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<動意株・26日>(大引け)=荏原、フジミインコ、東京通信Gなど

配信日時:2025/06/26 15:32 配信元:MINKABU
 荏原<6361.T>=異彩人気。大幅高で4日続伸、一時11%高という急騰を演じマーケットの視線を集めている。前日の米国株市場でエヌビディア<NVDA>が最高値を更新したことを受け、東京市場でもエヌビディア関連の最右翼であるアドバンテスト<6857.T>をはじめ半導体セクターの株価を強く刺激している。そうしたなか半導体製造装置の主力どころだけでなく、半導体関連の出遅れ株にも物色の矛先が向いており、その代表格が時価総額で1兆2000億円前後に達する荏原だ。ポンプの総合メーカーとして世界トップクラスだが、半導体研磨装置でも抜群の商品シェアを誇っている。海外投資家などの機関投資家の組み入れ対象として注目度がにわかに高まったもようだ。  フジミインコーポレーテッド<5384.T>=後場一段高で2000円大台乗せ。同社は半導体ウエハーの研磨剤で世界首位のニッチトップ企業。エヌビディア<NVDA>が25日の米株式市場で最高値を更新し、半導体セクターへの資金回帰が鮮明となるなかで、同社株への選好姿勢も強まっている。フジミインコは今期は最終減益の計画とはいえ、25年3月期は無借金経営で自己資本比率は3月末時点で83.7%と財務は盤石。中期的な業績成長への期待感も根強い同社に対しては、外資系証券が投資判断を弱気評価から中立に見直す動きも相まって、株価水準の一段の切り上げに寄与したとみられている。  東京通信グループ<7359.T>=後場急伸。同社は26日正午、25年12月期の業績予想の上方修正を発表。これを材料視する動きとなっている。今期の売上高予想は従来の見通しから2億円増額して62億円(前期比5.8%増)、最終損益予想はこれまでの5000万円の赤字から1000万円の黒字(前期は4億1300万円の赤字)に見直した。4期ぶりに最終黒字を確保する見通し。メディア事業においてゲームアプリ「隣の席はだれ?」や「ニッポン征服」など複数のヒットタイトルが誕生し、収益拡大に貢献した。その他のアプリ群においても収益性を重視した開発・運用に取り組んだ結果、収益性が向上したという。  サイボウズ<4776.T>=大幅高で年初来高値更新。25日取引終了後、25年12月期連結業績予想について売上高を360億400万円から372億200万円(前期比25.4%増)へ、営業利益を84億3700万円から90億5100万円(同85.0%増)へ上方修正すると発表した。クラウド関連事業の積み上げ額が当初想定より好調に推移しているため。これが好感されている。あわせて、プロバスケットボールクラブ「愛媛オレンジバイキングス」を運営するエヒメスポーツエンターテイメント(松山市)を子会社化すると発表した。エヒメスポーツエンターテイメントと資本・業務提携を結ぶとともに、同社の第三者割当増資引き受けにより株式を取得する。両社のリソースを活用した新たなサービスやコンテンツの開発、スポーツビジネスの普及に向けた啓蒙活動などに取り組む構え。  リゾートトラスト<4681.T>=新値追い。SMBC日興証券が25日付で同社の投資評価「1(強気)」を据え置き、目標株価を前回の1950円から2100円に引き上げたことが材料視されているようだ。レポートでは、好調な会員権販売、収益性改善に向けた取り組みを引き続き評価。中期経営計画で示された力強い成長目標とROE改善に向けた姿勢も好印象としたうえで、メディカル事業の成長加速に向けた取り組みを中期的な注目ポイントに挙げている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS

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