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筑波精工 Research Memo(5):2025年3月期は営業損失を計上。ただし、期末にかけて回復の気配
配信日時:2025/06/12 14:05
配信元:FISCO
*14:05JST 筑波精工 Research Memo(5):2025年3月期は営業損失を計上。ただし、期末にかけて回復の気配
■筑波精工<6596>の業績動向
1. 2025年3月期の業績概要
2025年3月期の業績は、売上高は237百万円(前期比27.2%減)、営業損失44百万円(前期は6百万円の損失)、経常損失45百万円(同7百万円の損失)、当期純損失69百万円(同30百万円の利益)※となった。期待されていたEV市場が予想に反して停滞したことから同社の主要顧客(半導体メーカー)が設備投資を抑制し減収となり、営業損失を計上した。ただし、期末にかけては回復傾向も見られた。
※ 前期は、デモ用機器の販売により特別利益59百万円を計上したことにより当期純利益を計上した。
製品別売上高は、「ステージ」が180百万円(前期比33.1%増)、「Supporter」が57百万円(同44.1%減)、「自動機」は売上の計上なし(前期実績88百万円)であった。「ステージ」については、2024年4月に中国半導体装置メーカーと販売契約を受注したことによる影響もあり前期比では増収となった。「Supporter」は、EV市場の低迷で顧客の生産が期待されたほど立ち上がらず減収となった。
自己資本比率は56.2%、現金及び預金は352百万円で財務上の懸念はないが、今後の動向は要注視
2. 財務状況
2025年3月期末の資産合計は前期末比115百万円減の332百万円となった。流動資産は同115百万円減の329百万円となった。主に現金及び預金の減少73百万円、売掛債権の減少1百万円、棚卸資産の減少10百万円による。固定資産は、同0.5百万円減の3百万円であった。
流動負債は同36百万円減の51百万円となった。主に仕入債務の減少25百万円、前受金の減少6百万円による。固定負債は同9百万円減の94百万円となったが、主に長期借入金の減少12百万円による。その結果、負債合計は同45百万円減の145百万円となった。
純資産合計は同69百万円減の186百万円となった。当期純損失の計上などによる利益剰余金の減少69百万円による。その結果、2025年3月期末の自己資本比率は56.2%(前期末57.2%)となった。また、手元の現金及び預金は278百万円で、現時点では問題は水準だが、今後も損失計上が続くようであれば、債務超過の懸念も出てくるので、今後の財務状況は注視する必要がある。
2025年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは58百万円の支出となった。主な収入は減損損失13百万円、棚卸資産の減少10百万円などで、主な支出は税引前当期純損失67百万円、売上債権の増加5百万円、仕入債務の減少25百万円等であった。投資活動によるキャッシュ・フローは1百万円の支出となったが、有形固定資産の売却による収入15百万円及び有形固定資産の取得による支出17百万円による。財務活動によるキャッシュ・フローは長期借入金の返済により3百万円の支出となった。
この結果、期中に現金及び現金同等物は73百万円減少し、現金及び現金同等物の期末残高は218百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2025年3月期の業績概要
2025年3月期の業績は、売上高は237百万円(前期比27.2%減)、営業損失44百万円(前期は6百万円の損失)、経常損失45百万円(同7百万円の損失)、当期純損失69百万円(同30百万円の利益)※となった。期待されていたEV市場が予想に反して停滞したことから同社の主要顧客(半導体メーカー)が設備投資を抑制し減収となり、営業損失を計上した。ただし、期末にかけては回復傾向も見られた。
※ 前期は、デモ用機器の販売により特別利益59百万円を計上したことにより当期純利益を計上した。
製品別売上高は、「ステージ」が180百万円(前期比33.1%増)、「Supporter」が57百万円(同44.1%減)、「自動機」は売上の計上なし(前期実績88百万円)であった。「ステージ」については、2024年4月に中国半導体装置メーカーと販売契約を受注したことによる影響もあり前期比では増収となった。「Supporter」は、EV市場の低迷で顧客の生産が期待されたほど立ち上がらず減収となった。
自己資本比率は56.2%、現金及び預金は352百万円で財務上の懸念はないが、今後の動向は要注視
2. 財務状況
2025年3月期末の資産合計は前期末比115百万円減の332百万円となった。流動資産は同115百万円減の329百万円となった。主に現金及び預金の減少73百万円、売掛債権の減少1百万円、棚卸資産の減少10百万円による。固定資産は、同0.5百万円減の3百万円であった。
流動負債は同36百万円減の51百万円となった。主に仕入債務の減少25百万円、前受金の減少6百万円による。固定負債は同9百万円減の94百万円となったが、主に長期借入金の減少12百万円による。その結果、負債合計は同45百万円減の145百万円となった。
純資産合計は同69百万円減の186百万円となった。当期純損失の計上などによる利益剰余金の減少69百万円による。その結果、2025年3月期末の自己資本比率は56.2%(前期末57.2%)となった。また、手元の現金及び預金は278百万円で、現時点では問題は水準だが、今後も損失計上が続くようであれば、債務超過の懸念も出てくるので、今後の財務状況は注視する必要がある。
2025年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは58百万円の支出となった。主な収入は減損損失13百万円、棚卸資産の減少10百万円などで、主な支出は税引前当期純損失67百万円、売上債権の増加5百万円、仕入債務の減少25百万円等であった。投資活動によるキャッシュ・フローは1百万円の支出となったが、有形固定資産の売却による収入15百万円及び有形固定資産の取得による支出17百万円による。財務活動によるキャッシュ・フローは長期借入金の返済により3百万円の支出となった。
この結果、期中に現金及び現金同等物は73百万円減少し、現金及び現金同等物の期末残高は218百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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