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午後:債券サマリー 先物は反落、FRB高官のタカ派発言が影響

配信日時:2022/11/29 15:43 配信元:MINKABU
 29日の債券市場で、先物中心限月12月限は反落。前日に米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言が相次いだことで、米国の大幅利上げ継続が警戒された。  28日に米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「インフレ抑制に向けFRBには行うべきことが残っている」と述べたことや、米セントルイス地区連銀のブラード総裁が「インフレを抑制するため、政策金利を更に引き上げ、来年及び2024年にかけその水準で維持する必要がある」との認識を示したことで、米国の利上げペースが鈍化するとの見方が後退。加えて、前週末に総務省が発表した東京都区部の11月の消費者物価指数(CPI、中旬速報値)が市場予想を上回る伸びとなったことをきっかけに、日銀の政策修正思惑がくすぶっていることもあり、債券先物は午前に148円66銭まで軟化する場面があった。その後は下げ渋る動きとなったが、時間外取引で米長期金利が3.7%台に上昇したことが重荷となり戻りは鈍かった。なお、この日は2年債入札が実施され、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は1銭と前回(10月27日)の9厘からやや拡大し、応札倍率は4.03倍と前回の4.16倍を下回った。  先物12月限の終値は前日比24銭安の148円78銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前回取引が成立した25日と同じ0.250%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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