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クラボウ Research Memo(6):注力事業へ経営資源を集中し、事業ポートフォリオ改革をさらに加速する方針(1)
配信日時:2025/07/25 11:06
配信元:FISCO
*11:06JST クラボウ Research Memo(6):注力事業へ経営資源を集中し、事業ポートフォリオ改革をさらに加速する方針(1)
■クラボウ<3106>の新中期経営計画の概要
新たにスタートした中期経営計画「Accelerate’27」(2026年3月期~2028年3月期)は、「長期ビジョン2030」(イノベーションと高収益を生み出す事業体制への変革)の実現に向けた第3ステージに位置付けられる。事業ポートフォリオ改革をさらに加速し、最終ステージでの仕上げにつなぐ期間となる。
1. 基本方針
「高収益事業の成長加速と経営資源の効率的な活用による企業価値の向上」を基本方針に掲げ、1) 成長市場に向けた注力事業の展開・加速と基盤事業の収益力強化、2) R&D活動の強化と新規事業の創出・収益化、3) サステナブル社会の実現への貢献、4) エンゲージメントの高い組織の構築という4つの重点施策を推進していく。とりわけ前中期経営計画で手応えをつかんだ注力事業(半導体製造関連等)のさらなる成長加速、並びに基盤事業の構造改革推進等により、事業ポートフォリオ改革に拍車をかける考えだ。
2. 数値目標
最終年度(2028年3月期)の連結売上高1,650億円(3年間の平均成長率3.1%)、営業利益130億円(同8.0%)を目標に掲げ、営業利益率は7.9%(2025年3月期比1.1ポイント上昇)に改善を図る。さらに資本収益性の向上や適正な財務・資本政策により、ROICを7.9%(同2.4ポイント上昇)、ROEを10.0%(同2.4ポイント上昇)に高める計画となっている。
3. 事業ポートフォリオ戦略
事業ポートフォリオを「注力事業」と「基盤事業」の2つに分けたうえで、成長性・収益性の高い「注力事業」へ経営資源を集中し、事業ポートフォリオ改革をさらに加速する戦略である。一方、社会課題の解決に資する「基盤事業」については、資源循環型/環境配慮型ビジネスの推進、事業パートナーとの連携強化、低採算事業の再構築などに取り組む。「注力事業」については、半導体製造関連領域※1(高機能樹脂製品や機能フィルム、液体成分濃度計、薬液供給装置、ウエハー等洗浄装置など)のほか、ライフサイエンス・テクノロジー関連領域※2(撹拌脱泡装置、遺伝子抽出装置・受託解析、ロボットビジョン、自動化装置、食品ほか)などに特定し、各セグメントや事業区分をまたいで製品・サービスを提供していく。
※1 市場拡大が続くウエハー/半導体製造工程(前工程・後工程)向けに幅広い製品を提供していく。2025年3月には熊本イノベーションセンター新棟が竣工し、高機能樹脂製品の生産能力及び開発体制を強化した。2028年3月期の売上高313億円(2025年3月期比1.5倍)を目指す。
※2 バイオメディカル、ビジョンセンサーなど主要技術の組み合わせにより、健康増進や労働力不足を自動化ソリューションで補い、社会課題の解決を目指す。最近の取り組み事例として、ロボットビジョン(及び協働ロボット)と撹拌脱泡装置との組み合わせによる調剤作業の自動化(調剤薬局の課題解決)などが挙げられる。2028年3月期の売上高171億円(2025年3月期比1.2倍)を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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新たにスタートした中期経営計画「Accelerate’27」(2026年3月期~2028年3月期)は、「長期ビジョン2030」(イノベーションと高収益を生み出す事業体制への変革)の実現に向けた第3ステージに位置付けられる。事業ポートフォリオ改革をさらに加速し、最終ステージでの仕上げにつなぐ期間となる。
1. 基本方針
「高収益事業の成長加速と経営資源の効率的な活用による企業価値の向上」を基本方針に掲げ、1) 成長市場に向けた注力事業の展開・加速と基盤事業の収益力強化、2) R&D活動の強化と新規事業の創出・収益化、3) サステナブル社会の実現への貢献、4) エンゲージメントの高い組織の構築という4つの重点施策を推進していく。とりわけ前中期経営計画で手応えをつかんだ注力事業(半導体製造関連等)のさらなる成長加速、並びに基盤事業の構造改革推進等により、事業ポートフォリオ改革に拍車をかける考えだ。
2. 数値目標
最終年度(2028年3月期)の連結売上高1,650億円(3年間の平均成長率3.1%)、営業利益130億円(同8.0%)を目標に掲げ、営業利益率は7.9%(2025年3月期比1.1ポイント上昇)に改善を図る。さらに資本収益性の向上や適正な財務・資本政策により、ROICを7.9%(同2.4ポイント上昇)、ROEを10.0%(同2.4ポイント上昇)に高める計画となっている。
3. 事業ポートフォリオ戦略
事業ポートフォリオを「注力事業」と「基盤事業」の2つに分けたうえで、成長性・収益性の高い「注力事業」へ経営資源を集中し、事業ポートフォリオ改革をさらに加速する戦略である。一方、社会課題の解決に資する「基盤事業」については、資源循環型/環境配慮型ビジネスの推進、事業パートナーとの連携強化、低採算事業の再構築などに取り組む。「注力事業」については、半導体製造関連領域※1(高機能樹脂製品や機能フィルム、液体成分濃度計、薬液供給装置、ウエハー等洗浄装置など)のほか、ライフサイエンス・テクノロジー関連領域※2(撹拌脱泡装置、遺伝子抽出装置・受託解析、ロボットビジョン、自動化装置、食品ほか)などに特定し、各セグメントや事業区分をまたいで製品・サービスを提供していく。
※1 市場拡大が続くウエハー/半導体製造工程(前工程・後工程)向けに幅広い製品を提供していく。2025年3月には熊本イノベーションセンター新棟が竣工し、高機能樹脂製品の生産能力及び開発体制を強化した。2028年3月期の売上高313億円(2025年3月期比1.5倍)を目指す。
※2 バイオメディカル、ビジョンセンサーなど主要技術の組み合わせにより、健康増進や労働力不足を自動化ソリューションで補い、社会課題の解決を目指す。最近の取り組み事例として、ロボットビジョン(及び協働ロボット)と撹拌脱泡装置との組み合わせによる調剤作業の自動化(調剤薬局の課題解決)などが挙げられる。2028年3月期の売上高171億円(2025年3月期比1.2倍)を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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