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ナガイレーベ Research Memo(1):2025年8月期は新製品の拡販等で営業利益は前期比1.9%増と回復予想
配信日時:2025/08/04 11:01
配信元:FISCO
*11:01JST ナガイレーベ Research Memo(1):2025年8月期は新製品の拡販等で営業利益は前期比1.9%増と回復予想
■要約
1. 2025年8月期第3四半期の業績概要
ナガイレーベン<7447>の2025年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.7%増の13,366百万円、営業利益が同6.9%減の2,915百万円、経常利益が同5.9%減の2,995百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同5.9%減の2,066百万円となった。売上高は計画どおりの着地となったが、売上総利益率は39.6%(前年同期は43.2%)へ低下した。これは主に海外工場での一部移転に伴い想定外の一時的費用が発生したことによる。販管費の伸びを同1.9%増に抑えたものの営業利益は同6.9%減となり、若干だが計画を下回った。営業利益が計画を下回ったのは一時的費用によるものであり、全体的にはほぼ計画どおりの結果だったと言える。
2. 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の連結業績は、売上高が前期比6.6%増の17,500百万円、営業利益が同1.9%増の4,082百万円、経常利益が同2.5%増の4,175百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.2%増の2,883百万円を見込んでおり、中間期時点の予想と変わっていない。依然として市場全体では厳しい環境が続くと予想されるが、コア市場では期ずれ案件を確実に取り込むことに加え、低価格市場へ戦略製品を投入して増収を見込む。注力している周辺市場では、患者ウェアの新商品の拡販に加え、手術ウェアのリース化推進などにより増収を図る。利益面では為替の影響、加工賃や原材料の上昇などが続く可能性があり、売上総利益率は41.0%(前期は42.8%)と通期でも低下すると見ているが、生産の効率化やさらなる収益性の改善を進めるほか、製品価格の改定効果により、営業利益は同1.9%増を見込んでいる。
3. 中期経営計画と株主還元
同社は、2024年8月期の実績を踏まえ、それまでの計画をロールオーバーした中期経営計画を推進しており、その計画に変わりはない。目標として、2027年8月期に売上高188億円、営業利益48億円を掲げ、引き続き「市場戦略」「商品戦略」「生産戦略」を推進し目標を達成する計画だ。株主還元の姿勢は変わらず、2025年8月期は同社創業110周年であることから、年間配当を100.0円(普通配当60.0円+記念配当40.0円)へ増配することを発表した。さらに資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を目的として、自己株式の取得にも前向きである。既に2025年8月期第3四半期末の自己株式数は5,256,225株(残高8,108百万円)となっており、配当金と自己株式取得を合わせた2025年8月期の総還元性向は182.6%となる見込みだ。強固な財務体質に加え、このような積極的な株主還元の姿勢を弊社では高く評価している。
■Key Points
・2025年8月期第3四半期はコスト増で前年同期比6.9%の営業減益だがほぼ計画どおりで着地
・2025年8月期は期ずれ案件の取り込みや新製品の拡販で営業利益は前期比1.9%増と回復予想
・中期経営計画では2027年8月期に営業利益48億円を目指す。株主還元にも積極的で2025年8月期の総還元性向は182.6%の見込み
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
1. 2025年8月期第3四半期の業績概要
ナガイレーベン<7447>の2025年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.7%増の13,366百万円、営業利益が同6.9%減の2,915百万円、経常利益が同5.9%減の2,995百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同5.9%減の2,066百万円となった。売上高は計画どおりの着地となったが、売上総利益率は39.6%(前年同期は43.2%)へ低下した。これは主に海外工場での一部移転に伴い想定外の一時的費用が発生したことによる。販管費の伸びを同1.9%増に抑えたものの営業利益は同6.9%減となり、若干だが計画を下回った。営業利益が計画を下回ったのは一時的費用によるものであり、全体的にはほぼ計画どおりの結果だったと言える。
2. 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の連結業績は、売上高が前期比6.6%増の17,500百万円、営業利益が同1.9%増の4,082百万円、経常利益が同2.5%増の4,175百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.2%増の2,883百万円を見込んでおり、中間期時点の予想と変わっていない。依然として市場全体では厳しい環境が続くと予想されるが、コア市場では期ずれ案件を確実に取り込むことに加え、低価格市場へ戦略製品を投入して増収を見込む。注力している周辺市場では、患者ウェアの新商品の拡販に加え、手術ウェアのリース化推進などにより増収を図る。利益面では為替の影響、加工賃や原材料の上昇などが続く可能性があり、売上総利益率は41.0%(前期は42.8%)と通期でも低下すると見ているが、生産の効率化やさらなる収益性の改善を進めるほか、製品価格の改定効果により、営業利益は同1.9%増を見込んでいる。
3. 中期経営計画と株主還元
同社は、2024年8月期の実績を踏まえ、それまでの計画をロールオーバーした中期経営計画を推進しており、その計画に変わりはない。目標として、2027年8月期に売上高188億円、営業利益48億円を掲げ、引き続き「市場戦略」「商品戦略」「生産戦略」を推進し目標を達成する計画だ。株主還元の姿勢は変わらず、2025年8月期は同社創業110周年であることから、年間配当を100.0円(普通配当60.0円+記念配当40.0円)へ増配することを発表した。さらに資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を目的として、自己株式の取得にも前向きである。既に2025年8月期第3四半期末の自己株式数は5,256,225株(残高8,108百万円)となっており、配当金と自己株式取得を合わせた2025年8月期の総還元性向は182.6%となる見込みだ。強固な財務体質に加え、このような積極的な株主還元の姿勢を弊社では高く評価している。
■Key Points
・2025年8月期第3四半期はコスト増で前年同期比6.9%の営業減益だがほぼ計画どおりで着地
・2025年8月期は期ずれ案件の取り込みや新製品の拡販で営業利益は前期比1.9%増と回復予想
・中期経営計画では2027年8月期に営業利益48億円を目指す。株主還元にも積極的で2025年8月期の総還元性向は182.6%の見込み
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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