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午後:債券サマリー 先物は大幅続落、オペ追加など発表も効果限定的

配信日時:2022/06/14 16:07 配信元:MINKABU
 14日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅続落。日銀が国内金利の上昇を抑える姿勢をみせているものの、米金利の先高観が強いとあって相場を押し上げる効果は限られた。  債券先物は寄り付き直後に、前日比1円18銭安の147円32銭まで下げ幅を広げ、中心限月としては2015年7月以来およそ6年11カ月ぶりの低水準をつける場面があった。前週末10日に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)が高い伸びとなったことで、市場では米連邦準備理事会(FRB)が14~15日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の利上げを決定するとの見方が強まっており、13日の米長期金利が一時3.44%と11年4月以来の水準まで上昇したことが国内債の売りにつながった。日銀が固定利回りで無制限に国債を買い入れる「指し値オペ」を原則として毎営業日で実施していることや、前日に「残存期間5年超10年以下」を対象とする国債買いオペを追加で実施すると発表していたことで売り一巡後は下げ渋る動きとなったが、FOMCを通過するまでは積極的に買いを入れにくく戻りは限定的。また、日銀は午後に「残存期間10年超25年以下」と「同25年超」を対象とする臨時の買いオペと、あす15日に予定するオペで中長期債のオファー増額及び予定になかった超長期債の追加を発表したが、売り優勢の流れを変えることはできなかった。  先物9月限の終値は前日比91銭安の147円59銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べ横ばいの0.250%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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