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【↑】日経平均 大引け| 反発、米関税も想定内との見方で買い優勢 (7月8日)

配信日時:2025/07/08 18:28 配信元:MINKABU
日経平均株価 始値  39542.07 高値  39816.27 安値  39510.48 大引け 39688.81(前日比 +101.13 、 +0.26% ) 売買高  20億751万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆5433億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント  1.日経平均は反発、朝方はリスク回避ムードも強さ発揮  2.前日の米国株市場は主要株価が揃って下値を探る展開  3.対日関税25%表明も想定内との見方で影響は限定的に  4.ETF分配金捻出を目的とした換金売り圧力もこなす  5.売買代金は終盤ETF絡みで膨らみ4兆5000億円台に ■東京市場概況  前日の米国市場では、NYダウは前営業日比422ドル安と反落した。トランプ政権の関税策を警戒し主力株を中心に売りが優勢となった。  東京市場では、寄り付きこそマイナス圏でスタートしたが、その後は押し目買いや買い戻しが優勢となり日経平均株価は前日終値を上回る水準で推移した。  8日の東京市場は、朝方こそリスク回避ムードに包まれていたが、思いのほか物色意欲は旺盛でおおむねプラス圏で推移した。方向感の見えにくい地合いで上値も重かった。前日の米国株市場ではハイテク株をはじめ広範囲に利益確定の動きが優勢でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落した。また、トランプ米大統領が、日本に対し8月1日から25%の関税をかけると通告、これまでの24%を1%ながら上回る形となった。もっとも、市場では30~35%に引き上げられる可能性も意識されていただけに、従来の想定から外れたシナリオは回避できたことで、買いが優勢となった。この日はETF分配金捻出目的の売りが出ることが予想されており、上値を買い進む動きも限られた。なお、プライム市場の売買代金は取引最終盤にETF絡みの換金売りで膨らみ4兆5000億円台に達した。  個別では、売買代金上位のアドバンテスト<6857>が堅調。フジクラ<5803>は商いを伴い値を飛ばした。古河電気工業<5801>も大幅高。サンリオ<8136>が活況高となったほか、良品計画<7453>も強調展開。日立製作所<6501>が買い優勢となり、東京電力ホールディングス<9501>にも投資資金が流入した。ネクステージ<3186>が値上がり率首位、タダノ<6395>も急騰した。オムロン<6645>の上げ足の強さが目立っている。トリケミカル研究所<4369>も物色人気を博した。  半面、売買代金トップとなったディスコ<6146>は小安く引けたほか、ソフトバンクグループ<9984>も冴えなかった。任天堂<7974>が軟調、東京海上ホールディングス<8766>、富士通<6702>なども売りに押された。GMOインターネット<4784>が急落、日産自動車<7201>の下げも目を引く。丸井グループ<8252>、東京ガス<9531>が安く、中外製薬<4519>、サントリー食品インターナショナル<2587>も値を下げた。  日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、TDK <6762>、東エレク <8035>、フジクラ <5803>、オムロン <6645>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約135円。うち73円はアドテスト1銘柄によるもの。  日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、SBG <9984>、KDDI <9433>、信越化 <4063>、丸井G <8252>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約68円。  東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)精密機器、(3)ガラス・土石、(4)鉱業、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)小売業、(3)銀行業、(4)不動産業、(5)情報・通信業。 ■個別材料株 △イオレ <2334> [東証G]  暗号資産事業に関する追加開示が株価刺激。 △dely <299A> [東証G]  新機能「AIレシート」の提供開始。 △ネクステージ <3186> [東証P]  販売台数想定上回り25年11月期業績予想を上方修正。 △農業総研 <3541> [東証G]  参院選のホットスポット農業関連のテーマ買いを先導。 △さくらKCS <4761> [東証S]  データセンター関連で頭角現す。 △タダノ <6395> [東証P]  国内投資会社が11.02%株式取得。 △オムロン <6645> [東証P]  国内投資会社と企業価値向上でパートナーシップ契約。 △ピアラ <7044> [東証S]  TikTok広告納品額5.6倍で関心向かう。 △テイツー <7610> [東証S]  ゲーム売り上げ大きく伸長し6月売上高33%増。 △いつも <7694> [東証G]  TikTok Shop特化フルフィルメントサービス開始。 ▼黒田グループ <287A> [東証S]  筆頭株主が保有全株式を売出の方針。 ▼丸井G <8252> [東証P]  893万8800株の売り出しなど発表で需給悪化を警戒。  東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186>、(2)タダノ <6395>、(3)オムロン <6645>、(4)住友電 <5802>、(5)古河電 <5801>、(6)トリケミカル <4369>、(7)東電HD <9501>、(8)ブレインP <3655>、(9)フジクラ <5803>、(10)WNIウェザ <4825>。  値下がり率上位10傑は(1)GMOインタ <4784>、(2)日産自 <7201>、(3)Jディスプレ <6740>、(4)丸井G <8252>、(5)東ガス <9531>、(6)ブロドリーフ <3673>、(7)オーケストラ <6533>、(8)中外薬 <4519>、(9)サーラ <2734>、(10)サントリBF <2587>。 【大引け】  日経平均は前日比101.13円(0.26%)高の3万9688.81円。TOPIXは前日比4.82(0.17%)高の2816.54。出来高は概算で20億751万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1083、値下がり銘柄数は484となった。東証グロース250指数は732.29ポイント(14.22ポイント高)。 [2025年7月8日] 株探ニュース

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