寄り付き概況

日経平均は242円安でスタート、ソフトバンクGやダイキンなどが下落

配信日時:2022/01/14 09:40 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28246.99;-242.14TOPIX;1992.88;-12.70


[寄り付き概況]

 14日の日経平均は242.14円安の28246.99円と続落して取引を開始した。前日13日の米国株式市場は反落。ダウ平均は176.70ドル安の36113.62ドル、ナスダックは381.58ポイント安の14806.81で取引を終了した。英国でオミクロン変異株の流行がピークを付けた可能性が報じられたほか、インフレの鎮静化の兆しに、寄り付き後上昇。ただ、12月コア生産者物価指数(PPI)が前年比で過去最大の伸びを記録したほか、連邦準備制度理事会(FRB)の数人の高官が年内数回の利上げを支持する発言をしたため早期金融引き締め警戒感に、ハイテクは終日軟調に推移した。ダウもハイテクが重しとなり、引けにかけて下落に転じた。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことや、外為市場で1ドル=114円10銭前後と、昨日15時頃に比べ40-50銭ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場の株価の重しとなった。また、国内で新型コロナ感染が拡大しており、小池東京都知事が、病床使用率が20%に達した段階で国への「まん延防止等重点措置」要請を検討すると表明したこともあり、経済活動活性化が遅れるとの懸念が強まり、買い手控え要因となった。一方、昨日の日経平均が反落した後ということから押し目買いが入りやすかったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された12月の国内企業物価指数は、前年同月比8.5%上昇した。
QUICKがまとめた民間予測の中央値は同8.8%上昇だった。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は2-8日に国内株を7811億円買い越した。今日は12月の中国貿易統計が発表される。

 セクター別では、不動産業、卸売業、機械、電気機器、鉱業などが値下がり率上位、空運業、水産・農林業、パルプ・紙、精密機器、海運業が値上がりしている。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、信越化<4063>、ダイキン<6367>、オムロン<6645>、京セラ<6971>、第一三共<4568>、NTTデータ<9613>、安川電<6506>、伊藤忠<8001>、三井物産<8031>
などが下落。他方、ファーストリテ<9983>、日立<6501>、HOYA<7741>、アサヒ<2502>などが上昇している。
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