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【NY為替オープニング】米利上げ観測にドル底堅い展開か
配信日時:2022/02/08 01:39
配信元:FISCO
●ポイント
・米10年債利回り1.9%台で推移
・中・1月財新サービス業PMI:51.4(予想:50.3、12月:53.1)
・独・12月鉱工業生産(前月比予想:+0.7%、11月:-0.2%)
7日のニューヨーク外為市場では旧正月の祭日後、中国市場が大きく上昇したことや豪州が2年ぶりに新型コロナ規制を解除するなど世界経済への回復期待にリスク選好の動きが優勢となった。中国の1月財新サービス業PMIは51.4と、12月53.1から低下したものの予想を上回った。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測を受けドル買いが継続すると見られる。
今週発表予定の消費者物価指数(CPI)を睨む展開となる。先週発表された雇用統計で、雇用は予想を上回る伸びとなった。先行指標である民間雇用のADP雇用統計が新型コロナ、オミクロン変異株が影響し減少となったため、雇用統計も減少もあったが、想定以上に強い結果となった。労働参加率も上昇したほか、平均時給も前年比で20年5月来で最大を記録。労働市場のひっ迫を示す結果を受けて、一部投資家はFRBが3月FOMCで利上げを実施するとの見通しも強まった。
FRBがインフレ指標として注目している指標のひとつで、燃料や食品といった変動の激しい項目を除いた消費者物価指数(CPI)コア指数の1月分は前年比5.9%増と、12月からさらに拡大し1982年10月以降40年ぶり最大の伸びを記録する見通し。FRBの目標の2%も大幅に上回る。原油価格も90ドル台と7年ぶりの高値圏で推移している。サプライチェーン混乱の長期化に加えてロシア、ウクライナ情勢の緊迫化で、エネルギー価格は当面高止まりすると見られ、インフレ高進は簡単には収まりそうもない。市場はすでに5回超の利上げを織り込んでおりドルを引き続き支援する。
・ドル・円は、200日移動平均水準の111円82銭を上回る限り上昇基調。
・ユーロ・ドルは、200日移動平均水準の1.1675ドルを下回っている限り下落基調。
ドル・円114円90銭、ユーロ・ドル1.1460ドル、ユーロ・円131円60銭、ポンド1.3520ドル、ドル・スイスは0.9230フランで寄り付いた。
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