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10日の株式相場見通し=大幅反発、原油暴落・株急騰のアンワインド

配信日時:2022/03/10 08:01 配信元:MINKABU
 10日の東京株式市場は、主力株中心に幅広く買い戻され日経平均は大幅反発に転じる公算が大きい。前日の欧米株市場がリスクオフの巻き戻しで全面高となり、その流れを引き継ぐ形となりそうだ。ここ急激に水準を切り上げていた原油市況だが、前日はWTI原油先物価格が一時16%超の暴落をみせ、一方で株式を買い戻すアンワインドの動きが一気に進んだ。金や小麦などコモディティ価格全般も水準を切り下げる展開となり、インフレ加速に対する不安心理がやや後退した。ロシアとウクライナの外相会談を控え停戦合意への期待から、欧州株市場ではドイツの主要株価指数DAXが8%近く値を上げたほか、フランスのCAC40も7%を超える上昇をみせるなど上げ幅が際立っており、米国株市場でもNYダウが一時800ドル超の急騰を演じた。東京市場では前日まで4日続落でこの間に1800円以上の下落をみせていたこともあって、きょうは空売り筋のショートカバーで大きく取り戻す展開が想定される。もっとも、ウクライナ情勢は依然として不透明感が強く、現状は持続性のある戻り相場に転じる可能性は低いとみられる。  9日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比653ドル61セント高の3万3286ドル25セントと5日ぶり大幅反発。ナスダック総合株価指数は同459.995ポイント高の1万3255.546だった。  日程面では、きょうは2月の国内企業物価指数、1月の特定サービス産業動態統計、2月の都心オフィス空室率、20年物国債の入札など。海外ではECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見、2月の米消費者物価指数(CPI)、2月の米財政収支の発表、米30年物国債の入札など。 出所:MINKABU PRESS

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