注目トピックス 日本株
C&R社 Research Memo(4):2022年2月期業績は主力事業の成長により2ケタ増収増益、過去最高を更新
配信日時:2022/05/11 15:24
配信元:FISCO
■業績動向
1. 2022年2月期の業績概要
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2022年2月期の連結業績は、売上高で前期比12.0%増の41,799百万円、営業利益で同39.4%増の3,411百万円、経常利益で同37.6%増の3,419百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同35.0%増の2,224百万円と過去最高を更新、2021年9月に上方修正した会社計画に対しても上回って着地した。売上高は12期連続増収、各利益は3期連続増益となる。
主力のクリエイティブ分野(日本)を中心にすべての事業セグメントで増収となり、営業利益もクリエイティブ分野(日本)、医療分野、会計・法曹分野が2ケタ増益となったほか、クリエイティブ分野(韓国)が黒字転換、その他も損失額が縮小するなど全般的に順調に推移した。
事業別売上高を同社が開示している売上構成比から試算すると、プロデュース事業は前期比18.6%増の15,047百万円、エージェンシー(派遣)事業は同4.6%増の17,555百万円、エージェンシー(紹介)事業は同12.0%増の5,433百万円、ライツマネジメント事業他は同26.0%増の3,761百万円となった。プロデュース事業ではゲーム、Web等のクリエイティブ分野(日本)が、エージェンシー(紹介)事業では医療分野が好調に推移した。また、ライツマネジメント事業他では、電子書籍の取次や自社開発作品の販売などが伸長した。
一方、売上総利益はプロデュース事業が同32.6%増の4,776百万円となり、売上総利益率も前期の28.4%から31.7%に上昇した。クリエイティブ分野(日本)で業務のDXに取り組んだほか、リモートワーク体制が浸透※したことで生産性が向上した。エージェンシー(派遣)事業は同3.6%増の4,005百万円と1ケタ増にとどまった。クリエイティブ分野(日本)において請負案件が増加した一方で、派遣ニーズがやや伸び悩んだことが影響した。エージェンシー(紹介)事業は同9.1%増の5,238百万円と堅調に推移し、ライツマネジメント事業他は同29.9%増の1,386百万円となった。全体の売上総利益率はプロデュース事業の収益性向上により前期の35.7%から36.9%に上昇した。
※2022年2月期のリモートワーク比率は43%。総務省が毎年実施している「令和3年度 テレワーク先駆者百選」に選定されている。
販管費は人件費やシステム関連費用、採用費等の増加に加えて、第4四半期に認知度向上を目的としたテレビCMを実施したこともあり前期比10.1%増となったが、増収効果により販管費率は同0.5ポイント低下の28.7%となった。この結果、営業利益率は前期の6.6%から8.2%に上昇した。四半期ベースでは、第4四半期は売上高で前年同期比7.9%増と増収が続いたにもかかわらず、営業利益は同25.6%減の399百万円と6四半期ぶりの減益に転じている。これはテレビCMを中心に広告費を集中投下したことや人材採用を強化するなど、2023年2月期以降の成長に向けた先行投資を約2億円かけて実施したことが要因だ。これら費用を除けば10%強の増益だったと見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SI>
1. 2022年2月期の業績概要
クリーク・アンド・リバー社<4763>の2022年2月期の連結業績は、売上高で前期比12.0%増の41,799百万円、営業利益で同39.4%増の3,411百万円、経常利益で同37.6%増の3,419百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同35.0%増の2,224百万円と過去最高を更新、2021年9月に上方修正した会社計画に対しても上回って着地した。売上高は12期連続増収、各利益は3期連続増益となる。
主力のクリエイティブ分野(日本)を中心にすべての事業セグメントで増収となり、営業利益もクリエイティブ分野(日本)、医療分野、会計・法曹分野が2ケタ増益となったほか、クリエイティブ分野(韓国)が黒字転換、その他も損失額が縮小するなど全般的に順調に推移した。
事業別売上高を同社が開示している売上構成比から試算すると、プロデュース事業は前期比18.6%増の15,047百万円、エージェンシー(派遣)事業は同4.6%増の17,555百万円、エージェンシー(紹介)事業は同12.0%増の5,433百万円、ライツマネジメント事業他は同26.0%増の3,761百万円となった。プロデュース事業ではゲーム、Web等のクリエイティブ分野(日本)が、エージェンシー(紹介)事業では医療分野が好調に推移した。また、ライツマネジメント事業他では、電子書籍の取次や自社開発作品の販売などが伸長した。
一方、売上総利益はプロデュース事業が同32.6%増の4,776百万円となり、売上総利益率も前期の28.4%から31.7%に上昇した。クリエイティブ分野(日本)で業務のDXに取り組んだほか、リモートワーク体制が浸透※したことで生産性が向上した。エージェンシー(派遣)事業は同3.6%増の4,005百万円と1ケタ増にとどまった。クリエイティブ分野(日本)において請負案件が増加した一方で、派遣ニーズがやや伸び悩んだことが影響した。エージェンシー(紹介)事業は同9.1%増の5,238百万円と堅調に推移し、ライツマネジメント事業他は同29.9%増の1,386百万円となった。全体の売上総利益率はプロデュース事業の収益性向上により前期の35.7%から36.9%に上昇した。
※2022年2月期のリモートワーク比率は43%。総務省が毎年実施している「令和3年度 テレワーク先駆者百選」に選定されている。
販管費は人件費やシステム関連費用、採用費等の増加に加えて、第4四半期に認知度向上を目的としたテレビCMを実施したこともあり前期比10.1%増となったが、増収効果により販管費率は同0.5ポイント低下の28.7%となった。この結果、営業利益率は前期の6.6%から8.2%に上昇した。四半期ベースでは、第4四半期は売上高で前年同期比7.9%増と増収が続いたにもかかわらず、営業利益は同25.6%減の399百万円と6四半期ぶりの減益に転じている。これはテレビCMを中心に広告費を集中投下したことや人材採用を強化するなど、2023年2月期以降の成長に向けた先行投資を約2億円かけて実施したことが要因だ。これら費用を除けば10%強の増益だったと見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SI>
Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.
ニュースカテゴリ
注目トピックス 市況・概況
NY市場・クローズ
海外市場動向
注目トピックス 日本株
注目トピックス 経済総合
強弱材料
コラム【EMW】
オープニングコメント
日経225・本日の想定レンジ
寄り付き概況
新興市場スナップショット
注目トピックス 外国株
個別銘柄テクニカルショット
ランチタイムコメント
後場の投資戦略
後場の寄り付き概況
相場概況
本日の注目個別銘柄
JASDAQ市況
マザーズ市況
Miniトピック
来週の買い需要
日経QUICKニュース
みんかぶニュース 投資家動向
みんかぶニュース 為替・FX
みんかぶニュース 市況・概況
みんかぶニュース 個別・材料
みんかぶニュース コラム
みんかぶニュース その他
ビットコインニュース
アルトコインニュース
GRICI
暗号資産速報
Reuters Japan Online Report Business News
金融ウォッチ その他
FISCO その他
グロース市況