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AIAI Research Memo(7):事業環境は良好
配信日時:2025/06/06 11:37
配信元:FISCO
*11:37JST AIAI Research Memo(7):事業環境は良好
■AIAIグループ<6557>の成長戦略
1. 事業環境
同社が展開する「AIAI三育圏」を取り巻く事業環境として、認可保育園の分野(AIAI NURSERY)については、2023年4月にこども家庭庁が発足し、少子化対策及び教育・保育の質の向上のための取り組みとして2024年度から保育政策が大きく転換している。また発達障害を抱える子どもの数の増加に伴い、障害児通所支援(児童発達支援、医療型児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援)に対するニーズが急速に高まっている。こうした状況を勘案すると、保育・療育・教育を一体的に提供する同社の「AIAI三育圏」にとって事業環境は良好と弊社では見ている。
グループシナジー最大化と「AIAI三育圏」全国展開を加速
2. 中長期成長戦略
同社は2023年5月に「AIAIグループ中期経営計画2023~2025」を策定した。成長に向けた基本戦略として「AIAI三育圏」によるグループシナジー最大化を掲げ、テック分野の位置付けを見直し、保育所等訪問支援(AIAI VISIT)や幼児教育プログラムなどの新たなビジネスモデル構築も織り込んだ。目標数値としては最終年度2026年3月期の売上高120~130億円、営業利益3~5億円、利用者数4,500~5,000人程度、年間保育所等訪問支援実施数6,000回程度などを掲げており、2026年3月期は目標をおおむね達成する見込みである。
AIAI NURSERYについては、待機児童数の減少により業界全体で認可保育園の新規開設数が鈍化している状況を踏まえ、今後市場が成熟期を迎えることも念頭に置いて新規施設開設スピードを落とす形になるが、同社が強みとする幼児教育プログラムの一層の充実により、就学前教育を期待する保護者のニーズを捉えたポジションを目指し、M&Aも活用しながら利益の安定成長を推進する。
また、障害児通所支援に対するニーズが急速に高まっているため、AIAI PLUSをAIAI NURSERYに次ぐ成長の柱として育成するほか、AIAI VISITの展開を本格化させる。AIAI VISITの展開については訪問支援員の確保が順調に進展し、訪問支援回数も急速に増加しているが、現状は子育て世代等に対する認知度が高くないため、今後はプロモーションを強化する方針だ。2024年6月にはタイミー<215A>と協力し、AIAI VISITにおけるスポットワーカー活用を推進すると発表した。
M&A・アライアンスに関しては「AIAI三育圏」の拡大に資する同業他社などをターゲットとして積極的に活用する方針だ。直近では2025年4月にAIAI Child Careがテルウェル東日本より、ぽこころの全株式を取得、同年5月にAIAI Child Careが在宅支援総合ケアーサービスより保育事業の一部(認可保育園3施設)を譲受した。なお同年2月には(株)Berryの株式取得(2024年12月に株式譲受に関する基本合意書締結)を中止すると発表した。また同年3月にはテノ.ホールディングス<7037>株式取得を発表した。議決権ベースで5%以上の取得となることが見込まれるため、金融商品取引法第167条第1項及び同施行令第31条に規定する「公開買付けに準ずる行為として政令で定める買集め行為」に該当する。現時点では純投資目的の取得としている。
さらに、中長期的には「AIAI三育圏」によるグループシナジー最大化を図りながら、M&A・アライアンスを活用して「AIAI三育圏」の全国展開を加速する方針だ。数値目標としては2025年5月時点の施設数113ヶ所(関東101ヶ所、大阪12ヶ所)を、300ヶ所(関東220ヶ所、大阪20ヶ所、名古屋20ヶ所、札幌15ヶ所、福岡15ヶ所、仙台10ヶ所)に拡大し、各エリアで「AIAI三育圏」によるグループシナジーの最大化を図る。
コーポレート関連の取り組みとしては、財務・資本面において引き続き自己資本の充実を図り、財務面から事業の安定的成長を支えることを目指す。人的資本面においては、すべての社員が働きやすい環境整備や人材育成を促進する。AIAI NURSERY及びAIAI PLUSにおいては、施設で働く職員のライフステージや働き方などの志向に応じたワークスタイルの選択肢を増やし、仕事と家庭の両立をサポートすることで長く活躍できる職場環境を構築する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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1. 事業環境
