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中国人民元建て債、12月も海外勢が保有拡大 米中利回り差縮小で

配信日時:2024/01/15 19:57 配信元:REUTERS

[上海 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)上海総部が15日発表したデータによると、2023年12月の中国オンショア人民元建て債券の外国人保有高は4カ月連続で増加した。米国との利回り格差が縮小し、一部の外国人投資家が短期的な機会を狙ってポジションを追加した。

23年末時点で、中国の銀行間市場で取引されている債券のうち、外国機関の保有額は3兆6700億元(5115億6000万ドル)と、前月の3兆4900億元から拡大した。

ただ、HSBCのアナリストはこうした資金流入について、為替変動に対してヘッジされているため元の大きな支えにはなりにくいと考えている。

10年物の米国債と中国国債の利回り格差は12月も狭まり続け、38ベーシスポイント(bp)縮小。しかし、現在のイールドギャップは依然として約142bpと大きい。

人民銀のデータに基づくロイターの算出によると、外国人投資家は過去1年間に2800億元(390億ドル)相当の中国オンショア債券を購入した。

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