本日の注目個別銘柄

シーイーシー、日鋳造、新生銀など

配信日時:2021/09/10 15:29 配信元:FISCO
<6723> ルネサス 1370 +77大幅続伸。1月25日の年初来高値を更新。大和証券は投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1500円から1900円に引き上げた。足元で積極的姿勢に転換し成長への意欲を明確化、産業向けで開発に出遅れ気味だった分野の製品ラインアップを拡充させるなど、今以上に成長期待が高まっていると評価。中期的には、ADAS向け半導体やEV向けパワー半導体、産業向けなどの売上拡大が注目ポイントとしている。

<5609> 日鋳造 1000 +137一時ストップ高。宇宙での地球・天文観測衛星の軽量化を目的に、JAXAと共同で低熱膨張合金の3Dプリンター技術の共同研究を実施していたが、このたびその基礎段階が完了したと発表している。機械加工では困難な肉抜き構造を実現させ、40%以上の軽量化を達成したもよう。また、厚さ1mm程度の板バネ構造も造形可能と確認しているようだ。今後の3Dプリンター市場拡大、それに伴う重要な役割などが期待される状況へ。

<2489> ADWAYS 787 +100ストップ高比例配分。連結子会社が日本で初めてApple Search Ads Partnerに認定されたと発表。今回の認定により、広告主は子会社の「Apple Search Ads 自動最適化エンジン」を利用し、自動化による運用リソースの削減、自動入札調整による入札機会の最大化、自動キーワード収集などのほか、ユーザーの興味に添う広告を効率的に配信することが可能となり、これが高評価された。

<8086> ニプロ 1200 -100大幅続落。2026年満期ユーロ円建CBの発行を発表している。調達資金約300億円については、全額をダイアライザ生産増強のための設備資金に充当するもよう。転換価額は1430円で前日終値に対するアップ率は10%となる。今回のファイナンス実施による潜在株式数の比率は12.86%となるようだ。将来的な希薄化を織り込む動きが優勢になっている。

<9692> シーイーシー 1428 -133大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は22.2億円で前年同期比16.9%減益となり、従来予想の24億円を下回る着地に。第1四半期は同9.9%減益であり、減益率も拡大する形になった。減収に伴う利益の減少に加え、一部顧客で発生した不採算案件の影響もあったようだ。通期計画は52億円で前期比3.0%増益を据え置いているが、下振れも意識される状況とみられる。

<3180> Bガレジ 4245 -495急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.9億円で前年同期比62.5%の大幅増益となっている。美容業界のEC化の流れが継続する中、前年同期に対して売上が大幅に回復している。ただ、季節性もあるといえ、前四半期比で売上は減収となり、通期計画に対する営業利益も低水準、決算に大きなサプライズは乏しくなっている。株価が高値水準にあったなかで、出尽くし感からの利食い売りが先行する形に。

<4523> エーザイ 8300 -793大幅続落。前日の米国市場ではバイオジェンが6.7%安と急落、同社と共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム」だが、当初見込んでいたよりも販売ペースは遅いとコメントしたことが背景のようだ。市場の懸念を認める形になっている。同社にとっても、同治療薬への期待感が一段と低下する流れにつながり、売りが波及する展開になっているようだ。

<3458> シーアールイー 2450 +375急伸。前日に21年7月期の決算を発表、営業利益は57.7億円で前期比36.5%増益となり、従来予想の50億円を上回る着地になっている。また、22年7月期も86億円で同49.0%増と連続大幅増益の見通し。年間配当金も前期23円から24円への増配を計画。物流投資事業の拡大を見込んでいるもよう。また、新たに中期計画を発表、事業利益は前期の62億円に対し、26年7月期は120億円を目指すとしている。

<1928> 積水ハウス 2362.5 +89大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1097億円で前年同期比18.4%増益となった。会社側では通期予想を従来の2000億円から2200億円、前期比18.0%増に上方修正、コンセンサスを100億円程度上回る水準となっている。年間配当金計画も86円から88円に増配としている。米国での住宅販売が好調なほか、想定以上に利益率も堅調推移となっているもよう。

<8303> 新生銀 1740 +300ストップ高比例配分。SBIHD<8473>が同行に対してTOBをかけると発表。現在20%超の株式を保有しており、約1100億円を投じ最大48%まで出資比率を引き上げる。同行ではTOBに賛同していないとし、敵対的TOBにもつれ込む可能性もあるとされている。TOB価格は2000円で、前日終値に対するプレミアムは39%、買い付け期間は本日から10月25日まで。TOB価格にサヤ寄せする動きが先行。
<ST>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