同社が展開する「AIAI三育圏」を取り巻く事業環境として、認可保育園の分野(AIAI NURSERY)については、2023年4月にこども家庭庁が発足し、少子化対策及び教育・保育の質の向上のための取り組みとして2024年度から保育政策が大きく転換している。また発達障害を抱える子どもの数の増加に伴い、障害児通所支援(児童発達支援、医療型児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援)に対するニーズが急速に高まっている。こうした状況を勘案すると、保育・療育・教育を一体的に提供する同社の「AIAI三育圏」にとって事業環境は良好と弊社では見ている。
グループシナジー最大化と「AIAI三育圏」全国展開を加速
2. 中長期成長戦略
同社は2023年5月に「AIAIグループ中期経営計画2023~2025」を策定した。成長に向けた基本戦略として「AIAI三育圏」によるグループシナジー最大化を掲げ、テック分野の位置付けを見直し、保育所等訪問支援(AIAI VISIT)や幼児教育プログラムなどの新たなビジネスモデル構築も織り込んだ。目標数値としては最終年度2026年3月期の売上高120~130億円、営業利益3~5億円、利用者数4,500~5,000人程度、年間保育所等訪問支援実施数6,000回程度などを掲げており、2026年3月期は目標をおおむね達成する見込みである。
AIAI NURSERYについては、待機児童数の減少により業界全体で認可保育園の新規開設数が鈍化している状況を踏まえ、今後市場が成熟期を迎えることも念頭に置いて新規施設開設スピードを落とす形になるが、同社が強みとする幼児教育プログラムの一層の充実により、就学前教育を期待する保護者のニーズを捉えたポジションを目指し、M&Aも活用しながら利益の安定成長を推進する。
また、障害児通所支援に対するニーズが急速に高まっているため、AIAI PLUSをAIAI NURSERYに次ぐ成長の柱として育成するほか、AIAI VISITの展開を本格化させる。AIAI VISITの展開については訪問支援員の確保が順調に進展し、訪問支援回数も急速に増加しているが、現状は子育て世代等に対する認知度が高くないため、今後はプロモーションを強化する方針だ。2024年6月にはタイミー<215A>と協力し、AIAI VISITにおけるスポットワーカー活用を推進すると発表した。
M&A・アライアンスに関しては「AIAI三育圏」の拡大に資する同業他社などをターゲットとして積極的に活用する方針だ。直近では2025年4月にAIAI Child Careがテルウェル東日本より、ぽこころの全株式を取得、同年5月にAIAI Child Careが在宅支援総合ケアーサービスより保育事業の一部(認可保育園3施設)を譲受した。なお同年2月には(株)Berryの株式取得(2024年12月に株式譲受に関する基本合意書締結)を中止すると発表した。また同年3月にはテノ.ホールディングス<7037>株式取得を発表した。議決権ベースで5%以上の取得となることが見込まれるため、金融商品取引法第167条第1項及び同施行令第31条に規定する「公開買付けに準ずる行為として政令で定める買集め行為」に該当する。現時点では純投資目的の取得としている。
さらに、中長期的には「AIAI三育圏」によるグループシナジー最大化を図りながら、M&A・アライアンスを活用して「AIAI三育圏」の全国展開を加速する方針だ。数値目標としては2025年5月時点の施設数113ヶ所(関東101ヶ所、大阪12ヶ所)を、300ヶ所(関東220ヶ所、大阪20ヶ所、名古屋20ヶ所、札幌15ヶ所、福岡15ヶ所、仙台10ヶ所)に拡大し、各エリアで「AIAI三育圏」によるグループシナジーの最大化を図る。
コーポレート関連の取り組みとしては、財務・資本面において引き続き自己資本の充実を図り、財務面から事業の安定的成長を支えることを目指す。人的資本面においては、すべての社員が働きやすい環境整備や人材育成を促進する。AIAI NURSERY及びAIAI PLUSにおいては、施設で働く職員のライフステージや働き方などの志向に応じたワークスタイルの選択肢を増やし、仕事と家庭の両立をサポートすることで長く活躍できる職場環境を構築する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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