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NY株式:NYダウは88ドル高、貿易摩擦への警戒感は緩和、CPIを睨む

配信日時:2025/07/15 05:50 配信元:FISCO
*05:50JST NY株式:NYダウは88ドル高、貿易摩擦への警戒感は緩和、CPIを睨む 米国株式市場は反発。ダウ平均は88.14ドル高の44459.65ドル、ナスダックは54.80ポイント高の20640.33で取引を終了した。

トランプ政権が欧州連合(EU)やメキシコに新たに30%関税を通告するなど、関税策による経済やインフレへの影響が引き続き懸念され、寄り付き後、下落。しかし、大統領が関税を巡る協議にオープンだと言及し、交渉への期待に買い戻された。消費者物価指数(CPI)発表を明日に控え動意が乏しい中、終盤にかけても堅調に推移し、ナスダックは史上最高値を更新し、終了。セクター別では食・生活必需品小売が上昇した一方、家庭・パーソナル用品が下落した。

ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)はザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が人工知能(AI)を支えるために複数の大規模データセンターを建設中で第1弾が2026年にも稼働する計画を発表し、上昇。検索会社グーグルを運営するアルファベット(GOOG)はオープンAIとの買収が撤回されたAIスタートアップのウィンドサーフの資産取得で合意したとの報道で上昇。ソフトウエアメーカーのオートデスク(ADSK)は競合のエンジニアリングソフトウエア企業PTC(PTC)の買収計画を断念したことが報じられ買われた。PCEは下落。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はマスクCEOが同じく運営するAIスタートアップxAIとの合併は除外したが、テスラによる同社投資に前向きな考えを示し、株主の投票にゆだねる方針を示したため上昇。消費者向け健康企業のケンビュー(KVUE)は業績低迷で、CEO退任、戦略見直しを開始したことで上昇した。高性能液体色層分析製品を提供するウォ―ターズ(WAT)は医療機器・診断用品のべクトン・ディッキンソンの診断ソリューション事業を約175億ドルで買収することで合意し、下落。べクトン・ディッキンソン(BDX)は買われた。

トランプ大統領はインフレがなく、国内金利が1%未満であるべきだと主張した。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>

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