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C&GSYS Research Memo(1):金型用CAD/CAMシステム専業メーカー、シェアアップで事業成長を目指す
配信日時:2021/09/15 15:21
配信元:FISCO
■要約
C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。
1. 2021年12月期第2四半期:コロナ禍の影響残るが36.3%の営業増益
2021年12月期第2四半期決算は、売上高が1,925百万円(前年同期比2.6%減)、営業利益が191百万円(同36.3%増)、経常利益が243百万円(同152.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が160百万円(同363.4%増)となった。前年同期が新型コロナウィルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を大きく受けて低調であったことから前年同期比の伸び率は大きくなっているが、期初予想に対しても上回る結果であった。セグメント別では、主力のCAD/CAMシステム等事業の国内は、自動車のEV部品、半導体関連がけん引し製造業全体が活性化し、主力製品の販売が堅調に推移した。海外においても、半導体や自動車関連の需要好調を背景に、特に中国、韓国、ベトナムで売上が伸長した。加えて保守契約サービスも底堅く推移したことから、同セグメントは増収増益となった。一方で、金型製造事業は前下半期の受注が不振であったこと、原材料費が上昇したこと、輸送費等の経費が増加したことなどから減収減益となった。
2. 2021年12月期通期予想:営業利益は前期比横ばい見込みも、上方修正の可能性も
同社は現時点で2021年12月期業績について、売上高3,757百万円(前期比2.0%増)、営業利益193百万円(同0.8%増)、経常利益217百万円(同40.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益119百万円(同98.3%増)を見込んでいる。依然として先行きは不透明であることから、営業利益は前期比でほぼ横ばいを予想している。しかしこの予想では、下半期の営業利益は僅か1百万円となり、かなり保守的と言えるだろう。今後の設備投資動向等を注視する必要があるが、現在のこの予想が上方修正される可能性は高いだろう。
3. 安定した既存収益源の拡充に加え次世代収益源を育成
同社では中長期事業方針として、1)既存事業の維持拡張、2)金型隣接市場向け製品開発(部品加工)、3)CAMのマルチプラットフォーム化拡大、4)ASEAN強化&海外向け製品開発、5)金型・部品製造用生産管理システム開発強化(「AIQ」の拡充)、6)同時5軸AM対応のハイブリッドCAM(CAM-TOOL AM)開発、という6つの柱を掲げている。足元の業績はコロナ禍の影響で足踏みをしているが、これらの事業方針は今後も継続して推進する計画だ。また「高付加価値商品」「高付加価値機能」の提供を目指して研究開発部門を新設しており、今後の動向が注目される。
■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は約7,000事業所
・2021年12月期の営業利益は前期比横ばい予想だが、上方修正の可能性が高い
・中長期事業方針は継続:主に6つの分野の拡充で成長を図る。今後を見据えて研究開発部門を新設
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。
1. 2021年12月期第2四半期:コロナ禍の影響残るが36.3%の営業増益
2021年12月期第2四半期決算は、売上高が1,925百万円(前年同期比2.6%減)、営業利益が191百万円(同36.3%増)、経常利益が243百万円(同152.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が160百万円(同363.4%増)となった。前年同期が新型コロナウィルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を大きく受けて低調であったことから前年同期比の伸び率は大きくなっているが、期初予想に対しても上回る結果であった。セグメント別では、主力のCAD/CAMシステム等事業の国内は、自動車のEV部品、半導体関連がけん引し製造業全体が活性化し、主力製品の販売が堅調に推移した。海外においても、半導体や自動車関連の需要好調を背景に、特に中国、韓国、ベトナムで売上が伸長した。加えて保守契約サービスも底堅く推移したことから、同セグメントは増収増益となった。一方で、金型製造事業は前下半期の受注が不振であったこと、原材料費が上昇したこと、輸送費等の経費が増加したことなどから減収減益となった。
2. 2021年12月期通期予想:営業利益は前期比横ばい見込みも、上方修正の可能性も
同社は現時点で2021年12月期業績について、売上高3,757百万円(前期比2.0%増)、営業利益193百万円(同0.8%増)、経常利益217百万円(同40.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益119百万円(同98.3%増)を見込んでいる。依然として先行きは不透明であることから、営業利益は前期比でほぼ横ばいを予想している。しかしこの予想では、下半期の営業利益は僅か1百万円となり、かなり保守的と言えるだろう。今後の設備投資動向等を注視する必要があるが、現在のこの予想が上方修正される可能性は高いだろう。
3. 安定した既存収益源の拡充に加え次世代収益源を育成
同社では中長期事業方針として、1)既存事業の維持拡張、2)金型隣接市場向け製品開発(部品加工)、3)CAMのマルチプラットフォーム化拡大、4)ASEAN強化&海外向け製品開発、5)金型・部品製造用生産管理システム開発強化(「AIQ」の拡充)、6)同時5軸AM対応のハイブリッドCAM(CAM-TOOL AM)開発、という6つの柱を掲げている。足元の業績はコロナ禍の影響で足踏みをしているが、これらの事業方針は今後も継続して推進する計画だ。また「高付加価値商品」「高付加価値機能」の提供を目指して研究開発部門を新設しており、今後の動向が注目される。
■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は約7,000事業所
・2021年12月期の営業利益は前期比横ばい予想だが、上方修正の可能性が高い
・中長期事業方針は継続:主に6つの分野の拡充で成長を図る。今後を見据えて研究開発部門を新設
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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