寄り付き概況

日経平均は19円高でスタート、東電力HDやオリンパスなどが上昇

配信日時:2022/12/20 09:32 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27257.35;+19.71TOPIX;1938.12;+2.71


[寄り付き概況]

 20日の日経平均は19.71円高の27257.35円と4日ぶり反発して取引を開始した。前日19日の米国株式市場は続落。ダウ平均は162.92ドル安の32757.54ドル、ナスダックは159.38ポイント安の10546.03で取引を終了した。先週大きく下げていたため、寄り付きこそ小幅に上昇したものの、終日軟調に推移。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続が景気を冷やすとの景気後退懸念が相場の重しとなったほか、厳しいマクロ環境への警戒から企業業績への懸念も生まれた。長期金利が上昇しハイテク株が売られた一方、原油価格の上昇でエネルギー銘柄には買いが入った。

 今日の東京株式市場は、やや買いが先行した。外為市場で1ドル=137円10銭台と、昨日15時頃に比べ1円ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの支えとなった。また、日経平均が昨日までの3日続落で900円を超す下げとなったことから、押し目待ちの買いも入りやすかった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、ナスダック総合指数が1.49%下落、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.37%下落と、ダウ平均(0.49%下落)
に比べ下落率が大きかったことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。また、昨日の日経平均が、下値支持線として意識された200日移動平均線や26週線、13週線などを下回ったことから相場の基調の弱さを指摘する向きもあり、寄り後、日経平均は一時下げに転じた。今日は、INFORICH<9338>、monoAI technology<5240>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、海運業、不動産業、電気・ガス業、保険業、石油石炭製品などが値上がり率上位、電気機器、情報・通信業、サービス業、金属製品、ガラス土石製品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、東電力HD<9501>、オリンパス<7733>、商船三井<9104>、川崎船<9107>、日本郵船<9101>、住友商事
<8053>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>、三菱電<6503>、コマツ<6301>、ホンダ<7267>、JR東<9020>、第一生命HD<8750>、三井住友<8316>、ファーストリテ<9983>、JT
<2914>、ダイキン<6367>などが上昇。他方、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、日本電産<6594>、ソニーG<6758>、エムスリー<2413>、NRI<4307>、リクルートHD<6098>、NTT<9432>などが下落している。

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