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午後:債券サマリー 先物は小反発、日銀の国債買い入れの結果を受けてプラス圏に浮上
配信日時:2021/12/08 15:45
配信元:MINKABU
8日の債券市場で、先物中心限月12月限は小反発。前日のニューヨーク債券市場で長期債が続落し、東京市場も朝方は債券売りが優勢となった。その後、日銀が実施した短期・中長期ゾーン対象の国債買い入れで、「残存期間5年超10年以下」の応札倍率が1月以来の低水準となると、需給の良さが注目され、国債先物はプラス圏に浮上し、長期金利も低下した。
7日の米長期債相場は10年債利回りが上昇した。新型コロナウイルスのオミクロン株への懸念が引き続き後退しており、連日で株高を背景に債券売りが優勢となった。英製薬大手グラクソ・スミスクラインがこの日、米Virバイオテクノロジーとともに開発した新型コロナ抗体治療薬「ソトロビマブ」の初期段階での研究データで、オミクロン株に有効との結果が得られたと発表したことも投資家心理の改善につながった。この流れを受けて東京市場も債券売り優勢の展開でスタートしたが、日銀が実施した短期・中長期ゾーン対象の国債買い入れを機に「残存期間5年超10年以下」の需給面の良さが意識され、先物だけでなく現物10年債も選好された。
先物12月限の終値は前日比3銭高の152円07銭となった。朝方は151円96銭まで下押ししたが、時間外取引の米国債が買い戻されたため、午後にかけては下げ渋った。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.045%となった。
出所:MINKABU PRESS
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