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三機サービス Research Memo(1):2025年5月期は売上高、営業及び最終利益で過去最高、人財育成効果で収益
配信日時:2025/08/25 13:01
配信元:FISCO
*13:01JST 三機サービス Research Memo(1):2025年5月期は売上高、営業及び最終利益で過去最高、人財育成効果で収益
■要約
1. 会社概要
三機サービス<6044>は、24時間365日稼働のコールセンターを核に、空調機器に留まらず電気・厨房・給排水衛生設備といったすべての設備機器を対象とする、設計/施工/保守管理/修理までのトータルメンテナンスサービスを展開する。トータルメンテナンスサービスの提供を通して、オフィス/ビル、商業施設/チェーン店舗、ホテル、病院/高齢者介護施設、官公庁/学校といった経済・企業活動に不可欠な社会のインフラである施設の環境改善に取り組んでいる。
2. 2025年5月期の業績概要
2025年5月期の連結業績は、売上高20,636百万円(前期比6.2%増)、営業利益1,020百万円(同38.6%増)、経常利益1,021百万円(同34.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益689百万円(同47.3%増)と増収増益となり、売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益については過去最高を記録する好決算となった。一方、3ヶ年中期経営計画の最終年度で、売上高、営業利益について中期経営計画と同じ業績予想を掲げていたものの、わずかに届かず着地した。売上面は、小売業向けを中心とした工事や修理案件の増加や、教育機関等への空調機器の入替工事案件が好調に推移した。定期メンテナンスにおいては一部顧客都合による受注額の減少により単体ベースの売上構成比は低下した。利益面では、工事等のストック型案件の増加による増収効果や、定期メンテナンス等のフロー案件での利益率向上が増益につながった。販管費においては、今後の大型総合メンテナンスの施工管理及び販路拡大を見込んだ人財投資を活発化させてはいるが、増収効果や利益率改善が上回った。
3. 2026年5月期の業績見通し
2026年5月期の連結業績予想については、売上高23,300百万円(前期比12.9%増)、営業利益1,130百万円(同10.7%増)、経常利益1,130百万円(同10.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益710百万円(同3.0%増)を見込む。2025年5月期に落札した、大阪府枚方市の「枚方市立小中学校教室等空調設備更新DBO※事業」は、落札金額約81億円のうち約半分は設計・施工業務となり、およそ3年間にわたり継続的に収益計上され、2026年5月期は十数億円規模の売上寄与が見込める。過去にない大型案件の受注であり、同案件の実績を踏まえた教育機関への横展開から受注増が期待される。各事業別の重点施策としては、メンテナンスサービス事業では地方中核都市を中心にエリア拡大し、新規顧客獲得を図る予定だ。トータルメンテナンス事業については、ストック型売上の割合を高めるため、案件規模の大きいオフィスビルや倉庫等を中心とする大型施設を有する顧客の開拓や、工事案件受注顧客へのメンテナンスサービスのクロスセル・アップセルにより顧客単価向上施策を進める。環境事業では、公共案件等を受注した顧客に対して、同社独自の三機型省エネソリューションの提案を拡大する。医療事業については有資格者の増員等により長期契約モデルを確立し、病院等の攻略を図る。また各事業においては、サービスエンジニアの多能工化のほか、DX推進としてデジタルツールの活用や定型業務の自動化等の施策を進める。これにより、販管費の抑制と業務効率化を両立させるとともに、顧客満足度上昇からの顧客単価アップで収益性向上を図る。
※ Design-Build-Operate:設計・施工に加え、施設の維持管理を一括して発注する方式
4. 新中期経営計画の策定
2025年7月、2026年5月期~2028年5月期を対象とする新中期経営計画「中期経営計画2026-2028【人の三機】~『ビジョン2030』実現に向けた成長加速~」を策定した。2030年のあるべき姿を示した「ビジョン2030」の実現に向けて成長加速期を支える位置付けとなる。2025年5月期までの前中期経営計画は「ビジョン2030」実現に向けた収益基盤強化期にあたり、「品質×技術力の更なる向上」をテーマとして、重要技術の内製化や重点業種の生産性改善、環境事業の拡販、DX推進体制の整備に取り組み、売上高、営業利益ともに最終年度の2025年5月期において過去最高と、定量目標をおおむね達成した。新中期経営計画では、「人の三機」をテーマとし、人的資本への積極的な投資を通じて人財価値の最大化と事業拡大の両立を図る。これらの達成により、2029年5月期~2030年5月期の成果収穫期において収益構造転換と企業価値の飛躍的向上を図る。新中期経営計画はビジョン実現のための重要期間となると考えられる。財務目標として、売上高は、M&A等による増加分を除き、2028年5月期に32,650百万円(2025年5月期比58.2%増)、営業利益2,200百万円(同115.2%増)、営業利益率6.7%(同1.8ポイント増)、ROE18.0%(同2.7ポイント増)の達成を目指す。
■Key Points
・2025年5月期は過去最高の売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益を達成
・新中期経営計画初年度の2026年5月期は、各種重点施策を積極的に推進
・新中期経営計画では、2028年5月期に売上高32,650百万円、営業利益2,200百万円を目指す
