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動物高度医療 Research Memo(1):動物医療業界の総合的企業を目指す
配信日時:2022/06/17 16:21
配信元:FISCO
■要約
日本動物高度医療センター<6039>(JARMeC=Japan Animal Referral Medical Center)は、ペット(犬・猫)向け高度医療を専門に行う総合動物病院(二次診療施設)を展開し、動物医療業界の総合的企業を目指している。
1. 地域の「かかりつけの動物病院」との分業によって高度な動物医療を実現
ペットの飼い主にとっての「かかりつけの病院」となる地域の動物病院(一次診療施設)からの紹介によって、一次診療施設では対処が困難な重度の患者動物に対して高度な専門医療(二次診療)を行う。飼い主の間に「ペットにも人間と同じように高度な医療を受けさせたい」として、動物医療に対する多様化・高度化のニーズが高まるなか、全国各地の「かかりつけの動物病院」との分業によって高度で充実した動物医療を実現している。
2. 2022年3月期は増収増益で過去最高業績
2022年3月期の連結業績は、売上高が2021年3月期比4.6%増の2,979百万円、営業利益が同8.3%増の439百万円、経常利益が同6.7%増の438百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.6%増の286百万円だった。増収増益で着地し、売上高と営業利益は過去最高だった。連携病院数の増加に伴って初診件数(紹介数)と総診療件数が順調に増加し、人件費の増加など事業拡大に向けた費用の増加を吸収した。初診件数(紹介数)は前期比4.4%増加した。
3. 2023年3月期はM&Aも寄与して大幅増収増益予想
2023年3月期の連結業績予想は、売上高が2022年3月期比29.6%増の3,860百万円、営業利益が同21.8%増の535百万円、経常利益が同22.9%増の540百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同27.2%増の365百万円と、大幅増収増益予想としている。費用面では大阪病院開業(2023年3月頃予定)費用等が発生するが、初診件数が順調に増加(4.0%増程度を想定)し、さらに2022年3月に子会社化したテルコム(株)の新規連結も寄与する。全体として保守的な印象が強く、弊社では会社予想に上振れ余地があると見ている。
4. 動物医療業界の総合的企業を目指して新たな成長ステージへ
成長戦略には拠点と連携病院数の拡大、人材の確保・育成、M&Aも活用した事業領域の拡大を掲げ、動物医療業界の総合的企業を目指すとしている。ペット市場及び動物高度医療の市場環境は良好であり、さらなる市場拡大余地も大きい。弊社では、良好な市場環境、高度な医療サービスを提供できる総合動物病院としての強み、大阪病院の開業、テルコムとのシナジー効果によって、新たな成長ステージに入る可能性が高いと評価している。
■Key Points
・ペット(犬・猫)向け高度医療専門の総合動物病院
・2023年3月期はM&Aも寄与して大幅増収増益予想
・動物医療の総合的企業を目指して新たな成長ステージへ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<SI>
日本動物高度医療センター<6039>(JARMeC=Japan Animal Referral Medical Center)は、ペット(犬・猫)向け高度医療を専門に行う総合動物病院(二次診療施設)を展開し、動物医療業界の総合的企業を目指している。
1. 地域の「かかりつけの動物病院」との分業によって高度な動物医療を実現
ペットの飼い主にとっての「かかりつけの病院」となる地域の動物病院(一次診療施設)からの紹介によって、一次診療施設では対処が困難な重度の患者動物に対して高度な専門医療(二次診療)を行う。飼い主の間に「ペットにも人間と同じように高度な医療を受けさせたい」として、動物医療に対する多様化・高度化のニーズが高まるなか、全国各地の「かかりつけの動物病院」との分業によって高度で充実した動物医療を実現している。
2. 2022年3月期は増収増益で過去最高業績
2022年3月期の連結業績は、売上高が2021年3月期比4.6%増の2,979百万円、営業利益が同8.3%増の439百万円、経常利益が同6.7%増の438百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.6%増の286百万円だった。増収増益で着地し、売上高と営業利益は過去最高だった。連携病院数の増加に伴って初診件数(紹介数)と総診療件数が順調に増加し、人件費の増加など事業拡大に向けた費用の増加を吸収した。初診件数(紹介数)は前期比4.4%増加した。
3. 2023年3月期はM&Aも寄与して大幅増収増益予想
2023年3月期の連結業績予想は、売上高が2022年3月期比29.6%増の3,860百万円、営業利益が同21.8%増の535百万円、経常利益が同22.9%増の540百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同27.2%増の365百万円と、大幅増収増益予想としている。費用面では大阪病院開業(2023年3月頃予定)費用等が発生するが、初診件数が順調に増加(4.0%増程度を想定)し、さらに2022年3月に子会社化したテルコム(株)の新規連結も寄与する。全体として保守的な印象が強く、弊社では会社予想に上振れ余地があると見ている。
4. 動物医療業界の総合的企業を目指して新たな成長ステージへ
成長戦略には拠点と連携病院数の拡大、人材の確保・育成、M&Aも活用した事業領域の拡大を掲げ、動物医療業界の総合的企業を目指すとしている。ペット市場及び動物高度医療の市場環境は良好であり、さらなる市場拡大余地も大きい。弊社では、良好な市場環境、高度な医療サービスを提供できる総合動物病院としての強み、大阪病院の開業、テルコムとのシナジー効果によって、新たな成長ステージに入る可能性が高いと評価している。
■Key Points
・ペット(犬・猫)向け高度医療専門の総合動物病院
・2023年3月期はM&Aも寄与して大幅増収増益予想
・動物医療の総合的企業を目指して新たな成長ステージへ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<SI>
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