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アイナボHD Research Memo(1):2022年9月期第2四半期は新規連結子会社の業績寄与も、営業利益は微減
配信日時:2022/06/28 16:11
配信元:FISCO
■要約
アイナボホールディングス<7539>は、傘下に連結子会社6社、非連結子会社3社を抱える純粋持株会社である。主要事業は、タイルやサイディング等の外壁工事、システムキッチンや各種水周り機器等の住設工事及び建材販売、住設機器販売であり、施工と建材・住設機器の卸売を両方行うユニークな企業である。これらの業務を主に中小ゼネコンや工務店向けに行っているが、大手ゼネコンからの工事受注もある。徹底した資金回収管理、工事進捗管理を実行しており、その結果、手元のネットキャッシュ(現金及び預金−借入金)は9,988百万円(2022年9月期第2四半期末)と豊富でありバランスシートは強固である。
1. 2022年9月期第2四半期(実績)
2022年9月期第2四半期の連結業績は、売上高40,159百万円(前年同期比17.5%増)、営業利益1,543百万円(同1.7%減)、経常利益1,690百万円(同1.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,340百万円(同26.8%増)となった。新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)によるマイナス影響からの回復に加えて、2021年10月から新規連結となった(株)マニックスの寄与もあり、増収となった。セグメント別では、戸建住宅事業・大型物件事業ともに増収となった。売上総利益率は15.0%とほぼ前年同期横ばいを維持した。売上総利益額は増収により前年同期比17.4%増となった。一方、販管費は新規連結子会社の増加分や一部費用項目の変更等の影響もあり同25.8%増となった。このため、営業利益は前年同期比で微減となったが、住宅資材の物流停滞による納期遅れが発生するなど厳しい事業環境下にあって、健闘した結果と言えるだろう。
2. 2022年9月期の業績予想
2022年9月期の業績予想は、売上高で76,900百万円(前期比16.3%増)、営業利益で2,150百万円(同13.0%増)、経常利益で2,360百万円(同11.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,580百万円(同20.6%増)と、期初予想を据え置いている。住宅市場の先行きは、構造材となる木材価格の高騰、住宅資材の納期遅れなどが引き続き懸念されるが、2020年9月期のコロナ禍による最悪期からは回復しつつあり、増益を見込んでいる。ただ、現在の予想を据え置いたままでは下期の営業利益は600百万円強となる。そのため、現在の予想はかなり控え目と思われ、弊社は上方修正の可能性が高いと見ている。
3. 第3次中期経営計画
2022年9月期を最終年度とする第3次中期経営計画は、当初は売上高900億円(M&A含む)、営業利益率2.5%(22億円)を目標としていた。しかし足元の状況から売上高は800億円、営業利益率は2.8%へと修正されたが、営業利益額の目標(22億円)は変えていない。売上高については、修正された数値でもかなり高い目標であるため達成は容易ではないだろう。利益については、2022年9月期の業績予想が上方修正される可能性を考えると、達成は不可能ではないと思われる。また次の中期経営計画を現在策定中であり、2022年末にも発表される予定となっている。株主還元については配当性向30%を目途としており、2022年9月期は年間36円配当を予定している。同社は、2022年9月期の予想配当性向を26.4%としているが、業績次第では増配もありそうだ。
■Key Points
・主力事業は外壁工事、住設工事及び建材販売。管理体制の徹底で財務基盤は強固
・2022年9月期は13.0%の営業増益予想。上方修正の可能性も
・第3次中期経営計画の目標は2022年9月期に売上高800億円、営業利益率2.8%
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<EY>
アイナボホールディングス<7539>は、傘下に連結子会社6社、非連結子会社3社を抱える純粋持株会社である。主要事業は、タイルやサイディング等の外壁工事、システムキッチンや各種水周り機器等の住設工事及び建材販売、住設機器販売であり、施工と建材・住設機器の卸売を両方行うユニークな企業である。これらの業務を主に中小ゼネコンや工務店向けに行っているが、大手ゼネコンからの工事受注もある。徹底した資金回収管理、工事進捗管理を実行しており、その結果、手元のネットキャッシュ(現金及び預金−借入金)は9,988百万円(2022年9月期第2四半期末)と豊富でありバランスシートは強固である。
1. 2022年9月期第2四半期(実績)
2022年9月期第2四半期の連結業績は、売上高40,159百万円(前年同期比17.5%増)、営業利益1,543百万円(同1.7%減)、経常利益1,690百万円(同1.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,340百万円(同26.8%増)となった。新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)によるマイナス影響からの回復に加えて、2021年10月から新規連結となった(株)マニックスの寄与もあり、増収となった。セグメント別では、戸建住宅事業・大型物件事業ともに増収となった。売上総利益率は15.0%とほぼ前年同期横ばいを維持した。売上総利益額は増収により前年同期比17.4%増となった。一方、販管費は新規連結子会社の増加分や一部費用項目の変更等の影響もあり同25.8%増となった。このため、営業利益は前年同期比で微減となったが、住宅資材の物流停滞による納期遅れが発生するなど厳しい事業環境下にあって、健闘した結果と言えるだろう。
2. 2022年9月期の業績予想
2022年9月期の業績予想は、売上高で76,900百万円(前期比16.3%増)、営業利益で2,150百万円(同13.0%増)、経常利益で2,360百万円(同11.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,580百万円(同20.6%増)と、期初予想を据え置いている。住宅市場の先行きは、構造材となる木材価格の高騰、住宅資材の納期遅れなどが引き続き懸念されるが、2020年9月期のコロナ禍による最悪期からは回復しつつあり、増益を見込んでいる。ただ、現在の予想を据え置いたままでは下期の営業利益は600百万円強となる。そのため、現在の予想はかなり控え目と思われ、弊社は上方修正の可能性が高いと見ている。
3. 第3次中期経営計画
2022年9月期を最終年度とする第3次中期経営計画は、当初は売上高900億円(M&A含む)、営業利益率2.5%(22億円)を目標としていた。しかし足元の状況から売上高は800億円、営業利益率は2.8%へと修正されたが、営業利益額の目標(22億円)は変えていない。売上高については、修正された数値でもかなり高い目標であるため達成は容易ではないだろう。利益については、2022年9月期の業績予想が上方修正される可能性を考えると、達成は不可能ではないと思われる。また次の中期経営計画を現在策定中であり、2022年末にも発表される予定となっている。株主還元については配当性向30%を目途としており、2022年9月期は年間36円配当を予定している。同社は、2022年9月期の予想配当性向を26.4%としているが、業績次第では増配もありそうだ。
■Key Points
・主力事業は外壁工事、住設工事及び建材販売。管理体制の徹底で財務基盤は強固
・2022年9月期は13.0%の営業増益予想。上方修正の可能性も
・第3次中期経営計画の目標は2022年9月期に売上高800億円、営業利益率2.8%
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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