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「防衛」が6位にランクイン、台湾有事にらみ米国主導で防衛費拡大の思惑<注目テーマ>

配信日時:2025/07/15 12:22 配信元:MINKABU
★人気テーマ・ベスト10 1 データセンター 2 下水道 3 人工知能 4 仮想通貨 5 半導体 6 防衛 7 親子上場 8 生成AI 9 ドローン 10 JPX日経400  みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「防衛」が6位にランクインしている。  世界的に地政学リスクが高まるなか、トランプ米政権の政策スタンスの影響もあって、各国の防衛費拡大に向けた動きが鮮明化している。日本も例外ではなく、昨年来防衛関連株の上昇が顕著となっている。特に防衛省との取引額で群を抜く三菱重工業<7011.T>を筆頭に川崎重工業<7012.T>、IHI<7013.T>の総合重機メーカー大手3社が“防衛三羽烏”として買いを集め、昨年の年初を起点とした株価変貌の度合いが際立っている。東京市場ではAIや半導体関連と並んで、防衛関連は投資対象としての注目度が高い。  直近では米国防総省が日本と豪州の防衛当局に対し、台湾有事で米中の軍事衝突が実現した際に、どのような役割を担うのか明確化するように求めたとの報道がなされたほか、防衛費の増額要請の話なども伝わった。米国のコルビー国防次官は、中国による台湾への武力行使を阻止するため、かねてから米国の軍事力をインド太平洋に集中させるとともに、同盟国に対して関与を高めることを求めている。  東京市場では、ここ最近は防衛関連株が調整色を強めていた。例えば三菱重は6月末に上場来高値3720円をつけた後は7月中旬にかけて一貫して利益確定売りに押される展開となっており、3100円台まで水準を切り下げた。しかし、足もとで米国発の材料に反応してリバウンド狙いの買いが観測され、前日は終値ベースで3.9%高に買われた。きょうは強弱観対立のなか、前日終値近辺で押し目買いと利益確定売りが錯綜する展開となっている。他方、きょうはIHI<7013.T>などは一貫して買いが優勢となっている。  これ以外に防衛関連として注目されるのはNEC<6701.T>や三菱電機<6503.T>など大手ハイテクのほか、東京計器<7721.T>、新明和工業<7224.T>、日本アビオニクス<6946.T>、シンフォニア テクノロジー<6507.T>、カーリット<4275.T>、IMV<7760.T>、石川製作所<6208.T>や豊和工業<6203.T>などが挙げられる。 出所:MINKABU PRESS

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