Aiロボティクス Research Memo（8）：2026年3月期も売上・営業利益の2倍成長を計画

*14:08JST Aiロボティクス Research Memo（8）：2026年3月期も売上・営業利益の2倍成長を計画 ■Aiロボティクス<247A>の今後の見通し

● 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期通期の業績は、売上高で前期比97.1%増の28,000百万円、営業利益で同93.5%増の4,800百万円、経常利益で同97.1%増の4,775百万円、当期純利益で同95.5%増の3,330百万円と増収増益の見通しだ。前期に引き続きほぼ2倍の成長率を維持する見通しであり、同社の中長期的な成長戦略への自信を示す内容となっている。

同社の成長ドライバーは、主力ブランド「Yunth」による定期収益の拡大と、新規ブランドの着実な立ち上がりの双方にある。2026年3月期には「Yunth」の定期会員数を前期末の137,319人から172,000人へと約25%増加させる計画であり、LTV（顧客生涯価値）に着目したビジネスモデルの深化が進む。「Yunth」はECモール各社からも高い評価を受けており、ブランド力の強化と継続率向上が相乗的に寄与している。

2025年3月に次世代型美容家電「SHOWER DRYER」を発売し商品ラインナップを拡充した「Brighte」は、D2Cモデルとの親和性を生かしてさらなる拡販を進め、美容家電領域での確固たるポジションを築く。さらに、2025年6月に新たにローンチしたヘアケアブランド「Straine」については、その高い機能性による訴求効果に加え、ブランドアンバサダーである山下智久（やました ともひさ）氏の強い認知効果による収益拡大が期待される。

なお、2026年3月期前半には、「SHOWER DRYER」と「Straine」ブランドのプロモーション、「Yunth」ブランドの新規顧客獲得にかかる広告費など、積極的なマーケティング投資が予定されており、上期に費用を先行させ、下期での回収を見込む計画となっている

2026年3月期は、既存ブランドである「Yunth」と「Brighte」の収益基盤のさらなる強化と、新ブランド「Straine」の本格的な立ち上がりを通じて、成長の第2ステージへと移行する重要な局面と言える。積極的なブランド開発と独自のAIマーケティング基盤、そして戦略的な人材・資金投資により、同社の成長は今後も高い再現性と持続性をもって進展することが期待される。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　西村 健）

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