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午後:債券サマリー 先物は反発、買い先行も上値重い

配信日時:2022/11/17 15:47 配信元:MINKABU
 17日の債券市場で、先物中心限月12月限は反発。前日の米長期債相場が続伸(金利は低下)したことを手掛かりとした買いが一巡したあとは上値が重くなった。  16日の米長期金利は一時3.67%と、10月上旬以来の水準に低下した。同日に発表された10月の小売売上高が市場予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの見方とともに景気への影響が意識されたもよう。また、米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁がインタビューで「FRBは景気後退を引き起こすことなくインフレを低下させることは困難」との認識を示したことが債券買いにつながった面もあったようだ。米債相場の堅調地合いを引き継ぐかたちで始まった東京市場は、債券先物が寄り付き直後に149円58銭まで上伸したものの、時間外取引で米長期金利が上昇に転じたことで追随買いは広がらず。今晩もFRB高官らの発言機会があるほか、米10月住宅着工件数や米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数の発表が予定されていることも動きにくさにつながった。この日に実施された20年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が16銭と前回(10月18日)の17銭からやや縮小した一方、応札倍率は3.03倍と前回の3.26倍を下回り、相場を押し上げる材料には至らなかった。  先物12月限の終値は前日比14銭高の149円50銭となった。一方、現物債市場で新発10年債の取引は、午後3時時点でまだ成立していない。 出所:MINKABU PRESS

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