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午後:債券サマリー 先物は続伸、買い一巡後は模様眺めムード広がる

配信日時:2021/10/28 15:35 配信元:MINKABU
 28日の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸。前日の米債券高(金利は低下)を手掛かりとした買いが一巡したあとは、重要イベントを控えて模様眺めムードが広がった。  カナダ銀行(中央銀行)が27日に量的緩和政策を終了すると発表したことで、同日の米市場では米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を前倒しするとの観測が台頭するとともに景気減速が意識された。NYダウが4営業日ぶりに反落し、米長期金利が1.5%台前半に低下した流れが東京市場に波及。日経平均株価が続落するなか、債券先物は買いが優勢となった。ただ、この日の時間外取引で米長期金利の低下が一服したことから、国内債への追随買いは広がらず。今晩に米7~9月期実質国内総生産(GDP)速報値や前週分の米新規失業保険申請件数が発表されるほか、欧州中央銀行(ECB)理事会の開催が予定され、積極的に動きにくいことも上値の重さにつながった。なお、日銀は金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決める一方、21年度の経済成長率見通しを前年度比プラス3.4%(前回7月時点の見通しはプラス3.8%)に引き下げたが、債券相場の反応は特にみられなかった。  先物12月限の終値は前日比15銭高の151円39銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.090%だった。 出所:MINKABU PRESS

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