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くすりの窓口 Research Memo(8):2025年3月期は上方修正値を上回る大幅増収増益で着地
配信日時:2025/07/07 11:08
配信元:FISCO
*11:08JST くすりの窓口 Research Memo(8):2025年3月期は上方修正値を上回る大幅増収増益で着地
■くすりの窓口<5592>の業績動向
1. 2025年3月期の業績概要
2025年3月期の業績は、売上高が前期比28.4%増の11,199百万円、営業利益が同42.6%増の1,953百万円、経常利益が同46.3%増の1,940百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同133.7%増の2,034百万円となった。EBITDAは同37.5%増の3,178百万円だった。前回予想(2025年2月14日付で行った各利益の2回目の上方修正)である、売上高10,500百万円、営業利益1,800百万円、経常利益1,773百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,690百万円を上回る大幅増収増益・過去最高で着地した。売上面はメディア事業と基幹システム事業がけん引し、利益面は全事業ともストック粗利が増加して販管費の増加を吸収した。全社ベースのストック売上高は同23.1%増の7,248百万円、ストック粗利は同37.3%増の2,877百万円となった。
なお決算短信上の全社ベース売上総利益は前期比31.3%増加し、売上総利益率は同1.2ポイント上昇して57.8%となった。販管費は同26.9%増加したが、販管費率は同0.5ポイント低下して40.4%となった。前期の下期に3社を子会社化して期中人員が増加したため通期ベースで人件費等が増加した。ただし2025年3月期末時点の従業員数は、合理化によって人員増を抑制したことにより前期末比8人減少して522人となった。親会社株主に帰属する当期純利益については、2024年11月にホスピタルヘルスケアを吸収合併して繰越欠損金を引き継ぐことになり、法人税等調整額914百万円を利益計上したことも寄与した。
2. 事業別の動向
メディア事業の売上高は前期比43.9%増の4,407百万円(ショット売上高が同124.4%増の1,353百万円、ストック売上高が同24.1%増の3,054百万円)、ストック粗利が同66.0%増の1,230百万円だった。2024年度調剤報酬改定の加算要求を満たす服薬指導機能が備わった「リッチプラン」へのアップセルが好調に推移し、特にショット売上高が大幅に伸長した。このためストック売上比率が一時的に低下したものの、ストック売上高、ストック粗利とも大幅に拡大した。また、期末時点の施設保有数が前期末比1,784施設増加して22,368施設、年間処方箋ネット受付数(予約数)が前期末比968千件増加して6,036千件と順調に拡大した。「EPARKお薬手帳」の累計ダウンロード数は前期比1,259千件増加して6,165千件となった。四半期別のストック粗利は第1四半期が264百万円、第2四半期が261百万円、第3四半期が355百万円、第4四半期が350百万円だった。
みんなのお薬箱事業の売上高は前期比10.8%減の3,127百万円(ショット売上高が同57.6%減の462百万円、ストック売上高が同10.4%増の2,665百万円)、ストック粗利が同6.7%増の1,304百万円だった。「仕入れサポートサービス」に関する医薬品卸との調整の影響により、新規獲得が一時的に停滞したためショット売上が大幅に減少し、全体としても減収となったが、ストック売上高とストック粗利は順調に増加した。期末時点の施設保有数は前期末比2,358施設増加して17,901施設となった。四半期別のストック粗利は第1四半期が334百万円、第2四半期が301百万円、第3四半期が323百万円、第4四半期が346百万円だった。なお「仕入れサポートサービス」に関してはウィーズとの業務提携(2024年11月)により、2026年3月期は一過性のマイナス要因が解消する見込みだ。
基幹システム事業は売上高が前期比64.9%増の3,554百万円(ショット売上高が同79.1%増の2,040百万円、ストック売上高が同48.9%増の1,513百万円)、ストック粗利が同64.7%増の616百万円だった。前期の下期に3社を子会社化したM&A効果に加え、補助金交付対象の「電子処方箋管理サービス新機能」獲得が増加し、ショット売上高が大幅に増加した。さらに施設保有数の積み上げによってストック売上高、ストック粗利も大幅に伸長した。期末時点の施設保有数は前期末比579施設増加して8,048施設となった。四半期別のストック粗利は第1四半期が156百万円、第2四半期が162百万円、第3四半期が142百万円、第4四半期が156百万円だった。第3四半期はソフトウェア資産をストック原価に計上した影響で減少したが、この要因を除けば順調だった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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1. 2025年3月期の業績概要
