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Aiロボティクス Research Memo(6):機能性・実用性に軸足を置いた美容領域の3ブランドを展開

配信日時:2025/07/22 14:06 配信元:FISCO
*14:06JST Aiロボティクス Research Memo(6):機能性・実用性に軸足を置いた美容領域の3ブランドを展開 ■Aiロボティクス<247A>の事業概要

6. 展開ブランドと商品
同社が展開するD2Cブランドは、いずれもコンセプト重視ではなく、機能性・実用性に軸足を置いた差別化戦略を特徴としている。単なるイメージ先行の商品開発に陥ることなく、科学的根拠やユーザー体験に裏打ちされた「圧倒的に良い」という実感価値の提供を重視しており、リピート率やクチコミ、実績ベースの評価に結びついている点が強みである。

現在、同社はスキンケア・美容家電・ヘアケアという異なるカテゴリーにおいて、以下の3つのブランドを展開している。

(1) 「Yunth」:スキンケア市場における中核ブランド
「Yunth」は、2021年10月にローンチされたスキンケアブランドであり、ブランド名は「youth(若さ)」に由来する造語である。「肌本来の美しさを引き出す」ことをテーマに、日常的に使える高機能基礎化粧品を提供している。主力商品「生VC美白美容液」は、美白効果が認められるアスコルビン酸(ビタミンC)を高濃度配合し、1回使い切りの個包装により酸化を防ぐなど、成分の安定性と鮮度にこだわった設計となっている。SNSを通じたユーザーの自発的な拡散も多く、2025年3月時点で累計出荷数は500万個を超えた。また、「楽天ベストコスメ2024総合大賞」「同2025上半期総合大賞」など、210冠以上の受賞実績を持ち、機能に対する市場からの評価が確立されている。アスコルビン酸を配合した製品には「生VC」の冠を用い、「Yunth=生VC」というブランド想起が定着しつつある。

(2) 「Brighte」:美容家電市場への進出と機能重視の訴求
Brighteは、2024年2月にローンチされた中価格帯の美容家電ブランドであり、「bright(明るい)」に「electronic」の頭文字「e」を加えた造語である。視認性やパッケージデザインだけでなく、家庭用美容機器としての実効性とユーザビリティに重点を置いた製品設計が特徴である。立ち上げ時には「ELEKI LIFT」「ELEKI BRUSH」の2機種の美顔器を展開し、後者は機能強化版の「ELEKI BRUSH+」へアップグレードされている。加えて2025年3月には、「乾くのに、乾かない」という独自コンセプトと、美容成分を含んだミストの噴霧機能を搭載した次世代型ドライヤー「SHOWER DRYER」を発売し、商品ラインナップを拡充している。

(3) 「Straine」:ヘアケア領域への高機能志向ブランド展開
「Straine」は、2025年6月に発表された新たなヘアケアブランドであり、「straight(まっすぐ)」と「line(線)」を組み合わせた造語に由来する。初期製品は「STRAIGHT SHAMPOO」「STRAIGHT TREATMENT」「STRAIGHT HAIR OIL」の3アイテムで構成され、縮毛やうねりといった悩みに対して、“自分史上最高のシルクストレート質感”を目指すという明確な課題解決型の製品設計を特徴としている。これらの製品は、髪の内部補修・質感改善・湿気対策の3つの機能を支える「トリプルストレート処方」に加え、世界初の「ストレートシルクケア成分(必須アミノ酸9種・ジマレイン酸・トステア・ケラチン7種)」を配合している。内部からの補修と外部からの保護を同時に実現し、サロンクオリティを家庭で再現できる仕様となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 西村 健)

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