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kubell Research Memo(6):課金ID数の成長率が加速し増収増益(2)
配信日時:2025/07/24 16:16
配信元:FISCO
*16:16JST kubell Research Memo(6):課金ID数の成長率が加速し増収増益(2)
■kubell<4448>の業績動向
4. AIエージェント時代におけるSaaSへの影響
AI技術の急速な進化を背景として、「AIエージェント時代」の到来が注目されている。これは複数のLLM(大規模言語モデル)が協調して作業を行い、高度な成果物を生み出す新しい仕組みである。従来の生成AIは単一の入力に対して単一の応答を返す構造であったが、AIエージェントはプロンプトを受け取ると自動的にワークフローを構築し、複数のAIが連携してタスクを遂行する点に大きな違いがある。代表的な事例として「Deep Research」や営業支援、開発エージェントなどが挙げられている。
このような技術の進化により、今後はユーザーがSaaSの画面を直接操作するのではなく、AIエージェントがAPI経由でSaaSを操作する構造にシフトしていくと考えられている。その結果、SaaSベンダーがユーザーとの直接的な接点を失い、「SaaS is Dead」といった議論が広がりつつある。これに対して同社のChatworkは、コミュニケーションSaaSという特性上、ユーザー同士の直接対話自体に価値があるため、AIエージェントによる代替が非効率であるという独自のポジションを有している。さらに、Chatworkはチャット形式で構成されており、プロンプト入力との親和性も高いため、将来的にはChatwork上でプロンプトを通じてAIエージェントが稼働するという世界観の構築も視野に入っている。これにより、AIエージェント時代においても、Chatworkは引き続き高い有用性を保ちつつ進化するポテンシャルを持っている。
また、AIエージェントの登場は、BPaaS領域の進化を大きく加速させる契機になると見込まれている。日本国内における中小企業向けのBPO市場は約42兆円規模という巨大市場であるが、従来は労働集約型であったため、利益率が低いという課題を抱えていた。今後はAIの進化により、AIワーカーが登場し、この構造が大きく変化すると予想されている。
McKinsey & Company, Inc.のレポート「Beyond the hype: Capturing the potential of AI and gen AI in tech, media, and telecom」においても、BPOはAIによる再定義が進む分野として挙げられており、グローバル市場においても、Market.Usが公表する「AI In BPO Market」によれば、AIを活用したBPOは2024年から2033年にかけて年平均成長率34.3%という高成長が見込まれている。これまでの同社におけるBPaaSでは、チャットを通じてオペレーターがSaaSを運用代行してきたが、今後はAIエージェントがその中心となっていく。オペレーターは、AIエージェントの活用と運用にシフトし、そのための教育コストも大幅に削減可能となる。この構造変化により、BPaaSの提供コストは下がりつつ、スケーラビリティは飛躍的な向上が期待される。
5. 財務状況
2025年12月期第1四半期末の資産合計は、前期末比548百万円減の5,565百万円となった。流動資産は、同471百万円減の3,554百万円となった。主な要因としては、売掛金が72百万円増加した一方で、現金及び預金が424百万円減少した。固定資産では、同76百万円減の2,011百万円となった。主に、ソフトウエアが81百万円減少した。負債合計は同529百万円減の3,986百万円となった。流動負債は、同326百万円減の3,499百万円となった。主に、1年内返済予定の長期借入金が120百万円増加した一方で、未払法人税等が156百万円、契約負債が111百万円減少した。固定負債は、同202百万円減の486百万円となった。主に、長期借入金が188百万円減少した。純資産合計は同19百万円減の1,579百万円となった。主に、資本金が13百万円、資本剰余金が13百万円増加した一方で、利益剰余金が29百万円減少した。自己資本比率は同2.3ポイント上昇の28.4%となった。EBITDAや営業利益の黒字化により、財務基盤の改善が進んでいると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
<HN>
4. AIエージェント時代におけるSaaSへの影響
AI技術の急速な進化を背景として、「AIエージェント時代」の到来が注目されている。これは複数のLLM(大規模言語モデル)が協調して作業を行い、高度な成果物を生み出す新しい仕組みである。従来の生成AIは単一の入力に対して単一の応答を返す構造であったが、AIエージェントはプロンプトを受け取ると自動的にワークフローを構築し、複数のAIが連携してタスクを遂行する点に大きな違いがある。代表的な事例として「Deep Research」や営業支援、開発エージェントなどが挙げられている。
このような技術の進化により、今後はユーザーがSaaSの画面を直接操作するのではなく、AIエージェントがAPI経由でSaaSを操作する構造にシフトしていくと考えられている。その結果、SaaSベンダーがユーザーとの直接的な接点を失い、「SaaS is Dead」といった議論が広がりつつある。これに対して同社のChatworkは、コミュニケーションSaaSという特性上、ユーザー同士の直接対話自体に価値があるため、AIエージェントによる代替が非効率であるという独自のポジションを有している。さらに、Chatworkはチャット形式で構成されており、プロンプト入力との親和性も高いため、将来的にはChatwork上でプロンプトを通じてAIエージェントが稼働するという世界観の構築も視野に入っている。これにより、AIエージェント時代においても、Chatworkは引き続き高い有用性を保ちつつ進化するポテンシャルを持っている。
また、AIエージェントの登場は、BPaaS領域の進化を大きく加速させる契機になると見込まれている。日本国内における中小企業向けのBPO市場は約42兆円規模という巨大市場であるが、従来は労働集約型であったため、利益率が低いという課題を抱えていた。今後はAIの進化により、AIワーカーが登場し、この構造が大きく変化すると予想されている。
McKinsey & Company, Inc.のレポート「Beyond the hype: Capturing the potential of AI and gen AI in tech, media, and telecom」においても、BPOはAIによる再定義が進む分野として挙げられており、グローバル市場においても、Market.Usが公表する「AI In BPO Market」によれば、AIを活用したBPOは2024年から2033年にかけて年平均成長率34.3%という高成長が見込まれている。これまでの同社におけるBPaaSでは、チャットを通じてオペレーターがSaaSを運用代行してきたが、今後はAIエージェントがその中心となっていく。オペレーターは、AIエージェントの活用と運用にシフトし、そのための教育コストも大幅に削減可能となる。この構造変化により、BPaaSの提供コストは下がりつつ、スケーラビリティは飛躍的な向上が期待される。
5. 財務状況
2025年12月期第1四半期末の資産合計は、前期末比548百万円減の5,565百万円となった。流動資産は、同471百万円減の3,554百万円となった。主な要因としては、売掛金が72百万円増加した一方で、現金及び預金が424百万円減少した。固定資産では、同76百万円減の2,011百万円となった。主に、ソフトウエアが81百万円減少した。負債合計は同529百万円減の3,986百万円となった。流動負債は、同326百万円減の3,499百万円となった。主に、1年内返済予定の長期借入金が120百万円増加した一方で、未払法人税等が156百万円、契約負債が111百万円減少した。固定負債は、同202百万円減の486百万円となった。主に、長期借入金が188百万円減少した。純資産合計は同19百万円減の1,579百万円となった。主に、資本金が13百万円、資本剰余金が13百万円増加した一方で、利益剰余金が29百万円減少した。自己資本比率は同2.3ポイント上昇の28.4%となった。EBITDAや営業利益の黒字化により、財務基盤の改善が進んでいると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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