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DDグループ Research Memo(1):2025年2月期は増収増益で過去最高益更新。A種優先株式の一部償還実施
配信日時:2025/06/06 10:31
配信元:FISCO
*10:31JST DDグループ Research Memo(1):2025年2月期は増収増益で過去最高益更新。A種優先株式の一部償還実施
■要約
1. 事業概要
DDグループ<3073>は、レストラン・カフェ・専門料理業態、ダーツやビリヤード・カラオケ等の店舗を、首都圏をはじめ全国主要都市に多ブランド展開する「飲食・アミューズメント事業」と、ホテル・貸コンテナ・不動産販売などの「ホテル・不動産事業」を手掛けている。保有ブランドの多様性を生かしたブランドマネジメント制とドミナント展開に特長がある。特に、「VAMPIRE CAFE(ヴァンパイアカフェ)」「アリスのファンタジーレストラン」「ベルサイユの豚」など個性的な人気ブランドを創出してきたことや積極的なM&Aによる事業規模拡大、「わらやき屋」「今井屋」「BAGUS(バグース)」などの高収益ブランドがこれまでの同社の成長を支えてきた。
2. 2025年2月期の業績概要
2025年2月期の連結業績は、売上高が前期比4.0%増の38,578百万円、営業利益が同15.3%増の3,738百万円と増収増益となり、過去最高益を更新した。売上高は、地震や台風、酷暑等の天候不順の影響を受けたものの、既存店の伸びや新規出店の貢献により総じて好調に推移した。既存店売上高は客数及び客単価ともに増加し、同107.1%と大きく上振れた。損益面では、「ホテル・不動産事業」において「3S HOTEL ATSUGI」のリブランドオープンに伴う準備費用が発生したものの、「飲食・アミューズメント事業」による収益の押し上げやコスト構造改革の継続、共同購買プラットフォームによる原価対策が奏功し営業増益を確保した。新規出店は4店舗、業態変更は1店舗に留まるも、IP(知的財産)コンテンツを活用した店舗運営受託(3店舗)などで一定の成果を上げることができた。また、財務面では、A種優先株式※の一部償還(取得及び消却)を実施した。
※ 議決権がない代わりに、普通株式に優先して配当を受け取ることのできる株式のこと。同社は2022年1月にコロナ禍において財務の安全性を維持するため50億円を発行し、契約に基づき年間2億円の優先配当を行ってきた。
3. 2026年2月期の業績予想
2026年2月期の連結業績については、売上高を前期比7.7%増の41,560百万円、営業利益を同10.5%増の4,130百万円と、増収増益により中期経営計画の目標数値達成を見込んでいる。売上高は、「飲食・アミューズメント事業」及び「ホテル・不動産事業」がそれぞれ伸長する。既存店売上高は同103.0%を想定している。新規出店は6店舗(及び業態変更8店舗)を計画している。また、「ホテル・不動産事業」の伸びは「3S HOTEL ATSUGI」の本格稼働によるところが大きい。損益面でも、増収による収益の押し上げに加え、原価対策の継続や一時的なコスト要因(「3S HOTEL ATSUGI」の開業準備費用等)の解消により増益を確保する。
4. 今後の成長戦略
コロナ禍収束後(以下、アフターコロナ)の環境変化や中長期的なパラダイムシフトを見据え、3ヶ年の中期経営計画を公表し2年が経過した。経営ビジョンを「創造的であり革新的であるブランドを創出する『ブランドカンパニー』へ」と変更し、ブランド強化や事業領域の拡充などを通じて、「グループ経営力の強化」並びに「LTVの最大化」を目指す方向性だ。特に、選択と集中による財務体質の強化を図りつつ、顧客接点を生かした外食領域以外での事業セグメント創出やストックビジネスの拡充など収益構造の変革にも取り組み、最終年度(2026年2月期)の目標として、連結売上高400億円、連結営業利益40億円(営業利益率10.0%)、ROE20%以上を掲げている。
■Key Points
・2025年2月期は既存店の伸びにより増収増益となり、過去最高の営業利益を更新
・財務基盤の安定化や収益力の回復に一定の目途が立ち、A種優先株式の一部償還(取得及び消却)を実施
・2026年2月期も増収増益により、中期経営計画の目標達成を見込む
