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日本BS放送---2Qも2ケタ増益、原価部門および販管部門ともに費用が減少

配信日時:2025/04/11 17:24 配信元:FISCO
*17:24JST 日本BS放送---2Qも2ケタ増益、原価部門および販管部門ともに費用が減少 日本BS放送<9414>は10日、2025年8月期第2四半期(24年9月-25年2月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.8%減の58.89億円、営業利益が同25.0%増の11.59億円、経常利益が同26.2%増の11.74億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同24.9%増の8.01億円となった。

放送事業収入は前年同期比1.0%減の51.20億円となった。タイム収入は、前期放送の大型スポーツ特番の反動減が見られたものの、競馬中継等の公営競技が好調となったほか、ショッピングが引き続き堅調に推移し、前年同期比増収となった。一方、スポット収入は、新規取引先の獲得等に注力したことで、回復の兆しが見られたが、前年同期比減収となった。番組施策では、2024年10月より放送開始した大人の歌謡&トーク番組「鶴瓶のええ歌やなぁ」や「偉人・敗北からの教訓」等のレギュラー番組のほか、「八代亜紀さん一周忌あなたが選ぶ名曲集!」や「TOKYO FM少年合唱団クリスマスコンサート2024~天使の歌声降るクリスマス~」、「新春2時間スペシャル!昭和100年スター列伝お宝映像一挙公開!」等の特別番組が売上に寄与した。また、「ANIME+」枠では、当中間期においても製作委員会参画作品を含むアニメ関連番組を約40タイトル放送した。このほか、幅広いアニメファンのニーズに応えるべく、2025年元日には、「アニメロサマーライブ2024 -Stargazer- powered by Anison Days」をテレビ独占放送した。日中帯を中心とするドラマ枠では、BS視聴者層と親和性の高いコンテンツとして、「江湖英雄伝~HEROES~」や「魔女のゲーム」、「名探偵ポワロ」、「深夜食堂」等、BS初放送のコンテンツを含む様々なジャンルのコンテンツを編成した。

その他事業収入は同0.9%増の7.68億円となった。アニメ製作委員会参画作品の出資配当収入が好調となったほか、配信コンテンツのラインアップを強化・拡充したことによるBS11公式YouTubeチャンネルやTVer等の各配信サイトにおける配信事業収入も好調に推移した。更に、イベント事業では、2024年12月に、ジャズコンサート「SUPER SESSION~Precious Jazzy Time~」、2025年2月にスペシャルコンサート「我ら演歌第7世代!BS11若手人気スター歌謡ショー」をそれぞれ開催する等、新たな試みを積極的に実施したほか、2024年12月には、文化放送との協業コンテンツ「ワールドダイスターRADIO☆わらじ」の番組派生イベントの第3弾を開催する等、イベント事業拡大に向け、他社と協業したイベント事業の展開にも取り組んだ。

費用面では、原価部門では、当中間期では既に放送終了している、前年のレギュラー番組等にかかる費用の反動減や、放送月の変更による下期への費用の月ズレが見られたほか、2023年4月に実施した同社スタジオ設備更新にかかる減価償却費の負担が軽減し、費用減となった。また、販管部門では、コスト効率を意識した広告宣伝施策の実施により、広告宣伝費を中心に費用減となった。

2025年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.6%増の123.14億円、営業利益が同3.8%減の20.04億円、経常利益が同3.1%減の20.32億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.3%減の14.07億円とする期初計画を据え置いている。 <ST>

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