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)
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1. 会社概要
三機サービス<6044>は、24時間365日稼働のコールセンターを核に、空調機器に留まらず電気・厨房・給排水衛生設備といったすべての設備機器を対象とする、設計/施工/保守管理/修理までのトータルメンテナンスサービスを展開する。トータルメンテナンスサービスの提供を通して、オフィス/ビル、商業施設/チェーン店舗、ホテル、病院/高齢者介護施設、官公庁/学校といった経済・企業活動に不可欠な社会のインフラである施設の環境改善に取り組んでいる。
2. 2025年5月期の業績概要
2025年5月期の連結業績は、売上高20,636百万円(前期比6.2%増)、営業利益1,020百万円(同38.6%増)、経常利益1,021百万円(同34.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益689百万円(同47.3%増)と増収増益となり、売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益については過去最高を記録する好決算となった。一方、3ヶ年中期経営計画の最終年度で、売上高、営業利益について中期経営計画と同じ業績予想を掲げていたものの、わずかに届かず着地した。売上面は、小売業向けを中心とした工事や修理案件の増加や、教育機関等への空調機器の入替工事案件が好調に推移した。定期メンテナンスにおいては一部顧客都合による受注額の減少により単体ベースの売上構成比は低下した。利益面では、工事等のストック型案件の増加による増収効果や、定期メンテナンス等のフロー案件での利益率向上が増益につながった。販管費においては、今後の大型総合メンテナンスの施工管理及び販路拡大を見込んだ人財投資を活発化させてはいるが、増収効果や利益率改善が上回った。
3. 2026年5月期の業績見通し
2026年5月期の連結業績予想については、売上高23,300百万円(前期比12.9%増)、営業利益1,130百万円(同10.7%増)、経常利益1,130百万円(同10.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益710百万円(同3.0%増)を見込む。2025年5月期に落札した、大阪府枚方市の「枚方市立小中学校教室等空調設備更新DBO※事業」は、落札金額約81億円のうち約半分は設計・施工業務となり、およそ3年間にわたり継続的に収益計上され、2026年5月期は十数億円規模の売上寄与が見込める。過去にない大型案件の受注であり、同案件の実績を踏まえた教育機関への横展開から受注増が期待される。各事業別の重点施策としては、メンテナンスサービス事業では地方中核都市を中心にエリア拡大し、新規顧客獲得を図る予定だ。トータルメンテナンス事業については、ストック型売上の割合を高めるため、案件規模の大きいオフィスビルや倉庫等を中心とする大型施設を有する顧客の開拓や、工事案件受注顧客へのメンテナンスサービスのクロスセル・アップセルにより顧客単価向上施策を進める。環境事業では、公共案件等を受注した顧客に対して、同社独自の三機型省エネソリューションの提案を拡大する。医療事業については有資格者の増員等により長期契約モデルを確立し、病院等の攻略を図る。また各事業においては、サービスエンジニアの多能工化のほか、DX推進としてデジタルツールの活用や定型業務の自動化等の施策を進める。これにより、販管費の抑制と業務効率化を両立させるとともに、顧客満足度上昇からの顧客単価アップで収益性向上を図る。
※ Design-Build-Operate:設計・施工に加え、施設の維持管理を一括して発注する方式
4. 新中期経営計画の策定
2025年7月、2026年5月期~2028年5月期を対象とする新中期経営計画「中期経営計画2026-2028【人の三機】~『ビジョン2030』実現に向けた成長加速~」を策定した。2030年のあるべき姿を示した「ビジョン2030」の実現に向けて成長加速期を支える位置付けとなる。2025年5月期までの前中期経営計画は「ビジョン2030」実現に向けた収益基盤強化期にあたり、「品質×技術力の更なる向上」をテーマとして、重要技術の内製化や重点業種の生産性改善、環境事業の拡販、DX推進体制の整備に取り組み、売上高、営業利益ともに最終年度の2025年5月期において過去最高と、定量目標をおおむね達成した。新中期経営計画では、「人の三機」をテーマとし、人的資本への積極的な投資を通じて人財価値の最大化と事業拡大の両立を図る。これらの達成により、2029年5月期~2030年5月期の成果収穫期において収益構造転換と企業価値の飛躍的向上を図る。新中期経営計画はビジョン実現のための重要期間となると考えられる。財務目標として、売上高は、M&A等による増加分を除き、2028年5月期に32,650百万円(2025年5月期比58.2%増)、営業利益2,200百万円(同115.2%増)、営業利益率6.7%(同1.8ポイント増)、ROE18.0%(同2.7ポイント増)の達成を目指す。
■Key Points
・2025年5月期は過去最高の売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益を達成
・新中期経営計画初年度の2026年5月期は、各種重点施策を積極的に推進
・新中期経営計画では、2028年5月期に売上高32,650百万円、営業利益2,200百万円を目指す
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)
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