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ブラジル消費者物価、1月中旬の前月比上昇率は予想下回る

配信日時:2024/01/29 11:10 配信元:REUTERS

[サンパウロ 26日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が26日発表した1月中旬の消費者物価指数(CPI)は前月比0.31%上昇した。伸びは前月の0.40%から鈍化し、ロイター調査の予想中央値の0.47%を下回った。

前年比上昇率は4.47%で、前月の4.72%から減速。市場予想の4.63%よりも低い伸びとなった。

IBEGは今回のCPIについて、食品・飲料価格の上昇が全体を押し上げたが、輸送コストの低下が物価を抑える要因になったと説明した。最近まで大きく値上がりしていた航空運賃は低下に転じた。

ブラジル中央銀行は1月30─31日の会合で政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げると予想されており、CPIはそうした動きを後押しする材料になりそうだ。

ただ、市場ではより大幅な利下げもあり得るとの見方もある。パンテオン・マクロエコノミクスの中南米チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は「当社は50bpの利下げを予想しているが、レアル高が(景気)回復への脅威となっているため、より大胆な行動も排除できない」と述べた。

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