円の4680円幅に達する長い下ヒゲを残した。52週移動平均線が抵抗線として意識されやすく、同線が位置する3万5850円を捉えてくるかが注目される。同線を明確に突破してくると、ボトム意識が高まりやすい。
また、週足のボリンジャーバンドは-2σ水準での攻防となったが、バンドは下向きで推移しており、9日取引終了後のナイトセッションで-2σを上回っている。-2σは3万4620円、-1σは3万6490円辺りで推移しており、オプション権利行使価格の3万4625円から3万6500円処のレンジを想定する。52週線をクリアし-1σを捉えてくると、8月のSQ値3万5661.68円水準がターゲットとして意識され、クリアできればセンチメント改善につながる。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.15倍(前日は14.14倍)に上昇した。5日に一時14.69倍まで急伸し、翌6日には13.65倍まで急低下する荒い動きだった。ただし、その後は14.00倍~14.20倍辺りでの推移となった。スプレッド狙いのトレードは限られるとみられるが、14.18倍で推移する200日線を上回って推移するようだと、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が牽引する形で、NTロングに振れやすくなる可能性があろう。
7月第5週(7月29日-8月2日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続の売り越しであり、売り越し額は1兆0669億円(7月第4週は1兆5674億円の売り越し)だった。なお、現物は5524億円の売り越し(同5659億円の売り越し)と3週連続の売り越しであり、先物は5144億円の売り越し(同1兆0015億円の売り越し)と3週連続の売り越し。個人は現物と先物の合算で4699億円の買い越しで、4週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で755億円の売り越しとなり、3週ぶりの売り越しだった。
経済スケジュールでは、13日に7月国内企業物価、米国7月生産者物価指数、14日に米国7月消費者物価指数、15日に4-6月期GDP、中国7月鉱工業生産、中国7月小売売上高、中国1-7月固定資産投資、米国7月小売売上高、米国新規失業保険申請件数、米国8月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米国8月フィラデルフィア連銀景況指数、米国7月輸出入物価指数、16日に米国7月住宅着工件、米国7月住宅建築許可件数、米国8月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
04月限 日経225 39820.59 TOPIX 2766.89
05月限 日経225 38509.47 TOPIX 2728.75
06月限 日経225 38535.35 TOPIX 2714.56
07月限 日経225 41531.26 TOPIX 2893.54
08月限 日経225 TOPIX
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 08月09日 34820 35920 34360 35050 +270
24/09 08月08日 34670 35690 33750 34780 -290
24/09 08月07日 33950 35850 32830 35070 +830
24/09 08月06日 31690 34910 31140 34240 +2860
24/09 08月05日 35770 35790 30370 31380 -4540
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 08月09日 2452.0 2526.5 2419.0 2476.0 +17.5
24/09 08月08日 2453.0 2516.5 2405.0 2458.5 -21.5
24/09 08月07日 2392.0 2542.5 2309.0 2480.0 +72.5
24/09 08月06日 2230.0 2468.0 2200.0 2407.5 +208.0
24/09 08月05日 2529.5 2532.0 2136.0 2199.5 -343.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
08月09日(09月限) 35275 +225
08月08日(09月限) 35575 +795
08月07日(09月限) 34370 -700
08月06日(09月限) 33605 -635
08月05日(09月限) 33190 +1810
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
08月02日 5638億円 +74億円 2兆1105億円 -2029億円
07月26日 5564億円 +13億円 2兆3134億円 -3289億円
07月19日 5550億円 +24億円 2兆6424億円 -393億円
07月12日 5525億円 +490億円 2兆6817億円 +1688億円
07月05日 5035億円 +237億円 2兆5129億円 +1441億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
08月07日 2億0206万株 -1459万株 6億1757万株 -3977万株
08月06日 2億1666万株 +213万株 6億5734万株 -7438万株
08月05日 2億1453万株 +2781万株 7億3172万株 -4297万株
08月02日 1億8672万株 +2123万株 7億7469万株 -3799万株
08月01日 1億6548万株 +225万株 8億1269万株 -4810万株
