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NYの視点:パウエルFRB議長講演、中立姿勢示す、米長期債利回りは上昇基調継続か
配信日時:2023/10/20 07:44
配信元:FISCO
*07:44JST NYの視点:パウエルFRB議長講演、中立姿勢示す、米長期債利回りは上昇基調継続か
パウエルFRB議長は注目されていた講演で、インフレが依然高過ぎだと指摘した。さらに「現在、リスクは依然高いインフレ」であり、金利が十分に長期にわたり、十分に高くない可能性を指摘。政策が現在引き締め過ぎでない証拠があると、追加利上げを除外しなかった。
同時に、他のFRB高官と同様、最近の長期債利回り上昇が金融ひっ迫の証拠で追加利上げの必要性を低下させる可能性もあると言及する中立姿勢が強調された。
議長は2%のインフレ目標達成には、経済が潜在的成長率を下回り、労働市場の減速が条件となる可能性を指摘。議長は長期の成長潜在率は2%前後を想定している。米国の7-9月期国内総生産(GDP)は5%台の成長が予想されており、利上げ終了には程遠い可能性がある。
パウエル議長は中立姿勢を示し追加利上げ観測が完全に払しょくしなかったものの短期金融市場では追加利上げ観測が弱まりつつある。12月利上げ観測は一時50%近くに上昇したが、35%前後まで低下している。
ただ、米国債相場は続落。米10年債利回りは2007年以来初めて5%を達成した。
長期債利回りの上昇の要因として、議長は1)強い経済、2)財政赤字、3)QTを挙げた。米国の債務が対名目国内総生産(GDP)比で100%超えであること、FRBがもはや国債の買い手ではないこと、さらに、中国や日本も売り手となる可能性に、米国債相場は先安観が強く、長期金利が当面上昇を続ける可能性がある。
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同時に、他のFRB高官と同様、最近の長期債利回り上昇が金融ひっ迫の証拠で追加利上げの必要性を低下させる可能性もあると言及する中立姿勢が強調された。
議長は2%のインフレ目標達成には、経済が潜在的成長率を下回り、労働市場の減速が条件となる可能性を指摘。議長は長期の成長潜在率は2%前後を想定している。米国の7-9月期国内総生産(GDP)は5%台の成長が予想されており、利上げ終了には程遠い可能性がある。
パウエル議長は中立姿勢を示し追加利上げ観測が完全に払しょくしなかったものの短期金融市場では追加利上げ観測が弱まりつつある。12月利上げ観測は一時50%近くに上昇したが、35%前後まで低下している。
ただ、米国債相場は続落。米10年債利回りは2007年以来初めて5%を達成した。
長期債利回りの上昇の要因として、議長は1)強い経済、2)財政赤字、3)QTを挙げた。米国の債務が対名目国内総生産(GDP)比で100%超えであること、FRBがもはや国債の買い手ではないこと、さらに、中国や日本も売り手となる可能性に、米国債相場は先安観が強く、長期金利が当面上昇を続ける可能性がある。
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