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AIAI Research Memo(1):グループシナジー最大化と「AIAI三育圏」全国展開を加速
配信日時:2025/06/06 11:31
配信元:FISCO
*11:31JST AIAI Research Memo(1):グループシナジー最大化と「AIAI三育圏」全国展開を加速
■要約
AIAIグループ<6557>は、経営理念に「社会課題を解決し、世の中に貢献する」を掲げ、未就学期の子どもに関する事業として、保育・療育・教育の3つの「育」を一体的に提供し、3つの事業のシナジー効果を最大化させる「AIAI三育圏」を展開している。
1. 認可保育園、児童発達支援施設の運営及び、保育所等訪問支援サービスを展開
同社は東京都・千葉県・神奈川県及び大阪府における認可保育園AIAI NURSERY(以下、AIAI NURSERY)及び児童発達支援施設AIAI PLUS(以下、AIAI PLUS)の運営を主力としている。さらに、発達障害児の数が増加傾向という事業環境に対応し、2024年10月より保育所等訪問支援AIAI VISIT(以下、AIAI VISIT)の展開を開始した。同社の「AIAI三育圏」の強みとしては、特色のある独自の幼児教育プログラムが高い評価を得ていること、近年需要が高まっている未就学児の療育に対して保育・療育・教育の3つの「育」を一体的に提供する体制を自社内で構築して、豊富なノウハウと実績を有していることなどがある。
2. 2025年3月期は計画を上回る大幅営業増益で着地
2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比10.6%増の13,071百万円、営業利益が同37.8%増の733百万円、経常利益が同0.4%減の872百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同19.4%増の421百万円となった。2024年5月10日付期初計画を上回る大幅営業増益で着地した。売上面は、AIAI NURSERY新設3施設開設による園児数の増加、既存施設における順調な園児数増加と充足率上昇に加え、運営委託補助金の年度末精算も寄与した。営業利益はコスト面でM&A手数料の発生、株主優待費用の増加があったものの、増収効果に加え、充足率上昇や生産性向上などによる売上総利益率改善効果も寄与した。経常利益については、営業外収益で補助金収入が減少したため前期比で小幅な減益だが、計画比では減益幅が縮小した。
3. 2026年3月期は減益予想も、中期経営計画の目標達成を見込む
2026年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.8%増の13,700百万円、営業利益が同31.8%減の500百万円、経常利益が同43.9%減の490百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同38.4%減の260百万円を見込んでいる。売上面はM&Aによる施設数の増加、既存施設における順調な園児数増加などにより増収だが、利益面はM&A手数料の増加、人件費の増加、株主優待費用の増加、M&Aで加わった4施設の収益性向上対策関連費用の発生、AIAI VISITの先行投資費用の増加、新規開設施設数の減少に伴う開設補助金収入の減少などを考慮して減益予想としている。ただし中期経営計画で掲げた最終年度目標(2026年3月期売上高120~130億円、営業利益3~5億円)を達成する見込みだ。
4. グループシナジー最大化と「AIAI三育圏」全国展開を加速
同社は成長に向けた基本戦略として「AIAI三育圏」によるグループシナジー最大化を掲げている。AIAI NURSERYについては幼児教育プログラムの一層の充実により、就学前教育を期待する保護者のニーズを捉えたポジションを目指す。また、障害児通所支援に対するニーズが急速に高まっているため、AIAI PLUSをAIAI NURSERYに次ぐ成長の柱として育成するほか、AIAI VISITの展開を本格化させる。さらに、中長期的には「AIAI三育圏」によるグループシナジー最大化を図りながら、M&A・アライアンスを活用して「AIAI三育圏」の全国展開を加速する方針だ。
5. AIAI PLUS及びAIAI VISITの本格展開にも注目
同社の業績推移を見ると、開設後3~4年を経過して収益化したAIAI NURSERYが過半を占めるようになり、先行費用を吸収して安定的に利益を出せる収益ステージに入った。この点を弊社では高く評価している。また、中長期成長戦略としてグループシナジー最大化と「AIAI三育圏」全国展開を加速する方針を打ち出していることから、今後はAIAI NURSERYの安定成長とM&Aの実行に加えて、ニーズが高まっているAIAI PLUS及びAIAI VISITの本格展開の進捗状況にも注目したい。
■Key Points
・保育・療育・教育を一体的に提供し、3つの事業のシナジー効果を最大化させる「AIAI三育圏」を展開
・2025年3月期は計画を上回る大幅営業増益で着地
・2026年3月期は減益予想も、中期経営計画の目標達成を見込む
・グループシナジー最大化と「AIAI三育圏」全国展開を加速
・AIAI PLUS及びAIAI VISITの本格展開にも注目