2025年3月期の業績は、売上高が前期比28.4%増の11,199百万円、営業利益が同42.6%増の1,953百万円、経常利益が同46.3%増の1,940百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同133.7%増の2,034百万円となった。EBITDAは同37.5%増の3,178百万円だった。前回予想(2025年2月14日付で行った各利益の2回目の上方修正)である、売上高10,500百万円、営業利益1,800百万円、経常利益1,773百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,690百万円を上回る大幅増収増益・過去最高で着地した。売上面はメディア事業と基幹システム事業がけん引し、利益面は全事業ともストック粗利が増加して販管費の増加を吸収した。全社ベースのストック売上高は同23.1%増の7,248百万円、ストック粗利は同37.3%増の2,877百万円となった。
なお決算短信上の全社ベース売上総利益は前期比31.3%増加し、売上総利益率は同1.2ポイント上昇して57.8%となった。販管費は同26.9%増加したが、販管費率は同0.5ポイント低下して40.4%となった。前期の下期に3社を子会社化して期中人員が増加したため通期ベースで人件費等が増加した。ただし2025年3月期末時点の従業員数は、合理化によって人員増を抑制したことにより前期末比8人減少して522人となった。親会社株主に帰属する当期純利益については、2024年11月にホスピタルヘルスケアを吸収合併して繰越欠損金を引き継ぐことになり、法人税等調整額914百万円を利益計上したことも寄与した。
2. 事業別の動向
メディア事業の売上高は前期比43.9%増の4,407百万円(ショット売上高が同124.4%増の1,353百万円、ストック売上高が同24.1%増の3,054百万円)、ストック粗利が同66.0%増の1,230百万円だった。2024年度調剤報酬改定の加算要求を満たす服薬指導機能が備わった「リッチプラン」へのアップセルが好調に推移し、特にショット売上高が大幅に伸長した。このためストック売上比率が一時的に低下したものの、ストック売上高、ストック粗利とも大幅に拡大した。また、期末時点の施設保有数が前期末比1,784施設増加して22,368施設、年間処方箋ネット受付数(予約数)が前期末比968千件増加して6,036千件と順調に拡大した。「EPARKお薬手帳」の累計ダウンロード数は前期比1,259千件増加して6,165千件となった。四半期別のストック粗利は第1四半期が264百万円、第2四半期が261百万円、第3四半期が355百万円、第4四半期が350百万円だった。
みんなのお薬箱事業の売上高は前期比10.8%減の3,127百万円(ショット売上高が同57.6%減の462百万円、ストック売上高が同10.4%増の2,665百万円)、ストック粗利が同6.7%増の1,304百万円だった。「仕入れサポートサービス」に関する医薬品卸との調整の影響により、新規獲得が一時的に停滞したためショット売上が大幅に減少し、全体としても減収となったが、ストック売上高とストック粗利は順調に増加した。期末時点の施設保有数は前期末比2,358施設増加して17,901施設となった。四半期別のストック粗利は第1四半期が334百万円、第2四半期が301百万円、第3四半期が323百万円、第4四半期が346百万円だった。なお「仕入れサポートサービス」に関してはウィーズとの業務提携(2024年11月)により、2026年3月期は一過性のマイナス要因が解消する見込みだ。
基幹システム事業は売上高が前期比64.9%増の3,554百万円(ショット売上高が同79.1%増の2,040百万円、ストック売上高が同48.9%増の1,513百万円)、ストック粗利が同64.7%増の616百万円だった。前期の下期に3社を子会社化したM&A効果に加え、補助金交付対象の「電子処方箋管理サービス新機能」獲得が増加し、ショット売上高が大幅に増加した。さらに施設保有数の積み上げによってストック売上高、ストック粗利も大幅に伸長した。期末時点の施設保有数は前期末比579施設増加して8,048施設となった。四半期別のストック粗利は第1四半期が156百万円、第2四半期が162百万円、第3四半期が142百万円、第4四半期が156百万円だった。第3四半期はソフトウェア資産をストック原価に計上した影響で減少したが、この要因を除けば順調だった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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