07月31日 1億6323万株 -408万株 8億6079万株 +5389万株
07月30日 1億6732万株 +370万株 8億0689万株 +186万株
07月29日 1億6361万株 -580万株 8億0503万株 +422万株
07月26日 1億6942万株 +361万株 8億0081万株 -2794万株
07月25日 1億6580万株 +1098万株 8億2875万株 -3140万株
07月24日 1億5482万株 +73万株 8億6016万株 -963万株
07月23日 1億5409万株 +102万株 8億6979万株 -975万株
07月22日 1億5307万株 +65万株 8億7955万株 -62万株
07月19日 1億5241万株 +177万株 8億8017万株 -1128万株
07月18日 1億5064万株 -0.5万株 8億9146万株 -1706万株
07月17日 1億5064万株 +254万株 9億0852万株 +1119万株
07月16日 1億4810万株 +157万株 8億9733万株 +31万株
株探ニュース
2024/08/12 17:00
みんかぶニュース その他
株価指数先物 【週間展望】 ―海外勢のリスク回避姿勢のピークを見極め
今週の日経225先物は、需給状況が悪化するなか、不安定な展開が続きそうだ。先週後半の株安・円高は記録的な動きとなった。日銀は金融政策決定会合で0.25%の利上げを決め、植田和男総裁は会合後の会見で、物価上昇率が想定通りなら、さらに利上げする可能性を否定しなかった。一方で、米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が据え置かれ、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長はFOMC後の会見で、早ければ9月の会合で利下げを議論する可能性があるとの見解を示した。
日米金利差の縮小が見込まれるなか、為替市場では円買い・ドル売りが強まり、円高が加速。海外投資家による日本株の持ち高圧縮を誘った。日経225先物は7月26日に3万7330円まで売られたが、31日には3万9230円までのリバウンドをみせていた。だが、8月1日に1280円安、2日には2030円安と大きく売られ、52週線(3万5700円)水準まで下げてきた。
値幅からは調整一巡が意識されやすいとみられたが、2日の取引終了後のナイトセッションでは一時3万4350円まで売られ、3万4800円で終えている。2日の米国市場では主要な株価指数が下落した。7月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比11万4000人増と、予想(17万5000人増程度)を下回った。6月分は速報値の20万6000人増から17万9000人増に下方修正された。労働市場の悪化によって、景気後退(リセッション)入りが警戒された。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが4-6月期にアップルの保有株式数をほぼ半減させたことがわかったと報じられた。これまでも減少させてきたが、予想以上の削減と捉えられている。また、エヌビディアは次期AI半導体の発売が設計上の不備で遅れる見込みと、関係筋の話として報じられている。相場を牽引してきたAIブームが終了するとの思惑にもつながりやすい。足もとの調整で75日線水準での底堅さをみせていたナスダック指数は、2日の下落で同線を明確に割り込み、26週線水準まで下げてきた。4月半ばの調整では26週線が支持線として機能していたこともあり、これを明確に割り込んでくると、リスク回避姿勢が一段と強まりそうだ。
日経225先物は期待された支持線を次々と割り込んでおり、押し目狙いのロングが入りにくい。ボリンジャーバンドの-3σまで下げてきたことで売られ過ぎが意識されて、自律反発狙いの短期的なロングは入りやすいとみられる。ただし、バンドは急速に拡大傾向をみせており、バンドに沿った調整が続く可能性もある。2日の東証プライムの売買高は5月31日以来となる29億株超に達し、売買代金は連日で6兆円を超えていた。ポジション圧縮の動きが集中したこともあり、セリング・クライマックスも意識されてこよう。一方で、一段の下げとなると、1月以来の3万3000円水準が射程に入ってくる可能性もあるだろう。
そのため、オプション権利行使価格の3万3000円から52週線が位置する3万6000円と広めのレンジを想定する。52週線を突破してくると、底打ちの期待が高まり、週足の-1σが位置する3万7000円辺りがターゲットになろう。半面、3万3000円を割り込んでくると、1月安値の3万2740円が射程に入りそうだ。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.12倍に上昇した。25日、75日線が位置する14.09倍水準を上回り、200日線が位置する14.18倍まで切り上がる場面もみられた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが日経平均型の重荷となったが、東証プライムの値下がり数が連日で9割を超える全面安商状のため、相対的にTOPIX型のマイナスの影響が大きかった。今週はナスダック指数が26週線水準からリバウンドをみせられないと、ややNTショートに振れやすくなる可能性があるだろう。
2日のVIX指数は23.39(前日は18.59)に上昇した。4月19日の直近高値21.36を上抜け、一時29.66まで上昇する場面もみられた。2022年10月以来の水準まで上昇しており、20.00を上回る水準での推移が続くようだと、リスク回避姿勢が強まりやすいとみられる。