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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AIAIグループ<6557>は、経営理念に「社会課題を解決し、世の中に貢献する」を掲げ、未就学期の子どもに関する事業として、保育・療育・教育の3つの「育」を一体的に提供し、3つの事業のシナジー効果を最大化させる「AIAI三育圏」を展開している。
1. 認可保育園、児童発達支援施設の運営及び、保育所等訪問支援サービスを展開
同社は東京都・千葉県・神奈川県及び大阪府における認可保育園AIAI NURSERY(以下、AIAI NURSERY)及び児童発達支援施設AIAI PLUS(以下、AIAI PLUS)の運営を主力としている。さらに、発達障害児の数が増加傾向という事業環境に対応し、2024年10月より保育所等訪問支援AIAI VISIT(以下、AIAI VISIT)の展開を開始した。同社の「AIAI三育圏」の強みとしては、特色のある独自の幼児教育プログラムが高い評価を得ていること、近年需要が高まっている未就学児の療育に対して保育・療育・教育の3つの「育」を一体的に提供する体制を自社内で構築して、豊富なノウハウと実績を有していることなどがある。
2. 2025年3月期は計画を上回る大幅営業増益で着地
2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比10.6%増の13,071百万円、営業利益が同37.8%増の733百万円、経常利益が同0.4%減の872百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同19.4%増の421百万円となった。2024年5月10日付期初計画を上回る大幅営業増益で着地した。売上面は、AIAI NURSERY新設3施設開設による園児数の増加、既存施設における順調な園児数増加と充足率上昇に加え、運営委託補助金の年度末精算も寄与した。営業利益はコスト面でM&A手数料の発生、株主優待費用の増加があったものの、増収効果に加え、充足率上昇や生産性向上などによる売上総利益率改善効果も寄与した。経常利益については、営業外収益で補助金収入が減少したため前期比で小幅な減益だが、計画比では減益幅が縮小した。
3. 2026年3月期は減益予想も、中期経営計画の目標達成を見込む
2026年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.8%増の13,700百万円、営業利益が同31.8%減の500百万円、経常利益が同43.9%減の490百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同38.4%減の260百万円を見込んでいる。売上面はM&Aによる施設数の増加、既存施設における順調な園児数増加などにより増収だが、利益面はM&A手数料の増加、人件費の増加、株主優待費用の増加、M&Aで加わった4施設の収益性向上対策関連費用の発生、AIAI VISITの先行投資費用の増加、新規開設施設数の減少に伴う開設補助金収入の減少などを考慮して減益予想としている。ただし中期経営計画で掲げた最終年度目標(2026年3月期売上高120~130億円、営業利益3~5億円)を達成する見込みだ。
4. グループシナジー最大化と「AIAI三育圏」全国展開を加速
同社は成長に向けた基本戦略として「AIAI三育圏」によるグループシナジー最大化を掲げている。AIAI NURSERYについては幼児教育プログラムの一層の充実により、就学前教育を期待する保護者のニーズを捉えたポジションを目指す。また、障害児通所支援に対するニーズが急速に高まっているため、AIAI PLUSをAIAI NURSERYに次ぐ成長の柱として育成するほか、AIAI VISITの展開を本格化させる。さらに、中長期的には「AIAI三育圏」によるグループシナジー最大化を図りながら、M&A・アライアンスを活用して「AIAI三育圏」の全国展開を加速する方針だ。
5. AIAI PLUS及びAIAI VISITの本格展開にも注目
同社の業績推移を見ると、開設後3~4年を経過して収益化したAIAI NURSERYが過半を占めるようになり、先行費用を吸収して安定的に利益を出せる収益ステージに入った。この点を弊社では高く評価している。また、中長期成長戦略としてグループシナジー最大化と「AIAI三育圏」全国展開を加速する方針を打ち出していることから、今後はAIAI NURSERYの安定成長とM&Aの実行に加えて、ニーズが高まっているAIAI PLUS及びAIAI VISITの本格展開の進捗状況にも注目したい。
■Key Points
・保育・療育・教育を一体的に提供し、3つの事業のシナジー効果を最大化させる「AIAI三育圏」を展開
・2025年3月期は計画を上回る大幅営業増益で着地
・2026年3月期は減益予想も、中期経営計画の目標達成を見込む
・グループシナジー最大化と「AIAI三育圏」全国展開を加速
・AIAI PLUS及びAIAI VISITの本格展開にも注目
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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