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ブロードエンター Research Memo(3):パートナー施策の推進により収益性高まる
配信日時:2025/04/14 12:03
配信元:FISCO
*12:03JST ブロードエンター Research Memo(3):パートナー施策の推進により収益性高まる
■ブロードエンタープライズ<4415>の業績動向
1. 2024年12月期の業績概要
2024年12月期の業績は、売上高が前期比18.7%増の4,697百万円、営業利益が同45.5%増の738百万円、経常利益が同55.2%増の564百万円、当期純利益が同5.5%増の346百万円となり、売上高は9期連続で過去最高を記録した。着実にストック売上高を積み重ねるなかで、フロー売上高の計上によって、成長を加速した格好だ。2024年12月期の「B-CUBIC」「B-CUBIC Next」のストック売上高は前期比1.8%増の1,858百万円と着実に伸ばした。「B-CUBIC」は、契約期間を撤廃した「B-CUBIC Next」に対する顧客からの引き合いが引き続き好調となっている。
一方、フロー売上高は同33.2%増の2,839百万円と大きな伸びとなったが、この伸長額のほとんどが前期にスタートさせた「BRO-ROOM」で、前期比3.1倍の1,019百万円と急拡大した。成長ドライバーである「BRO-ROOM」は着工件数で見ると、前期の93室から400室に拡大した。成長ドライバーと言える「BRO-ROOM」に注力したことによって、フロー売上高の成長を促進できたようだ。フロー売上高の伸びに対してストック売上高の伸びが小さいのは、「BRO-ROOM」の稼働に戦略的なリソースを重点配分したためだが、軌道に乗ったここからはストック売上高も従前のような堅調な展開に戻りそうだ。
同社は新規顧客と販売パートナー企業の獲得及び連携強化の推進により受注件数が順調に増加させた経緯があるが、「BRO-ROOM」ではそれが顕著だ。ベテランメンバーによる販売代理店の獲得と、民泊業者との連携など新たな領域でも案件を獲得することによってターゲットを拡大している。販売代理店数は59店から118店へ1年で倍増した。フロー売上高に占める販売代理店経由売上高の割合は34%である。一方、不動産管理会社との提携数は累計953社、未提携の管理会社数は7,945社で、まだまだ開拓の余地がある。
利益面に関しては、売上高が伸長するなかで、販売代理店・パートナー施策の推進により販管費を抑制したことを受け、営業利益の伸びは前期比45.5%増と売上高の伸びを大きく上回った。これにより収益性も向上しており、営業利益率は同2.9ポイント増の15.7%まで上昇した。
2. 財務状況と経営指標
2024年12月期末の資産合計は、前期末比671百万円増の7,950百万円となった。流動資産は、同950百万円増の6,860百万円となった。これは主に、第4四半期に債権流動化を見送ったことと、売上の増加に伴い売掛金が増加(2,928百万円→4,111百万円)したことが背景にある。固定資産は、同279百万円減の1,090百万円となった。
負債合計は、前期末比323百万円増の6,743百万円となった。流動負債は、同228百万円増の5,390百万円となったが、これは主に売上振替による前受金の減少と短期借入金の増加が背景にある。有利子負債では、短期借入金が前年比908百万円増の1,718百万円、長期借入金が同112百万円増の1,180百万円となった。純資産は同348百万円増の1,207百万円、利益剰余金の積上げにより自己資本比率は11.8%から15.2%に改善した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
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1. 2024年12月期の業績概要
2024年12月期の業績は、売上高が前期比18.7%増の4,697百万円、営業利益が同45.5%増の738百万円、経常利益が同55.2%増の564百万円、当期純利益が同5.5%増の346百万円となり、売上高は9期連続で過去最高を記録した。着実にストック売上高を積み重ねるなかで、フロー売上高の計上によって、成長を加速した格好だ。2024年12月期の「B-CUBIC」「B-CUBIC Next」のストック売上高は前期比1.8%増の1,858百万円と着実に伸ばした。「B-CUBIC」は、契約期間を撤廃した「B-CUBIC Next」に対する顧客からの引き合いが引き続き好調となっている。
一方、フロー売上高は同33.2%増の2,839百万円と大きな伸びとなったが、この伸長額のほとんどが前期にスタートさせた「BRO-ROOM」で、前期比3.1倍の1,019百万円と急拡大した。成長ドライバーである「BRO-ROOM」は着工件数で見ると、前期の93室から400室に拡大した。成長ドライバーと言える「BRO-ROOM」に注力したことによって、フロー売上高の成長を促進できたようだ。フロー売上高の伸びに対してストック売上高の伸びが小さいのは、「BRO-ROOM」の稼働に戦略的なリソースを重点配分したためだが、軌道に乗ったここからはストック売上高も従前のような堅調な展開に戻りそうだ。
同社は新規顧客と販売パートナー企業の獲得及び連携強化の推進により受注件数が順調に増加させた経緯があるが、「BRO-ROOM」ではそれが顕著だ。ベテランメンバーによる販売代理店の獲得と、民泊業者との連携など新たな領域でも案件を獲得することによってターゲットを拡大している。販売代理店数は59店から118店へ1年で倍増した。フロー売上高に占める販売代理店経由売上高の割合は34%である。一方、不動産管理会社との提携数は累計953社、未提携の管理会社数は7,945社で、まだまだ開拓の余地がある。
利益面に関しては、売上高が伸長するなかで、販売代理店・パートナー施策の推進により販管費を抑制したことを受け、営業利益の伸びは前期比45.5%増と売上高の伸びを大きく上回った。これにより収益性も向上しており、営業利益率は同2.9ポイント増の15.7%まで上昇した。
2. 財務状況と経営指標
2024年12月期末の資産合計は、前期末比671百万円増の7,950百万円となった。流動資産は、同950百万円増の6,860百万円となった。これは主に、第4四半期に債権流動化を見送ったことと、売上の増加に伴い売掛金が増加(2,928百万円→4,111百万円)したことが背景にある。固定資産は、同279百万円減の1,090百万円となった。
負債合計は、前期末比323百万円増の6,743百万円となった。流動負債は、同228百万円増の5,390百万円となったが、これは主に売上振替による前受金の減少と短期借入金の増加が背景にある。有利子負債では、短期借入金が前年比908百万円増の1,718百万円、長期借入金が同112百万円増の1,180百万円となった。純資産は同348百万円増の1,207百万円、利益剰余金の積上げにより自己資本比率は11.8%から15.2%に改善した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
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