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東京株式(大引け)=73円安、後場値を消し連日の昨年来安値更新

配信日時:2022/03/09 15:51 配信元:MINKABU
 9日の東京株式市場は朝方は買い優勢で始まり、日経平均は一時2万5000円台を回復したが、後場終盤に値を消す展開でマイナス圏に沈んだ。  大引けの日経平均株価は前営業日比73円42銭安の2万4717円53銭と4日続落。東証1部の売買高概算は15億株、売買代金概算は3兆2731億円。値上がり銘柄数は886、対して値下がり銘柄数は1209、変わらずは85銘柄だった。  きょうの東京市場は、朝方は自律反発狙いの買いが優勢だった。前日の欧州株市場は高安まちまちで下げ一服感が出たほか、米国株市場では主要株3指数がいずれも下落したものの、一時は大幅にプラス圏で推移するなど買い戻しを誘発する場面もあった。東京市場では前日までの3営業日で日経平均が1800円近い下落をみせていたことで、目先突っ込み警戒感からのショートカバーが全体相場を押し上げた。しかし、後場に入ると売り圧力が顕在化した。特に午後2時過ぎから一貫して上げ幅を縮小し、取引終了15分くらい前にマイナス圏に転じ、昨年来安値を連日で更新した。取引時間中は米株価指数先物が一貫してプラス圏で推移したことが、市場のセンチメント改善に寄与したが、ウクライナ情勢を巡る不透明感が拭えないなか、積極的な買いは続かなかった。  個別では、売買代金トップとなった日本郵船<9101.T>が安く、ソニーグループ<6758.T>も冴えない。ファーストリテイリング<9983.T>も軟調。日本電産<6594.T>が値を下げたほか、リクルートホールディングス<6098.T>、ベイカレント・コンサルティング<6532.T>なども売られた。東京電力ホールディングス<9501.T>など電力株の下げも目立った。伊藤忠商事<8001.T>も下落した。このほか、名村造船所<7014.T>が急落し、タクマ<6013.T>、UTグループ<2146.T>も大幅安。  半面、ソフトバンクグループ<9984.T>が値を上げ、トヨタ自動車<7203.T>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクも買いが優勢だった。富士通<6702.T>が大きく買われたほか、日立製作所<6501.T>も上昇した。スノーピーク<7816.T>が出来高を膨らませ急騰、いすゞ自動車<7202.T>も大幅高。ローツェ<6323.T>も値を飛ばした。 出所:MINKABU PRESS

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