・ブランド強化や事業領域の拡充などを通じて、「グループ経営力の強化」並びに「LTVの最大化」を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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1. 事業概要
DDグループ<3073>は、レストラン・カフェ・専門料理業態、ダーツやビリヤード・カラオケ等の店舗を、首都圏をはじめ全国主要都市に多ブランド展開する「飲食・アミューズメント事業」と、ホテル・貸コンテナ・不動産販売などの「ホテル・不動産事業」を手掛けている。保有ブランドの多様性を生かしたブランドマネジメント制とドミナント展開に特長がある。特に、「VAMPIRE CAFE(ヴァンパイアカフェ)」「アリスのファンタジーレストラン」「ベルサイユの豚」など個性的な人気ブランドを創出してきたことや積極的なM&Aによる事業規模拡大、「わらやき屋」「今井屋」「BAGUS(バグース)」などの高収益ブランドがこれまでの同社の成長を支えてきた。
2. 2025年2月期の業績概要
2025年2月期の連結業績は、売上高が前期比4.0%増の38,578百万円、営業利益が同15.3%増の3,738百万円と増収増益となり、過去最高益を更新した。売上高は、地震や台風、酷暑等の天候不順の影響を受けたものの、既存店の伸びや新規出店の貢献により総じて好調に推移した。既存店売上高は客数及び客単価ともに増加し、同107.1%と大きく上振れた。損益面では、「ホテル・不動産事業」において「3S HOTEL ATSUGI」のリブランドオープンに伴う準備費用が発生したものの、「飲食・アミューズメント事業」による収益の押し上げやコスト構造改革の継続、共同購買プラットフォームによる原価対策が奏功し営業増益を確保した。新規出店は4店舗、業態変更は1店舗に留まるも、IP(知的財産)コンテンツを活用した店舗運営受託(3店舗)などで一定の成果を上げることができた。また、財務面では、A種優先株式※の一部償還(取得及び消却)を実施した。
※ 議決権がない代わりに、普通株式に優先して配当を受け取ることのできる株式のこと。同社は2022年1月にコロナ禍において財務の安全性を維持するため50億円を発行し、契約に基づき年間2億円の優先配当を行ってきた。
3. 2026年2月期の業績予想
2026年2月期の連結業績については、売上高を前期比7.7%増の41,560百万円、営業利益を同10.5%増の4,130百万円と、増収増益により中期経営計画の目標数値達成を見込んでいる。売上高は、「飲食・アミューズメント事業」及び「ホテル・不動産事業」がそれぞれ伸長する。既存店売上高は同103.0%を想定している。新規出店は6店舗(及び業態変更8店舗)を計画している。また、「ホテル・不動産事業」の伸びは「3S HOTEL ATSUGI」の本格稼働によるところが大きい。損益面でも、増収による収益の押し上げに加え、原価対策の継続や一時的なコスト要因(「3S HOTEL ATSUGI」の開業準備費用等)の解消により増益を確保する。
4. 今後の成長戦略
コロナ禍収束後(以下、アフターコロナ)の環境変化や中長期的なパラダイムシフトを見据え、3ヶ年の中期経営計画を公表し2年が経過した。経営ビジョンを「創造的であり革新的であるブランドを創出する『ブランドカンパニー』へ」と変更し、ブランド強化や事業領域の拡充などを通じて、「グループ経営力の強化」並びに「LTVの最大化」を目指す方向性だ。特に、選択と集中による財務体質の強化を図りつつ、顧客接点を生かした外食領域以外での事業セグメント創出やストックビジネスの拡充など収益構造の変革にも取り組み、最終年度(2026年2月期)の目標として、連結売上高400億円、連結営業利益40億円(営業利益率10.0%)、ROE20%以上を掲げている。
■Key Points
・2025年2月期は既存店の伸びにより増収増益となり、過去最高の営業利益を更新
・財務基盤の安定化や収益力の回復に一定の目途が立ち、A種優先株式の一部償還(取得及び消却)を実施
・2026年2月期も増収増益により、中期経営計画の目標達成を見込む
・ブランド強化や事業領域の拡充などを通じて、「グループ経営力の強化」並びに「LTVの最大化」を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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