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NY市場サマリー(23日)ドル横ばい、S&P・ダウ連日最高値 利回り低下

配信日時:2024/02/24 07:15 配信元:REUTERS

<為替> ドル指数がほぼ横ばいとなった。ただ週間ベースでは年初来初めて下落。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測の後ずれを反映し約2カ月にわたり上昇してきたが、ここにきて一服感が出ている。

主要6通貨に対するドル指数は103.93と、ほぼ横ばい。ただ週初からは0.34%下落した。ドル指数は昨年12月28日に5カ月ぶり安値(100.61)を付けた後、2月14日に3か月ぶり高値(104.97)を付けている。

市場ではFRBが利下げに着手する時期の予想が5月から6月に後ずれしたほか、想定される利下げ幅が大幅に縮小。FRB当局者は年内に3回の0.25%ポイントの利下げが実施されるとの見方を示していたが、これに対し市場では最大7回の利下げが実施されるとの予想が織り込まれていた。

来週発表される個人消費支出(PCE)がFRBの金融政策の行方の手がかりになる可能性がある。

終盤の取引でユーロ/ドルはほぼ横ばいの1.0822ドル。

ドル/円は0.04%安の150.45円。円は今年、G10通貨で最もパフォーマンスが悪く、対ドルで6.7%下落。

暗号資産(仮想通貨)ではビットコインが1.01%安の5万1122ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが低下した。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策見通しが緩やかな緩和路線に転換したことを市場が十分に織り込み、このところの利回り上昇を受けたポジション調整が入った。

2年債利回りは2カ月半ぶりの高水準、3年債、5年債、7年債利回りは約3カ月ぶりの高水準から低下した。

LSEGによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む今年の利下げ回数は3回に減少し。利下げ開始は6月以降になる可能性があるとみられている。

午後の取引では、指標となる米10年債利回りは7.1ベーシスポイント(bps)低下の4.255%となった。

30年債利回りは8.6bp低下の4.377%。

2年債利回りは2.2bp低下の4.691%となった。序盤には、12月11日以来の高水準となる4.759%を付けていた。

投資家は来週の国債大量供給に注目している。財務省は26日、630億ドルの2年債と640億ドルの5年債の入札を実施する。いずれも発行額は過去最高となる。27日には420億ドルの7年債入札を行う。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種とダウ工業株30種が前日に続き終値ベースで最高値を更新した。注目される人工知能(AI)関連銘柄への買いが続いていることで、週間ベースで主要3指数はそろって上昇した。

半導体大手エヌビディアは0.4%高で終了。取引時間中に時価総額が初めて2兆ドルを突破した。21日発表した第1・四半期(2─4月)の売上高見通しが市場予想を上回ったことを受け買いが強まり、22日の取引で時価総額が2770億ドル増加。米株市場では時価総額の1日当たりの増加額として史上最大だった。

この日はS&Pの主要セクターの多くが上昇。公益のほか、素材などが上昇した。

ただ一部のハイテク銘柄が失速。アップル、テスラ、メタ・プラットフォームズは0.4─2.8%下落した。

メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは9.9%安。四半期決算で損失が予想を上回ったことが嫌気された。

一方、決済サービス会社ブロックは16.1%高。現四半期の調整後のコア収益見通しが市場予想を上回ったことが好感された。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米長期金利の低下を背景に3日ぶりに反発した。中心限月4月物の清算値(終値 に相当)は前日比18.70ドル(0.92%)高の1オンス=2049.40ドル。週 間では1.25%高だった。

この日は、米長期金利の指標とされる10年物債利回りが低下。利子を生まない資産である金は買いが優勢となった。中東情勢の緊張を背景とした安全資産としての金の需要も相場の支援材料。イスラエルのネタニヤフ政権が国際社会による一方的な「パレスチナ国家」承認に反対すると宣言したことに対し、イスラエル国会(定数120)は21日、この宣言を99人の賛成多数で承認した。

ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの最近の発言を受け、早期利下げ観測が後退しており、相場の上値は限定的だった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米利下げ開始時期を巡る先行き不安を背景に売り込まれ、3日ぶりに反落した。 米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比2.12ドル(2.70%)安の1バレル=76.49ドルだった。週間では2.70ドル(3.41 %)下落。5月物は1.85ドル安の76.08ドルとなった。

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は22日の講演で、最近1カ月ほどの 指標を踏まえれば「利下げ開始を急ぐことはない」と強調。その上で、少なくともさらに2カ月の物価統計を確認する必要があると述べた。これを受けて、利下げ開始時期を巡る 不透明感が台頭。インフレ再燃に伴い高金利環境が長引けば、経済成長鈍化によるエネルギー需要の減速を招くとの警戒感が広がり、原油売りが活発化。週末要因やテクニカルな売りも加わり、相場はほぼ終日、76ドル台で下値を探る展開となった。

一方、中東情勢の緊張に伴う石油供給混乱への懸念は根強く、一定の支援要因となっているもよう。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海周辺で商船攻撃を繰り返す中、 欧米メディアの報道によると、英海軍は22日、イエメン沖で船舶に2発のミサイル攻撃 があったことを明らかにした。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 150.50/150.53

始値 150.64

高値 150.66

安値 150.3

ユーロ/ドル NY終値 1.0818/1.0822

始値 1.0827

高値 1.0839

安値 1.0813

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 98*02.00 4.3665%

前営業日終値 96*16.50 4.4620%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*00.00 4.2480%

前営業日終値 97*12.00 4.3270%

5年債(指標銘柄) 17時05分 98*24.75 4.2781%

前営業日終値 98*17.25 4.3310%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*06.38 4.6875%

前営業日終値 99*04.75 4.7140%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 39131.53 +62.42 +0.16

前営業日終値 39069.11

ナスダック総合 15996.82 -44.80 -0.28

前営業日終値 16041.62

S&P総合500種 5088.80 +1.77 +0.03

前営業日終値 5087.03

COMEX金 4月限 2049.4 +18.7

前営業日終値 2030.7

COMEX銀 3月限 2298.2 +19.8

前営業日終値 2278.4

北海ブレント 4月限 81.62 ‐2.05

前営業日終値 83.67

米WTI先物 4月限 76.49 ‐2.12

前営業日終値 78.61

CRB商品指数 270.8248 ‐3.2844

前営業日終値 274.1092

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