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イード Research Memo(1):2022年6月期第2四半期累計の営業利益は前年同期比1.5倍増と好調推移
配信日時:2022/03/16 16:01
配信元:FISCO
■要約
イード<6038>は、Webメディア・コンテンツの運営を行うクリエイタープラットフォーム事業(旧 コンテンツマーケティングプラットフォーム事業)と、リサーチ及びECソリューションを提供するクリエイターソリューション事業(旧 コンテンツマーケティングソリューション事業)を展開している。売上高の8割以上を占めるクリエイタープラットフォーム事業には、Webメディア上で提供されるインターネット広告やデータ・コンテンツ収入(EC物販含む)のほか、出版ビジネス等も含まれ、運営するWebメディアはM&Aや自社開発を進めながら、自動車、IT、エンターテインメント、暮らしなど、合わせて21ジャンル72サイト(2021年12月末時点)となっている。なお、2022年4月の東京証券取引所市場区分の見直しにおいては「グロース市場」を選択している。
1. 2022年6月期第2四半期累計業績の概要
2022年6月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で2,714百万円、営業利益で前年同期比49.2%増の355百万円と半期ベースで過去最高益を更新した。売上高については、当期より「収益認識に関する会計基準」(以下、収益認識会計基準)等を適用したことにより175百万円の減額要因となっており、旧基準ベースで見ると前年同期比2.2%増であった。(株)絵本ナビが2021年6月期第3四半期以降に連結子会社から外れた影響で3億円強の減収要因となったものの、インターネット広告収入が旧基準ベースで同14.0%増収と回復に転じたことや、ECソリューションで大型案件を受注したこと、2021年7月にEC支援サービス事業を展開するSAVAWAY(株)を子会社化したことが増収要因となった。利益面では、増収効果に加えて2021年1月に本社を移転したことに伴う賃借料等の削減や、米国子会社を清算したことに伴う費用削減効果等により増益となった。
2. 2022年6月期の業績見通し
2022年6月期の業績は、売上高で5,700百万円、営業利益で前期比16.6%増の530百万円と期初計画を据え置いた。売上高については収益認識会計基準等の適用後でも5.4%増となる見通しだ。第2四半期までの営業利益の進捗率は67.1%と直近5年間の平均値58.3%を上回っているが、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)が長期化するなかで景気の先行きが不透明なことから、計画を据え置いた。ただ子会社化したSAVAWAYが利益貢献しているほか、前期から本格的に取り組み始めたメディアの有料サブスクリプションモデルもまだ規模は小さいとはいえ順調に伸び始めていることから、会社計画を達成する可能性は高いと弊社では見ている。
3. 中期目標
同社は中期業績目標として、2026年6月期に売上高100億円、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)で12億円を目指す方針を打ち出している。5年間の年平均成長率は、売上高で13%、EBITDAで17%となる。インターネットの進化とともに誰もがメディアを作り、ビジネスを創出できる世界(クリエイターエコノミー)が今後ますます広がっていくなかで、同社はプラットフォームとソリューション事業を通じてこうした需要を取り込み、収益成長を加速していく戦略となっている。主力となるクリエイタープラットフォーム事業を中心に、売上高の7~8割は既存事業の成長で達成可能と見ており、残りを今後のM&Aまたは新規事業開発で創出していくことにしている。
■Key Points
・2022年6月期第2四半期累計業績は、営業利益と経常利益で過去最高を更新
・2022年6月期業績見通しは期初計画を据え置くも、利益ベースで上振れの可能性
・クリエイターエコノミーカンパニーとして積極的に事業展開を図り、2026年6月期に売上高100億円、EBITDA12億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
イード<6038>は、Webメディア・コンテンツの運営を行うクリエイタープラットフォーム事業(旧 コンテンツマーケティングプラットフォーム事業)と、リサーチ及びECソリューションを提供するクリエイターソリューション事業(旧 コンテンツマーケティングソリューション事業)を展開している。売上高の8割以上を占めるクリエイタープラットフォーム事業には、Webメディア上で提供されるインターネット広告やデータ・コンテンツ収入(EC物販含む)のほか、出版ビジネス等も含まれ、運営するWebメディアはM&Aや自社開発を進めながら、自動車、IT、エンターテインメント、暮らしなど、合わせて21ジャンル72サイト(2021年12月末時点)となっている。なお、2022年4月の東京証券取引所市場区分の見直しにおいては「グロース市場」を選択している。
1. 2022年6月期第2四半期累計業績の概要
2022年6月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で2,714百万円、営業利益で前年同期比49.2%増の355百万円と半期ベースで過去最高益を更新した。売上高については、当期より「収益認識に関する会計基準」(以下、収益認識会計基準)等を適用したことにより175百万円の減額要因となっており、旧基準ベースで見ると前年同期比2.2%増であった。(株)絵本ナビが2021年6月期第3四半期以降に連結子会社から外れた影響で3億円強の減収要因となったものの、インターネット広告収入が旧基準ベースで同14.0%増収と回復に転じたことや、ECソリューションで大型案件を受注したこと、2021年7月にEC支援サービス事業を展開するSAVAWAY(株)を子会社化したことが増収要因となった。利益面では、増収効果に加えて2021年1月に本社を移転したことに伴う賃借料等の削減や、米国子会社を清算したことに伴う費用削減効果等により増益となった。
2. 2022年6月期の業績見通し
2022年6月期の業績は、売上高で5,700百万円、営業利益で前期比16.6%増の530百万円と期初計画を据え置いた。売上高については収益認識会計基準等の適用後でも5.4%増となる見通しだ。第2四半期までの営業利益の進捗率は67.1%と直近5年間の平均値58.3%を上回っているが、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)が長期化するなかで景気の先行きが不透明なことから、計画を据え置いた。ただ子会社化したSAVAWAYが利益貢献しているほか、前期から本格的に取り組み始めたメディアの有料サブスクリプションモデルもまだ規模は小さいとはいえ順調に伸び始めていることから、会社計画を達成する可能性は高いと弊社では見ている。
3. 中期目標
同社は中期業績目標として、2026年6月期に売上高100億円、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)で12億円を目指す方針を打ち出している。5年間の年平均成長率は、売上高で13%、EBITDAで17%となる。インターネットの進化とともに誰もがメディアを作り、ビジネスを創出できる世界(クリエイターエコノミー)が今後ますます広がっていくなかで、同社はプラットフォームとソリューション事業を通じてこうした需要を取り込み、収益成長を加速していく戦略となっている。主力となるクリエイタープラットフォーム事業を中心に、売上高の7~8割は既存事業の成長で達成可能と見ており、残りを今後のM&Aまたは新規事業開発で創出していくことにしている。
■Key Points
・2022年6月期第2四半期累計業績は、営業利益と経常利益で過去最高を更新
・2022年6月期業績見通しは期初計画を据え置くも、利益ベースで上振れの可能性
・クリエイターエコノミーカンパニーとして積極的に事業展開を図り、2026年6月期に売上高100億円、EBITDA12億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
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