注目トピックス 日本株
テスホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)
配信日時:2025/06/20 15:33
配信元:FISCO
*15:33JST テスホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)
テスホールディングス<5074>
そのために注力しているのが、3つの重点分野です。まず、お客様から強いニーズのある省エネルギー・再生可能エネルギー関連の既存分野をさらに拡大してまいります。これを土台として新たな挑戦として取り組むのが、FIT太陽光発電所の開発の次を担う「蓄電システム関連事業」です。さらに、2030年に向けた中計後半では、インドネシアで展開しているパーム産業由来の残渣を活用した「資源循環型バイオマス燃料事業」にも注力し企業価値向上を目指してまいります。
以上、簡単ではありますが、会社概要および事業内容についてのご説明でした。
■質疑応答
▲フィスコ 高井
続いて、DAIBOUCHOUさんより、テスホールディングス様に対するご質問をいただきたいと思います。DAIBOUCHOUさん、よろしくお願いいたします。
●DAIBOUCHOU
今回ご紹介いただいた中期経営計画も踏まえ、テスホールディングスさんの事業について、投資家として知っておくべき点をいくつか質問させていただきたいと思います。
今回こうしてIR対談という形で企画された背景や理由について教えていただけますでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
ありがとうございます。現在、私たちの株主構成を見ると、個人投資家の方々の割合が高くなってきているという認識を持っています。そのため、YouTubeなどの動画を通じて、より多くの個人投資家の皆様にTESSグループのことを知っていただきたいと考えました。
また、私たちのビジネスは100%がBtoB、すなわち企業向けの事業であるため、特に個人投資家の方々には事業の内容が伝わりにくいと感じていました。そうした背景もあり、今回、DAIBOUCHOUさんとの対談を通じて、個人投資家の皆様により深くTESSグループをご理解いただければと思い、この機会を設けさせていただきました。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。確かに個人投資家にとっては、BtoBビジネスというのはなかなかイメージしづらい部分もあるので、私の方からも質問を交えながら、皆さんにわかりやすくご紹介できればと思います。
2つ目の質問としてお伺いしたいのが、やや分かりにくい要因の一つでもある「デリバティブ評価損益」についてです。こちらによって経常利益が大きく増減しているように見受けられますが、その要因についてご説明いただけますでしょうか。
また、投資家としては、このデリバティブ評価損益をどのように理解すべきなのか、少々判断に迷うところです。長期保有株の含み損益のように、これはあくまで会計上の話であって、実質的には気にせず、企業の実力で投資判断すべきものなのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、ご質問ありがとうございます。
スライドにも記載がありますとおり、佐賀伊万里バイオマス発電所で使用しているバイオマス燃料は海外から調達しています。この調達に伴う為替変動リスクを低減するために、為替予約を締結しており、その時価評価により発生した損益となっています。
このように、為替予約の評価損益というものが、これまで比較的大きく計上されておりましたが、ご指摘のとおり、これは会計上の処理によるものでありまして、キャッシュ・フローには影響はありません。
また、スライド下段にも記載しておりますが、2025年6月期第2四半期累計期間からは「ヘッジ会計」を適用しています。そのため、今後はこのようなデリバティブの評価損益によって、大きなプラスやマイナスが発生することはありませんので、ご安心いただければと思っています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。今後はこのヘッジ会計の適用により、デリバティブ評価差益が大きく表面化することはなくなるという理解でよろしいでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、そのとおりです。今後は発生いたしませんし、ヘッジ会計適用前に発生したデリバティブ債権に関しましては、為替予約の実行に応じて営業外損益に計上されることになりますが、その影響は小さいものであると考えています。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。それでは3つ目の質問に移らせていただきます。
第3四半期の決算時点で、営業利益の進捗率が非常に高くなっている一方で、第4四半期の収益性がやや弱いように見受けられます。この点について、何かコスト要因などがあるのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、ご質問ありがとうございます。
ご指摘のとおり、第3四半期までは、いわゆる本業と言われる営業利益がかなり順調に推移しています。その上で、残りの期間、つまり第4四半期に向けた着地の考え方についてご説明いたしますと、当社特有の季節性として、太陽光発電事業は季節による収益の偏りが見られます。また、販管費の未消化の部分もまだ残っている状況です。
加えて、現在非常に注目されている蓄電池ビジネスにおいても、開発費用がこれから増えていくと見込まれており、そうした点を考慮しています。そのため、現時点では従来計画を据え置いていますが、今後、状況の変化が見えた際には開示いたします。また、仮に業績の上振れなどがあった場合には、配当についても配当方針に則って変更を検討する可能性もあるということをご認識いただければと思っています。
●DAIBOUCHOU
ちなみに、販管費の未消化とは、具体的にどういった費用なのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、例えば人材採用費や研究開発費などが該当いたします。こういった費用について、まだ未消化な部分がありますので、今後の業績への影響を見極めていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
承知しました。丁寧なご説明、ありがとうございました。
次に伺いたいのは、現在、自己資本比率が約30%、有利子負債倍率が2倍程度という状況についてです。今後、どの程度の自己資本比率や有利子負債倍率を目指しているのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、ご質問ありがとうございます。
まず、私たちは自己資本比率や有利子負債倍率について、特段の目標指標を設けているわけではありません。その理由としては、当社の長期の有利子負債の多くが個別の発電プロジェクト、つまり太陽光発電専用の子会社の採算に紐づいた、いわゆるノンリコース型のプロジェクトファイナンスで調達されている点にあります。そのため、仮に個別のプロジェクトが破綻してしまったとしても、TESSグループ本体に直接的な返済義務が生じることはないことから、これらの指標を経営判断の基準とするのは適切ではないと考えています。
テスホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く
<MY>
そのために注力しているのが、3つの重点分野です。まず、お客様から強いニーズのある省エネルギー・再生可能エネルギー関連の既存分野をさらに拡大してまいります。これを土台として新たな挑戦として取り組むのが、FIT太陽光発電所の開発の次を担う「蓄電システム関連事業」です。さらに、2030年に向けた中計後半では、インドネシアで展開しているパーム産業由来の残渣を活用した「資源循環型バイオマス燃料事業」にも注力し企業価値向上を目指してまいります。
以上、簡単ではありますが、会社概要および事業内容についてのご説明でした。
■質疑応答
▲フィスコ 高井
続いて、DAIBOUCHOUさんより、テスホールディングス様に対するご質問をいただきたいと思います。DAIBOUCHOUさん、よろしくお願いいたします。
●DAIBOUCHOU
今回ご紹介いただいた中期経営計画も踏まえ、テスホールディングスさんの事業について、投資家として知っておくべき点をいくつか質問させていただきたいと思います。
今回こうしてIR対談という形で企画された背景や理由について教えていただけますでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
ありがとうございます。現在、私たちの株主構成を見ると、個人投資家の方々の割合が高くなってきているという認識を持っています。そのため、YouTubeなどの動画を通じて、より多くの個人投資家の皆様にTESSグループのことを知っていただきたいと考えました。
また、私たちのビジネスは100%がBtoB、すなわち企業向けの事業であるため、特に個人投資家の方々には事業の内容が伝わりにくいと感じていました。そうした背景もあり、今回、DAIBOUCHOUさんとの対談を通じて、個人投資家の皆様により深くTESSグループをご理解いただければと思い、この機会を設けさせていただきました。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。確かに個人投資家にとっては、BtoBビジネスというのはなかなかイメージしづらい部分もあるので、私の方からも質問を交えながら、皆さんにわかりやすくご紹介できればと思います。
2つ目の質問としてお伺いしたいのが、やや分かりにくい要因の一つでもある「デリバティブ評価損益」についてです。こちらによって経常利益が大きく増減しているように見受けられますが、その要因についてご説明いただけますでしょうか。
また、投資家としては、このデリバティブ評価損益をどのように理解すべきなのか、少々判断に迷うところです。長期保有株の含み損益のように、これはあくまで会計上の話であって、実質的には気にせず、企業の実力で投資判断すべきものなのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、ご質問ありがとうございます。
スライドにも記載がありますとおり、佐賀伊万里バイオマス発電所で使用しているバイオマス燃料は海外から調達しています。この調達に伴う為替変動リスクを低減するために、為替予約を締結しており、その時価評価により発生した損益となっています。
このように、為替予約の評価損益というものが、これまで比較的大きく計上されておりましたが、ご指摘のとおり、これは会計上の処理によるものでありまして、キャッシュ・フローには影響はありません。
また、スライド下段にも記載しておりますが、2025年6月期第2四半期累計期間からは「ヘッジ会計」を適用しています。そのため、今後はこのようなデリバティブの評価損益によって、大きなプラスやマイナスが発生することはありませんので、ご安心いただければと思っています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。今後はこのヘッジ会計の適用により、デリバティブ評価差益が大きく表面化することはなくなるという理解でよろしいでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、そのとおりです。今後は発生いたしませんし、ヘッジ会計適用前に発生したデリバティブ債権に関しましては、為替予約の実行に応じて営業外損益に計上されることになりますが、その影響は小さいものであると考えています。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。それでは3つ目の質問に移らせていただきます。
第3四半期の決算時点で、営業利益の進捗率が非常に高くなっている一方で、第4四半期の収益性がやや弱いように見受けられます。この点について、何かコスト要因などがあるのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、ご質問ありがとうございます。
ご指摘のとおり、第3四半期までは、いわゆる本業と言われる営業利益がかなり順調に推移しています。その上で、残りの期間、つまり第4四半期に向けた着地の考え方についてご説明いたしますと、当社特有の季節性として、太陽光発電事業は季節による収益の偏りが見られます。また、販管費の未消化の部分もまだ残っている状況です。
加えて、現在非常に注目されている蓄電池ビジネスにおいても、開発費用がこれから増えていくと見込まれており、そうした点を考慮しています。そのため、現時点では従来計画を据え置いていますが、今後、状況の変化が見えた際には開示いたします。また、仮に業績の上振れなどがあった場合には、配当についても配当方針に則って変更を検討する可能性もあるということをご認識いただければと思っています。
●DAIBOUCHOU
ちなみに、販管費の未消化とは、具体的にどういった費用なのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、例えば人材採用費や研究開発費などが該当いたします。こういった費用について、まだ未消化な部分がありますので、今後の業績への影響を見極めていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
承知しました。丁寧なご説明、ありがとうございました。
次に伺いたいのは、現在、自己資本比率が約30%、有利子負債倍率が2倍程度という状況についてです。今後、どの程度の自己資本比率や有利子負債倍率を目指しているのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、ご質問ありがとうございます。
まず、私たちは自己資本比率や有利子負債倍率について、特段の目標指標を設けているわけではありません。その理由としては、当社の長期の有利子負債の多くが個別の発電プロジェクト、つまり太陽光発電専用の子会社の採算に紐づいた、いわゆるノンリコース型のプロジェクトファイナンスで調達されている点にあります。そのため、仮に個別のプロジェクトが破綻してしまったとしても、TESSグループ本体に直接的な返済義務が生じることはないことから、これらの指標を経営判断の基準とするのは適切ではないと考えています。
テスホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く
<MY>
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