7月第4週(7月22日-26日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続の売り越しであり、売り越し額は1兆5674億円(7月第3週は8110億円の売り越し)だった。なお、現物は5659億円の売り越し(同2459億円の売り越し)と2週連続の売り越しであり、先物は1兆0015億円の売り越し(同5650億円の売り越し)と2週連続の売り越し。個人は現物と先物の合算で7802億円の買い越しで、3週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で3577億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しだった。
経済スケジュールでは、5日に日銀金融政策決定会合議事要旨(6月13・14日開催分)、中国7月財新サービス業PMI、米国7月ISM非製造業景気指数、6日に6月全世帯家計調査、米国6月貿易収支、7日に6月景気動向指数、中国7月貿易収支、8日に日銀金融政策決定会合の主な意見(7月30~31日分)、7月景気ウォッチャー調査、米国新規失業保険申請件数、米国6月卸売在庫、米国6月卸売売上高、9日に中国7月消費者物価指数、中国7月生産者物価指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
01月限 日経225 36025.97 TOPIX 2513.46
02月限 日経225 37018.07 TOPIX 2563.93
03月限 日経225 39863.92 TOPIX 2716.15
04月限 日経225 39820.59 TOPIX 2766.89
05月限 日経225 38509.47 TOPIX 2728.75
06月限 日経225 38535.35 TOPIX 2714.56
07月限 日経225 41531.26 TOPIX 2893.54
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 08月02日 37910 37950 35800 35920 -2030
24/09 08月01日 39090 39090 37730 37950 -1280
24/09 07月31日 38570 39230 37890 39230 +740
24/09 07月30日 38420 38550 38050 38490 +40
24/09 07月29日 37810 38710 37780 38450 +760
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
24/09 08月02日 2690.0 2695.5 2531.0 2542.5 -154.0
24/09 08月01日 2789.0 2791.5 2684.5 2696.5 -100.5
24/09 07月31日 2759.5 2806.0 2720.0 2797.0 +46.0
24/09 07月30日 2752.5 2760.0 2732.5 2751.0 -1.5
24/09 07月29日 2708.0 2769.0 2706.0 2752.5 +52.0
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
08月02日(09月限) 34950 -970
08月01日(09月限) 36845 -1105
07月31日(09月限) 38655 -575
07月30日(09月限) 38105 -385
07月29日(09月限) 38330 -120
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
07月26日 5564億円 +13億円 2兆3134億円 -3289億円
07月19日 5550億円 +24億円 2兆6424億円 -393億円
07月12日 5525億円 +490億円 2兆6817億円 +1688億円
07月05日 5035億円 +237億円 2兆5129億円 +1441億円
06月28日 4797億円 +385億円 2兆3687億円 +2569億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
07月31日 1億6323万株 -408万株 8億6079万株 +5389万株
07月30日 1億6732万株 +370万株 8億0689万株 +186万株
07月29日 1億6361万株 -580万株 8億0503万株 +422万株
07月26日 1億6942万株 +361万株 8億0081万株 -2794万株
07月25日 1億6580万株 +1098万株 8億2875万株 -3140万株
07月24日 1億5482万株 +73万株 8億6016万株 -963万株
07月23日 1億5409万株 +102万株 8億6979万株 -975万株
07月22日 1億5307万株 +65万株 8億7955万株 -62万株
07月19日 1億5241万株 +177万株 8億8017万株 -1128万株
07月18日 1億5064万株 -0.5万株 8億9146万株 -1706万株
07月17日 1億5064万株 +254万株 9億0852万株 +1119万株
07月16日 1億4810万株 +157万株 8億9733万株 +31万株
07月12日 1億4652万株 -104万株 8億9701万株 +2000万株
07月11日 1億4757万株 +882万株 8億7700万株 +295万株
07月10日 1億3874万株 +1307万株 8億7405万株 -119万株
07月09日 1億2567万株 +765万株 8億7525万株 +910万株
07月08日 1億1802万株 -293万株 8億6614万株 -560万株
株探ニュース
2024/08/04 17:00
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