NY市場サマリー(5日)利回り・ドル上昇、株式反落
<為替> ドル指数が上昇し約3カ月ぶりの高値を付けた。新たに発表された米経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利下げに踏み切るとの観測が後退した。
米供給管理協会(ISM)が5日発表した1月の非製造業総合指数は53.4と前月の50.5から上昇し、予想の52.0も上回った。新規受注の増加と雇用の回復で押し上げられた。投入価格指数は11カ月ぶりの水準に上昇し、米連邦準備理事会(FRB)が3月に利下げに着手する可能性が一段と低下した。
ユーロ/ドルは一時1.0721ドルと11月14日以来の安値。終盤は0.43%安の1.0744ドルだった。
日本円は11月27日以来の安値となる1ドル=148.89円まで下落。終盤は148.68円だった。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが上昇した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が目先の利下げ観測を引き続きけん制したことが背景。2年債利回りは1カ月ぶりの高水準に達した。
パウエル議長は4日放送されたCBSのインタビューで、利下げ時期を巡る問題に「慎重」にアプローチできるという認識を示した。
2日発表の雇用統計が予想を大幅に上回ったことも、投資家が最初の利下げ時期を見直すきっかけとなった。
指標となる10年債利回りは13ベーシスポイント(bp)上昇し4.162%となった。2年債利回りは一時、1月5日以来の高水準となる4.483%に達した。終盤は10bp上昇の4.470%だった。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 反落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が早期の利下げ観測をけん制し、米国債利回りが上昇したことが重しとなった。企業決算は強弱まちまちとなった。
パウエル氏は4日放送されたインタビューで、利下げを開始する前にインフレが持続的に鈍化しているという確信を深めたいとの考えを示した。
また、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は5日発表したエッセイで、経済に回復力があり、中立金利が上昇する可能性があることは、FRBが時間をかけて利下げを巡る決定を行えることを意味していると述べた。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 早期の米利下げ観測が一段と後退する中、続落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前週末比10.80ドル(0.53%)安の1オンス=2042.90ドル。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 地政学リスクへの警戒感がくすぶる中を4営業日ぶりに反発した。米国産標準油 種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は前週末比0.50ドル(0.69%) 高の1バレル=72.78ドルだった。4月物は0.55ドル高の72.85ドル。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY午後4時 148.63/148.66
始値 148.43
高値 148.89
安値 148.40
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0741/1.0745
始値 1.0753
高値 1.0757
安値 1.0724
米東部時間
30年債(指標銘柄) 16時35分 106*22.00 4.3470%
前営業日終値 108*26.00 4.2270%
10年債(指標銘柄) 16時35分 102*21.00 4.1656%
前営業日終値 103*24.00 4.0310%
5年債(指標銘柄) 16時35分 99*14.25 4.1241%
前営業日終値 100*01.00 3.9930%
2年債(指標銘柄) 16時35分 99*18.25 4.4784%
前営業日終値 99*24.75 4.3700%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 38380.12 -274.30 -0.71
前営業日終値 38654.42
ナスダック総合 15597.68 -31.28 -0.20
前営業日終値 15628.95
S&P総合500種 4942.81 -15.80 -0.32
前営業日終値 4958.61
COMEX金 4月限 2042.9 ‐10.8
前営業日終値 2053.7
COMEX銀 3月限 2242.2 ‐37.4
前営業日終値 2279.6
北海ブレント 4月限 77.99 +0.66
前営業日終値 77.33
米WTI先物 3月限 72.78 +0.50
前営業日終値 72.28
CRB商品指数 268.1897 +0.4507
前営業日終値 267.7390