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独CPI、1月は前年同月比3.1%上昇に鈍化 

配信日時:2024/02/01 01:00 配信元:REUTERS

[ベルリン 31日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が31日発表した1月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年同月比3.1%上昇し、伸び率は昨年12月の3.8%から鈍化した。エネルギー価格の低下を受け、今年1月の上昇率は市場予想の3.2%をやや下回った。

エネルギー価格は2.8%低下した。

変動が激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は3.4%と、昨年12月の3.5%から鈍化した。

ドイツとフランスのHICPは通常、ユーロ圏のCPIの公表前に発表されるため、エコノミストから注目されている。

フランスの1月のHICP速報値は3.4%上昇し、上昇率は前月の4.1%から鈍化した。

オックスフォード・エコノミクスのシニアエコノミスト、マテウス・ウルバン氏はドイツとフランスのインフレ率について「これが2月1日(発表される)のユーロ圏全体のインフレ率が市場予想の2.8%を下回るとみるのに十分かどうかははっきりしない」とした上で、「しかし、もしもそうであれば欧州中央銀行(ECB)が4月に利下げするとの観測が高まるだろう」との見方を示した。

ロイターがまとめた市場予想では、ユーロ圏の1月のインフレ率は2.8%と、前月の2.9%から鈍化するとみられている。

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