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米国株式市場=反落、早期利下げ観測が後退 決算注視

配信日時:2024/02/06 06:38 配信元:REUTERS

[5日 ロイター] - 米国株式市場は反落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が早期の利下げ観測をけん制し、米国債利回りが上昇したことが重しとなった。企業決算は強弱まちまちとなった。

パウエル氏は4日放送されたインタビューで、利下げを開始する前にインフレが持続的に鈍化しているという確信を深めたいとの考えを示した。

また、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は5日発表したエッセイで、経済に回復力があり、中立金利が上昇する可能性があることは、FRBが時間をかけて利下げを巡る決定を行えることを意味していると述べた。

米供給管理協会(ISM)が5日発表した1月の非製造業総合指数は53.4と前月の50.5から上昇し、予想の52.0も上回った。投入価格指数は11カ月ぶりの水準に上昇し、FRBが3月に利下げに着手する可能性が一段と低下した。

こうした中、米国債利回りが上昇して株価を圧迫した。

ただ、主要株価3指数が一時の安値から下げ幅を縮小したことについて、クレセット・キャピタルのジャック・アブリン最高投資責任者は、「良いニュースは悪いニュース」かどうかもはや定かでなくなっていると指摘。「経済が力強く成長すれば、FRBは金利を高く維持する柔軟性が増し、景気を悪化させることなくインフレに対する強力な武器を得られる」と述べた。

業種別では素材株の下げがきつかった。S&Pの主要11セクターで上昇したのは情報技術とヘルスケアのみだった。

キャタピラーは2%高。昨年第4・四半期の利益が市場予想を上回り、株価は最高値を付けた。

ボーイングは1.3%安。一部「737MAX」の品質を巡る新たな問題で納期に遅れが生じるとの見通しが嫌気された。

テスラは3.7%安。パイパー・サンドラーが目標株価を引き下げた。

一方、エヌビディアはゴールドマン・サックスによる目標株価引き上げを受けて最高値を更新。4.8%高で取引を終えた。

医薬品受託製造を手がけるキャタレントは9.7%急伸。デンマーク製薬大手ノボノルディスクの親会社ノボ・ホールディングスによる買収計画が追い風となった。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.2対1の比率で上回った。ナスダックでも2.7対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は109億9000万株。直近20営業日の平均は115億8000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 38380.12 -274.30 -0.71 38546.77 38633.88 38220.40

前営業日終値 38654.42

ナスダック総合 15597.68 -31.28 -0.20 15613.99 15637.88 15471.68

前営業日終値 15628.95

S&P総合500種 4942.81 -15.80 -0.32 4957.19 4957.19 4918.09

前営業日終値 4958.61

ダウ輸送株20種 15686.56 -113.03 -0.72

ダウ公共株15種 836.15 -15.33 -1.80

フィラデルフィア半導体 4388.10 +51.37 +1.18

VIX指数 13.67 -0.18 -1.30

S&P一般消費財 1410.75 -18.80 -1.32

S&P素材 510.79 -13.23 -2.52

S&P工業 973.18 -5.26 -0.54

S&P主要消費財 781.41 -4.68 -0.60

S&P金融 644.03 -3.98 -0.61

S&P不動産 235.85 -4.80 -2.00

S&Pエネルギー 635.86 -1.49 -0.23

S&Pヘルスケア 1659.46 +5.12 +0.31

S&P通信サービス 270.16 -2.22 -0.82

S&P情報技術 3647.11 +21.19 +0.58

S&P公益事業 305.87 -6.34 -2.03

NYSE出来高 10.09億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 36350 - 30 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 36335 - 45 大阪比

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