本日の注目個別銘柄

ZOZO、OLC、サイバーなど

配信日時:2022/04/28 16:04 配信元:FISCO
<6861> キーエンス 52850 +2530大幅反発。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は4180億円で前期比51.5%増益、1-3月期も前年同期比30.1%増と高い増益率が継続する形になった。市場コンセンサスも100億円強上回る着地に。部材費高騰やサプライチェーンリスクが逆風となる中で、順調な業績拡大が続く形になっている。新年度ガイダンスは未公表だが、前日にかけて
安値更新の動きとなっていたことで、見直しの動きにつながったようだ。

<4661> OLC 19775 -2225大幅続落。前日に22年3月期決算を発表、営業損益は77億円で従来会社計画に反して黒字転換となった。一方、23年3月期は503億円で同6.5倍を見込むが、市場予想は1000億円超の水準だった。また、新中計を公表したが、定量目標として25年3月期営業利益1000億円以上などとしている。入園者数の上限引き下げ方針などが背景とみられるが、想定以上の収益回復ペース鈍化がネガティブインパクトに。

<4063> 信越化 17985 +520大幅反発。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は6763億円で前期比72.4%増益となり、ほぼ市場想定通りの水準で着地。なお、23年3月期見通しは現時点では非開示。需要鈍化が警戒されていた米国塩ビ事業の良好な見通しなども示されているようで、安心感につながっている。また、発行済み株式数の1.7%に当たる700万株、1000億円を上限とする自社株買いの実施発表も支援材料に。

<2413> エムスリー 4202 -102大幅続落。前日に22年3月期の決算を発表。営業利益は951億円で前期比64.1%増益となったが、1-3月期は105億円で前年同期比32.2%減と一転大幅減益に。減損計上などの特殊要因を除いても市場コンセンサスは下振れたとみられる。また、メディカルプラットフォームの1-3月期売上成長鈍化などもマイナス視されているもよう。新年度ガイダンスは非開示としており、目先の不透明感も拭えない状況だ。

<6723> ルネサス 1408 +75大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、Non-GAAPベースでの営業利益は1355億円で、市場予想を200億円近く上回った。4-6月期見通しは、売上収益の中央値で1370億円程度、前四半期比増益となる形になっている。また、TOB価格1190円で自己株式のTOBを実施すると発表。大株主INCJの売却に対応することが背景。将来的な需給悪化懸念の後退、1株当たりの価値向上をプラス視する展開に。

<3092> ZOZO 2760 -405急落。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は497億円で前期比12.5%増益、市場予想を10億円近く下振れた。23年3月期は515億円で同3.7%増益の見通しとしている。市場予想の550億円レベルを下回っており、ネガティブに捉える動きが優勢に。新センター立ち上げに向けての人員増などに伴う業務効率悪化、システム増資増やエンジニアの採用増などが増益率鈍化の背景になるようだ。

<4062> イビデン 4940 -360大幅反落。前日に22年3月期決算を発表、営業利益は708億円で前期比83.3%増となり、従来計画625億円は上振れたものの、市場コンセンサス並みの水準での着地となった。一方、23年3月期は670億円で同5.4%の減益見通しに。市場予想の760億円程度を大幅に下回っており、想定外の減益ガイダンスをネガティブに捉える動きが先行。電子事業の伸び悩みや償却負担増を想定しているもよう。

<6305> 日立建機 2955 -150大幅続落。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は1066億円で前期比3.8倍となった。一方、23年3月期は760億円で同28.7%減益見通し。減益自体は想定されていたものの、市場予想を200億円程下振れる水準であり、ネガティブなインパクトが強まっている。ロシアや中国向けの大幅な売上減少を見込んでいるほか、アジアの見通しも期待値を下回る見込みとなっている。

<4751> サイバー 1386 +94大幅反発。前日に上半期決算を発表。営業益は455億円で前年同期比38.2%増となった。市場予想を40億円近く下回るほか、1-3月期は営業減益に転じた。また、これまで非開示だった通期予想は700億円で前期比32.9%減を見込み、880億円程度の市場予想を大きく下回る。ただ、第1四半期後はガイダンス懸念で株価が大きく下落。前日にかけて再度安値を割り込んだこともあり、目先の悪材料出尽くし感に。

<4902> コニカミノルタ 454 -30大幅続落。前日に22年3月期業績予想の修正を発表。売上高はやや上振れの一方、営業損益は従来の120億円の黒字から一転、230億円の赤字になる見通しとしている。市場予想は80億円程度の黒字であった。事務機器やヘルスケア事業の下振れのほか、のれん代の減損なども計上。配当利回り水準は下支えとなるが、最終損益は3期連続での赤字となる形で、ネガティブな反応が強まっている。
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